写真をより面白くする!カメラの基本構図パターン10選

   

構図次第で写真は様々に印象を変えられます。

構図の基本やテクニックを知ることで、誰もが安定感を感じるような構図や固定概念にとらわれないユニークな構図を作りだす事が出来るようになり、より面白く写真が撮れるようになります。

この記事を読んでわかること
  • 写真の構図を作るための基礎知識
  • レンズの焦点距離やアングルと構図の関係
  • 実践的な10通りの構図パターン

カメラでの構図作りで意識したい基本テクニック

水平を意識しよう

構図を作る上でまず大切になるのが、水平を出すことになります。写真に水平があることで、安定感のある自然な写真になります。

水平が守れていないと、不自然な印象を与えてしまいせっかくの写真を正しく見てもらえなくなってしまうかもしれません。最近の一眼レフには水平を確認できる機能が搭載されているものが多いので活用しましょう。

前後左右の傾きが液晶で確認できます。慣れないうちや正確に水平を出したいときはカメラ本体の機能に頼ると良いですね。

縦構図と横構図の使い分け

被写体や表現したいイメージに合わせて縦構図と横構図を使い分けましょう。被写体の向きや形によって使い分けるのはもちろんですが、具体的な使い分けのイメージとしては以下のようになります

・縦構図

縦構図を使うとき
  • 高さを表現したい
  • スマートな印象を出したい
  • 奥行き感を出したい
  • 緊張感を出したい 

・横構図

横構図を使うとき
  • 広がりを表現したい
  • 安定感を表現したい 
  • 目で見た風景を自然に表現したい 

 

空間の設け方で写真にストーリーを持たせる

写真の中に効果的に何も無い空間、「間」を設けることによって、構図に方向性やストーリー性を持たせることが出来ます。

例えばこのような写真

白鳥の飛んできた後ろ側に間を設けることで白鳥が空高く飛んできた過去を表現しつつ、これから行く末に対する緊張感や不安を感じさせます。

対してこちらの構図はどうでしょう

白鳥のこれから飛んでいく方向へ間を設けることで、大空へと羽ばたいてゆく期待の高まる未来を表現できています。

ジョンくん

対象物をどこに置くかでこんなにも印象が違うんですね

この例のように、被写体の向いている方向や動きそうな先に効果的に間を設けることで、構図的にバランスがとれ、ストーリー性さえ生み出すことができます。

 

人を撮る時は基本的に、被写体の向いている先に間を設けると自然な印象になります。

無駄な間を無くしてバランスをとる

間の合った場所に何かを写しこむことで、構図のバランスを変えることができます。

鎌倉の大仏の写真。このままでもバランスのとれた写真ですが、大仏様の頭上のスペースをさらに利用することができます。

ちょうど良い場所にサルスベリの花を付けた枝があったので、大仏様の頭の上からかぶせてみました。いろどりが増されて全体的に賑やかな印象に変わりました。

写真に余分に間が出来てしまうときなどは、手前にあるものなどを利用して埋めてみるとさらに良い構図、整った構図になるかもしれません。

レンズとアングルの使い分け

同じ景色を目の前にしても、レンズの焦点距離やカメラのアングルを変えるだけで撮れる写真は全く違ったイメージになってきます。

広角での構図

広い範囲を写せる広角レンズでは、広い風景を撮るのはもちろんですが、その場の空間の雰囲気を伝えたり、被写体に遠近感を与えることも出来ます。

庭先に咲いた福寿草。広角レンズでグッと寄って撮影しているため、背景にある寂れた民家の雰囲気まで伝わってきます。

望遠での構図

風景の部分を切り取ることの出来る望遠レンズ。遠近感を失わせ、近くのものから遠くのものまでを平面的に詰めてみせる、「圧縮効果」を活用した構図も面白いです。

仲見世通りを圧縮効果を活用して撮影。人がぎっしり詰まっているように見えます。

 

ローアングル

カメラを低く構えるローアングルでの写真は、被写体にダイナミックな迫力を持たせることが出来ます。

樹齢数百年の杉の大木。魚眼レンズを使いローアングルで撮影することで、かなりダイナミックな描写になっています。

 

水平アングル

普段目に映している光景に近い、落ち着いた絵の撮れるアングルです。

まっすぐ正面を撮影することで、湿った小径と新緑の木々をバランス良く自然に写せています。

ハイアングル

被写体を上から撮影することで、見下ろしたようなイメージになります。どっしりした安定感を与えられます。

上から撮ることは、その場の状況や雰囲気を伝えることにも長けています。

 

日常的に目にしている目線の高さからファインダーを覗くよりも、ローアングルなどで普段とは違う角度や位置から被写体を撮影した方が新鮮で斬新な作品に仕上がります。ただ立った状態からのみでなく、積極的に色んな体制をとって構図を探してみましょう。

写真の基本構図パターン10選

まずはじめに構図の基本、三分割法をマスターしよう

写真を均等に分割する縦横2本の線や線の交点に被写体や主役を配置することにより、バランスのとれた自然な見栄えの写真に仕上げることを「三分割法」と言います。

ほとんどの他の構図パターンでもこの構図をベースとした方が上手くいくので、まずはこの三分割法をマスターしましょう。

三分割法に基づいて被写体を配置すると、非常に自然でバランスのとれた構図になります。また、被写体の向いている方向の先にスペースをとるのもポイントです。

水平線や地平線、垂直線も三分割法に従って配置すると良いでしょう。

単調になりそうな景色も、三分割法を活用することでシンプルで整った絵になります。ここでは水平線とダイバーの両方を分割線と分割点に当てはめています。

 

消失点構図(遠近法構図)

絵画などでも用いられる遠近感の表現です。奥行きのある道や河川などで活用できます。遠近感・立体感を表現しつつ、消失点に向かって強い印象を持たせる事が出来ます。

消失点を三分割法の分割点に持ってくるとさらにまとまりのある構図に仕上がります

曲線構図

構図の中に曲線を取り入れることで、流動感のある印象になります。望遠での圧縮効果を用いると、より風景の中の曲線を強調しやすくなります。

遠くから見た高速道路や海岸線などがわかりやすい例です。

斜線構図

リズム・流動感のある印象を持たせられます。自然地形の作った連続した斜線などでは雄大な遠近感を表現することもできます

リズムのある山の稜線の連続を切り取りました。

 

水平線構図

水平線を構図に入れることで、安定感と広がりのある画面になります。線を入れる場所によってもまた印象が変わってくるので、被写体の配置のバランスを考えつつ構図を作りましょう。

水平線は風景写真の構図において最も重要な基準となります。水平線を軸に被写体をどう配置するかがポイントとなります。

 

垂直線構図

樹木や建造物、滝の水流などを利用して規則的な垂直線を配置します。伸びを感じるようなリズムのある印象になります。

朝の森の光芒とまっすぐと伸びた木々の、自然によって生み出された規則的な交わりを切り取れました。

対比構図

主題と副題(もしくは二つの主題)の被写体を引き立たせて対比することで、緊張感を出したりドラマチックなストーリー性を持たせることができます。

トノサマガエルとスイレン。梅雨の情景がドラマチックに表現されています。

パターン構図

画面内に同じものがたくさん配置されていたり、規則的に置かれるものがあるところを切り取ります。花畑や落ち葉、生き物の群れなどがよくある例です。

カモの群れが一斉に飛び立ったところを切り取りました。群れの統一感が伝わります。

日の丸構図

日の丸国旗にように主題を画面中央に配置する構図。主題に集中させ、存在感を出すことができます。主題に何を選ぶかがすべてとなります。

寺社仏閣やお城のような歴史的建造物は、左右対称・日の丸構図で撮るとインパクト大です。

トンネル構図

トンネルから出口を覗いているような構図です。落ち着いた雰囲気と集中力をもたらす構図になります。アイデア次第でいろんなものをトンネルにしてみると面白いでしょう。

お寺の山門で富士山と人物を縁取ることで、主題への集中と落ち着いた雰囲気をもたらしています。

三角形構図

構図の中にどっしりとした三角形を配置することで全体的に安定感のある構図になります。自然にある山や木、岩などから三角形になるアングルを見つけ出してみましょう。

そこにあるだけで安定感をもたらす…富士山は日本一存在感のある三角形かもしれませんね。

これらのように、この10個を抑えたらある程度形になった写真を作ることができます。皆さんもぜひ試してみてください。

カメラで撮る構図のまとめ

構図は写真を構成する最も重要な要素の一つです。三分割構図を把握しているかどうかだけで撮れる写真のクオリティが変わってくると言っても過言ではありません。ここで記した基本の構図を押さえつつ、試行錯誤しながらたくさんの写真を撮っていただき、構図の感覚・センスを身につけていただけたら幸いです。

構図について分かり始めれば、何も意識しなくても撮った写真がおのずと構図パターンに従ったものになってくるはずです。