皆さん、次の旅行にカメラ持って行きたいなー、とか思うことはありませんか?
カメラを持って行くからにはきれいな写真や動画を撮りたいということだと思いますが、さすがに大きくてゴツくて重いカメラはちょっと…という人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな人にもお勧めできるコンパクトで高性能なカメラα6600がSONYから発売されたのでレビューしていきたいと思います。
このα6600は、ソニーの人気ミラーレスでASP-Cセンサー搭載モデルの最上位モデル。α6500の後継モデルとしてすごく話題の新機種です。
ソニーの高性能が搭載されているモデルなので、是非チェックしてみてください!
目次
SONYって?カメラはどうなの?
まずSONYというメーカーはウォークマンやXperiaで有名なメーカーですが、ここ数年はかなりカメラに力を入れています。他社がなかなか出さないような斬新なコンセプトのカメラを次々と発売し、その成長はすさまじいものです。
αシリーズはSONYのミラーレス一眼カメラについたシリーズ名で、この中にはAPS-Cサイズのイメージセンサーを採用したα5000シリーズとα6000シリーズ、フルサイズのイメージセンサーを採用したα7シリーズと最上級プロフェッショナルモデルのα9シリーズがあります。ちなみに、αの文字のすぐ右につく数字が大きいほど高性能なカメラということになっています。
APS-Cやフルサイズなど、センサーサイズについては以下の記事をご覧ください。
⇒【2021年】売れ筋ミラーレスカメラ SONYのαシリーズ 人気モデル5機種を徹底比較!
⇒フルサイズ とAPS-Cの違いとは?イメージセンサーを比較する9つのポイント
SONYのAPS-Cミラーレスの最上位 α6600とは
ソニー ミラーレスカメラ α6600 ( ILCE-6600 ) の価格
一応シリーズの中では最上位ということでそこそこのお値段はします。
2020年1月時点でボディー単体(レンズなし)で15万円弱、高倍率ズームレンズキットが18万円弱という価格になっています。
高い金額ではありますが、これからご紹介する性能がすべてこの小さいボディーの中に詰め込まれているということを考えれば納得できないような金額ではありません。
⇒【2020最新】SONY 売れ筋ミラーレス α6600/6500/6400/6300/6100/6000を全6モデルを徹底比較!
ソニー α6600 ( ILCE-6600 ) の高倍率ズームレンズキット
一眼カメラはボディーとレンズが分かれるということで、初めての方などがボディー単体で買ってしまうと、山ほどあるレンズの中からどんなレンズを選んでいいのかわからなくなってしまいます。そこで、大抵のメーカーはカメラのボディーと、幅広く使えるレンズをセットにしたレンズキットを販売しています。もちろんα6600にも高倍率ズームレンズキットというレンズキットがあります。どんなレンズを選んでいいのかわからないという初心者の方はこれを買っておけばとりあえずは安心です。
α6600のレンズキットにはこのSEL18135という型番のレンズがついてきます。
単体で購入すると6万円ほどするものなので、レンズキットを購入した方がこのレンズが安く手に入ります。
SONY ミラーレス α6600の性能をチェック!!
ここではα6600の基本性能をまとめていきます。今までの最上位でかなり完成度の高い機種でもあったα6500の後継ということで、そこまで驚くほど撮影機能の変更はありませんでした。とりあえずこちらの表をご覧ください。
名称 | α6600 |
レンズマウント | SONY Eマウント |
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約120.0×66.9×59.0mm |
質量 | 本体のみ:418g バッテリ、SDカードを含む:約503g |
有効画素数 | 2420万画素 |
常用ISO感度 | ISO 100〜32000 |
記録媒体 | メモリースティック PRO デュオ メモリースティック PRO-HG デュオ メモリースティック マイクロ(M2) SDメモリーカード SDHCメモリーカード SDXCメモリーカード その他、マイクロSDカード系統 |
連続撮影速度 | 最大11コマ/秒 |
電池寿命 | 静止画:最大約810コマ 動画連続撮影:約250分 |
それでは具体的に見ていきます。
α6600のサイズと質量
サイズは表にもある通り、幅がおよそ120.0mm、高さが66.9mm、奥行きが59.0mmとなっています。後でも述べますが、驚異的なバッテリーライフを実現するためにα6500と比べてかなり大きなバッテリーを使用するようになりました。それをグリップの部分に入れているので、奥行きがα6500よりも1cm弱大きくなっています。
大きくなるといやだと思われる方もいるかもしれませんが、実はグリップが深くなり、ホールド感が増すといったメリットもあるんです。性能の割に非常にコンパクトになっている印象です。
質量に関してはバッテリーとSDカード込みでおよそ500gとα6500より少し重くなった感じですが、レンズをつけたときに、前後の重さのバランスが取りやすくなるので、一概に重くなるのが悪とも言い切れません。
レンズ選びさえ間違えなければ(2kgのレンズをつければそれは当然ながら重くなります。)持ち歩くのには全然問題ない重さです。
α6600の連写性能
連写はハイスピード+モードで最大毎秒11枚の撮影が可能です。また、JPEGの一番画質のいいモードでもシャッターボタンを押しっぱなしで99枚まで撮影できます。運動会や、スポーツの試合、飛行機や電車など動きの速いものを撮影するときなどで大活躍することでしょう。また、シャッター音が発生しないサイレントモードでは毎秒8枚の撮影が可能なのもうれしいところです。動物たちの写真を撮るときなどにはかなり役立つ機能でしょう。
α6600の 画素数
有効画素数は約2420万画素と、他のα6000シリーズとおなじです。この画素数は解像度も高感度での写りもバランスよくなるので一番いい数かもしれません。
α6500と画素数は同じですが、センサー自体は新しい世代のものになっているようです。
α6600のISO感度
ISOは100〜32000が常用範囲となります。静止画撮影時の拡張ISOは50から102400まで設定可能です。最高で25600までだったα6500よりも高い感度に設定できるようになりました。
α6600のオートフォーカス
これも他のα6000シリーズとほぼ統一された部分です。SONYでは2種類の方法を組み合わせて最短で0.02秒という高速かつ正確なオートフォーカスを実現しています。ここからは専門的な用語になりますが、測距点は位相差、コントラスト検出方式ともに425点です。
静止画においては瞳にピントを合わせる瞳AFが人の他に動物にも対応しました。動画撮影でも人に対する瞳AFが働きます。ここが一番α6500から進化したポイントかもしれません。
α6600にはボディー内手ブレ補正がある!
α6000シリーズの最上位モデルとしてα6500から引き継がれたボディー内手ブレ補正機能があります。この機能は最上位機種のα6600とα6500だけに搭載されていない機能です!
α補正は5.0段ほど効くようなので普通に手持ちで撮影するのには十分な性能でしょう。
手ブレ補正がきくのでシャッタスピードを下げる夜の撮影などにもっておも有効な機能です!
α6600の動画撮影機能
α6600にはα6500に引き続きかなり高い動画撮影機能が搭載されています。イメージセンサーの全体を使って動画を撮影してから4Kなどのサイズに落とし込むという動作のため、解像度が高くなるうえ、被写界深度の深さも確保できるのでボケ味を生かした動画が撮影できます。
また、圧縮はされてしまうものの100Mbpsというハイビットレートでの撮影やS-log2やS-log3といったログガンマのカラープロファイルにも対応しており、カラーグレーディングを行うことで破綻が少ないまま映画のような深い色を後の編集で引き出すことも可能です。
α6600の大容量バッテリー
これはα6600でかなり売りになるポイントだと思います。今までの機種ではコンパクトなデザインによる手軽さが売りだったものの、バッテリーも小さいものだったためバッテリーの持ちに関しては不安があるという声が聞かれました。
そこでα6600ではプロフェッショナルモデルであるα9にも採用されているバッテリーと同じものを採用し、バッテリー問題を解決。
α6500から一気に撮影可能枚数が2倍以上に跳ね上がりました。以前のものでも交換用のバッテリーを持って行けばよかった話かもしれませんが、撮影に持って行くものが多くなればなるほど管理が大変になるものなのでありがたいアップデートです。
高速なWi-Fi
α6600にはスマートフォンなどに撮った写真などを転送できるようにWi-Fiが搭載されています。α6500の頃も搭載されていましたが、α6600になってより早い802.11acという規格に対応しました。これでたくさんの写真も素早くスマートフォンに転送することができるようになりました。
α6600での作例
α6600ではどんな写真が撮れるんでしょうか。実際に作例を見てみましょう。
かなり解像度が高い上、鮮やかながらうるさすぎない絶妙な色味。もちろんプロが撮影して、もしかしたら多少編集もしてあるかもしれませんが、それでもこれだけの写真がこのα6600での撮影から生まれるわけです。また、速い被写体もしっかりしたクオリティーで写っています。さらに写真の暗い部分のディティールもしっかり残っているところにポテンシャルの高さが感じられます。
もちろんどんないいカメラにも限界がありますが、α6600は普通にスナップなどを撮ったり、プロユースをしない分にはかなりきれいに写るのではないでしょうか。
α6600とα6500、6400、6100との比較
α6600とα6500の比較。アップデートされた機能などまとめ
α6600はソニーのAPS-C機のフラッグシップとして3年ぶりに発表されましたね。α6500から三年たった新機種との違い以下です。
- α6600にはヘッドフォン端子が追加された◎
- α6600の瞳AFは動物にも対応した◎
- α6600には内蔵フラッシュがなくなった×
- α6600は大容量バッテリーになった◎
- α6600は180度反転の背面モニターがついた◎
- α6600は動画リアルタイムトラッキング搭載◎
- 静止画撮影可能枚数がおよそ倍になった◎
⇒上級者からも高評価!手振れ補正やAF機能が高いミラーレス一眼レフSONYα6500をレビュー!
α6600とα6500のスペックの比較
α6600とα6500のスペックの比較です!
α6600( ILCE-6600 ) | α6500( ILCE-6500 ) | |
APS-C
Exmor CMOSセンサー |
APS-C
Exmor CMOSセンサー |
|
画像処理エンジン | 最新世代のBIONZ X | BIONZ X |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
ボディ内手振れ補正 | 5軸補正 5.0段 | 5軸補正 5.0段 |
RAW+JPEG選択時に
JPEG画質の選択が可能 |
● | |
14bit RAW 出力 | ● | ● |
ピクチャーエフェクト | 8種類 | 13種類 |
AF測距点 | 425点(位相差検出方式)
425点(コントラスト検出方式) |
425点(位相差検出方式)
169点(コントラスト検出方式) |
AF速度 | 0.02秒 | 0.05秒 |
ロックオンAF | ● | |
瞳AF | リアルタイム
人物(左右瞳選択可)/ 動物 |
● |
露出補正 | ±5.0EV | ±5.0EV |
ISO | ISO100-32000
(拡張:下限ISO50、上限ISO102400) |
静止画撮影時:ISO100-25600
(拡張:上限ISO51200) |
シャッタースピード | 1/4000-30秒 | 1/4000-30秒 |
サイレント撮影 | ● | ● |
連写 | Hi+時:最高約11コマ/秒
Hi時:最高約8コマ/秒 Mid時:最高約6コマ/秒 Lo時:最高約3コマ/秒 |
Hi+時:最高約11コマ/秒
Hi時:最高約8コマ/秒 Mid時:最高約6コマ/秒 Lo時:最高約3コマ/秒 |
連続撮影
可能枚数 |
JPEG Lサイズ エクストラファイン:99枚,
JPEG Lサイズ ファイン:115枚, JPEG Lサイズ スタンダード:116枚, RAW:46枚, RAW+JPEG:44枚 |
JPEG Lサイズ エクストラファイン:233枚 JPEG Lサイズ ファイン:269枚 JPEG Lサイズ スタンダード:301枚 RAW:107枚, RAW+JPEG:100枚 |
ファインダー | 0.39型
電子式ビューファインダー 2,359,296 ドット |
0.39型
電子式ビューファインダー 2,359,296 ドット |
ファインダー
フレームレート |
STD 60fps / HI 120fps | 1倍、2倍 |
背面モニター | 3.0型
タッチパネル 921 600ドット |
3.0型
タッチパネル 921 600ドット |
背面モニター
角度調整 |
カメラ背面に対して
上:約180度、 下:約74度 |
カメラ背面に対して
上約90° 下約45 |
撮影時のモニター消灯 | ● | |
スマイルシャッター | ● | |
タッチシャッター | ● | |
タッチフォーカス | ● | ● |
最高動画記録画素 | 4K30p 100mbps | 4K30p100mbps |
ピクチャープロファイル | PP1-PP10 | PP1-PP9 |
HLG | ● | |
Log | S-Log2, S-Log3 | S-Log2, S-Log3 |
動画瞳AF | ●人物 | |
動画リアルタイム
トラッキング |
● | |
インターバル撮影 | ● | アプリ |
スイングパノラマ | ● | |
アンチダスト機能 | ● | ● |
Eye-Fi対応 | ● | |
マルチ/マイクロUSB端子 | ● | ● |
マイク端子 | ● | ● |
ヘッドフォン端子 | ● | |
内蔵フラッシュ | ● | |
バッテリー | NP-FZ100 | NP-FW50 |
静止画撮影可能枚数 | 液晶モニター使用時:約810枚 | 液晶モニター使用時:約350 |
USB充電 | ● | ● |
USB給電 | ● | ● |
質量 | 503g | 453g |
120.0x 66.9 x 69.3 | 120.0x 66.9 x 64.4 | |
発売日 | 2019年11月1日 | 2016年12月 |
価格 | 160,000円前後 | 113,330円(アマゾン) |
α6600 | α6500 |
α6600とα6400(6300)、6100(6000)の比較
ソニーミラーレスの「α6600 (a6600、ILCE-6600)」は上位モデル、「α6400 (a6400、ILCE-6400)」は中位モデル、そして「α6100 (a6100、ILCE-6100)」はエントリーモデルとなります。
3機種の中で「α6600」のみボディ内手ブレ補正が搭載されていて、これはα6600と6500には共有で搭載されています!
α6600だけが大型バッテリーの「NP-FZ100」が採用され、2倍近いバッテリーライフに。一方で、「α6400・α6100」は従来型の「NP-FW50」が採用されています。
「α6600」のみ動画時のリアルタイム瞳AFに対応しているのと、ヘッドホン端子が搭載されてるというのも違いとなります!
⇒【最新】コスパ最高のSONY α6400 (ILCE-6400) を実写レビュー
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⇒【動画】SONY α6400におすすめのレザーケース KAZAを使ってみた感想をレビュー
まとめ ソニーミラーレス α6600、買いですね。
個人的な意見として、一番大きいのはやはりバッテリーの持ちです。撮るときはバッテリーの残量など気にせず思いっきり撮りまくりたい!という人にはもちろんおすすめできますし、肝心なシャッターチャンスなのにバッテリー切れで撮れなかった…といったことが少なくなるのはうれしいところです。
もちろんその他の部分もα6500のよかったところを踏まえつつ最新のカメラにふさわしい性能をつめこんできています。しかもかなりコンパクト。この非常にオールマイティに活躍できるカメラは初心者から上級の方のサブカメラなどとしてまで、広くおすすめできる非常に優秀な機種に仕上がっています。カメラを買おうとお考えの方はα6600も検討してみてはいかがでしょうか。
買う前に試すのもアリ。α6600、レンタルできます。
Rentryでは様々なカメラをレンタルしていますが、このたびついにα6600がラインアップに加わりました。買う前に一度思う存分試してみたい。といった方から、旅行に持って行ってみたいけど買うまでじゃないよね。という方までどなたでもレンタルしていただけます。そして、欲しいと思ったら、そのまま買い取ることも可能です。是非このSONYの自信作、レンタルで試してみませんか?