パソコンの動作速度性能を左右する、重要なパーツがCPUです。
極論を言えばこのCPUの性能が高ければ高いほどパソコンは高性能で、あらゆる作業が快適にできると言っていいでしょう。
ただ、CPUには非常に多くの種類やランクがあり、パソコンを買う際や自作する際にどのCPUを買えばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。
この記事では、そんなパソコン初心者~中級者のために、CPUの選び方や、おすすめのCPUランキングについて解説します。
パソコンを買う、もしくは買い替える方や、これから自作のパソコン組み立てにチャレンジしてみたいと思っている方は是非参考にしてください。
この記事を監修した専門家

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目次
そもそもCPUとはなに?初心者向けにわかりやすく簡単に解説
CPU(シーピーユー)とは「Central Processing Unit」の略で、パソコンやスマホなどさまざまな家電製品に搭載されている電子機器です。CPUは人間で例えると「脳」の役割にあたり、「データを保存しろ」「画面を表示しろ」といった、パソコンに与えられる命令のすべてをCPUが処理しています。
そのため、CPUがないとパソコンやスマホは命令の処理を行えないので正常動作ができません。パソコンの中でも核となる重要なパーツがCPUなのです。
CPUの性能をわかりやすく簡単に理解するためには、「種類」「世代」だけわかればほぼOK!
誰でも簡単に一目でわかるようになる、CPUの型番の見方をわかりやすく紹介。
これさえ理解できれば、販売されているパソコンのスペック表を見たときや、CPU単体を購入するときにも、一目で性能の良し悪しがわかるようになります。
具体的には、以下の商品のような「Intel Core i5-10400F 2.9GHz」「AMD Ryzen 5 5600G With Wraith Stealth cookler 3.9GHz」といった「CPUの商品名・型番」だけを見て、性能の良し悪しを理解できるようになります。
一見難しく思うかもしれませんが、CPUは以下2の点さえ理解すればほぼクリアです。
- 2種類ある「定番CPU」を知る
- 何年に発売されたかを表す「世代」の見方を知る
ポイント1.定番CPUを知る|「Intel社のCore i」「AMD社のRyzen」の2種類
まずは定番のCPU2種類を覚えましょう。
主なパソコンのCPUは「Intel社」「AMD社」の二社から販売されています。二社の定番CPUが「Intel社のCore iシリーズ」「AMD社のRyzenシリーズ」の二つです。
例えば、Core i5(読み方:コア アイ ファイブ)、Ryzen3(読み方ライゼン スリー)などのCPUがあります。
Intel社CPU | AMD社CPU | 性能 | 用途 |
---|---|---|---|
Xenon | Ryzen Threadripper | サーバー向け・クリエイター向け | 一般家庭の個人ユーザーが使うことは稀 |
Core i9 | Ryzen 9 | 超高性能・高価格の最上位CPU | 高解像度の動画編集やゲーム配信/エンコード |
Core i7 | Ryzen 7 | 高性能・やや高価格の上位CPU | 動画編集やエンコード、ゲーム |
Core i5 | Ryzen 5 | Coreシリーズ中位モデル | 極端に重い作業以外どんな用途にも万能 |
Core i3 | Ryzen 3 | Coreシリーズ下位モデルで低価格 | 軽い作業やシングルタスクがほとんどの方向け |
Celeron | Athlon | 低価格・低性能モデル | ネット閲覧やちょっとした作業程度 |
とりあえずは「Core i」「Ryzen」の定番CPUだけ覚えておけばOK!続く数字が「3→5→7→9と数字が大きくなればなるほど凄いCPU」と覚えてると、一気にCPUへの理解度が上がります。
Ryzen5とCore i3なら、Ryzen5のほうが数字が大きいのでRyzen5のほうが上。Core i3とCore i9なら、Core i9のほうが数字が大きいので性能が上。
このようなイメージで、CPUの性能のイメージを持っておきましょう。
ポイント2.世代を知る|古いほど微妙、新しいほど良いと覚えればOK
Intel社とAMD社は、毎年新しいCPUを発売します。CPUは基本的に「昔に出た製品ほど性能が悪い」「新しくでた製品ほど性能が高い」です。なので、あとはCPUが新しいのか、古いのかさえ理解できれば、ほぼCPUの良し悪しを理解できるようになります。
Intelの見分け方は、型番の4-5桁の数字の頭に注目。「Core i3 7100」「Core i7 7700K」なら、頭の数字が7なので7世代。「Core i5 5350H」「Core i7 5557U」は5世代となります。
世代 | 発売年 | Intel CPU例 |
---|---|---|
第13世代 | 2022年 |
|
第12世代 | 2021年 |
|
第11世代 | 2021年 |
|
第10世代 | 2020年 |
|
第9世代 | 2018年 |
|
第8世代 | 2017年 |
|
第7世代 | 2017年 |
|
第6世代 | 2015年 |
|
第5世代 | 2015年 |
|
第4世代 | 2013年 |
|
第3世代 | 2012年 |
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第2世代 | 2011年 |
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第1世代 | 2011年以前 |
|
対してRyzenは、見分けるのがかなり大変です。一見Intelのように頭の数字で判断できるかと思いきや、「4」なのに3世代だったり、「3」なのに2世代だったり3世代だったりします。
正直なところ「こうやって覚えれば簡単」という方法がないため、Ryzenの世代は調べながら判断することをおすすめします。
関連記事:【元店員が解説】中古パソコンの注意点から危険性、おすすめではない人の特徴を解説
その他|詳しく知りたい人はそのほかの語句も確認
CPUの性能は「定番の2種類」「世代」で大まかな良し悪しは理解可能です。
とは言え、他にも型番からわかる情報はあるため、さらに詳しく知りたい人は以下の表を参考にしてみてください。
「Intel Corei5-10400F 2.9GHz 6C/12TH」という製品を例にあげると、この中にメーカー名やブランド名、性能を表す単語や数字が並んでいます。これを意味ごとに分解すると以下のようになります。
名称 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
Intel | メーカー名 | 「Intel」というCPUメーカーの製品 |
Core | ブランド名 | Intelの「Core」というブランド名 |
i5 | グレード名 | Coreの中のグレードの一つ |
10400 | プロセッサーナンバー | 世代と性能を表す数字で、高いものほど高性能 |
F | 接尾辞(Suffix) | CPUの性質や特徴を表すアルファベット |
2.9GHz | クロック周波数(動作周波数) | 電気信号の速度性能を表す数字で、高いものほど高性能 |
6C(6コア表記の場合も) | コア数 | 内包されているCPUの数 |
12TH(12T/12スレッド表記の場合) | スレッド数 | 1つのCPUが同時に作業できる数 |
つまり「Intel Corei5-10400F 2.9GHz」は、かみ砕いて言えば以下のような製品です。
「Intelが販売しているCoreというブランドのi5というグレードで、10400Fの性能、2.9GHzの処理速度、6コア12スレッドで動作するCPU」となります。
各用語の詳しい内容は後述の「選び方」で解説しますが、まずはこのCPUの見方をざっくりと理解しておいてください。
CPUの選び方
CPUの選び方について解説します。
「Intel VS AMD」メーカーを決める
先ほど解説したように、CPUは現在「Intel」と「AMD」2つのメーカーがあります。
「どちらのメーカーを選べばいいのか」と悩みどころですが、一概にどちらがおすすめとは言えません。個人的には「どちらでもいい」と思っています。
と言うのも、数年前であればIntelのほうが性能が良いと言われてましたが、最近ではAMDもIntel並みに高性能に。逆にAMDは価格が安く一時期自作PCユーザーからの人気も高かったですが、最近ではIntel並みの価格まで上がりました。シェア率も以前はIntel1強でしたが、今ではAMDのシェア率も伸ばし、どちらも肩を並べています。
となると、結局のところ完全な好みになります。一概に「Intelがおすすめ!」「AMDがおすすめ!」とは言えないので、直感で選んでしまっていいでしょう。
CPUのグレードで大まかに性能を決める
メーカーを決めたら、次にざっくりと自分の用途にあった性能のCPUのグレードを決めます。
基本的にIntelのCore iシリーズ、AMDのRyzenシリーズから選べば間違いありませんので、そのほかの業務用・プロ用モデルや下位製品、廉価製品は除外します。
本当にネットだけ見れればいい、という方であれば下位CPU(Intel Pentiumなど)を選んでもいいでしょう。
Intel社 | AMD社 | 用途 |
---|---|---|
Core i9 | Ryzen 9 | 高解像度の動画編集やゲーム配信/エンコード |
Core i7 | Ryzen 7 | 動画編集やエンコード、ゲーム |
Core i5 | Ryzen 5 | 極端に重い作業以外どんな用途にも万能 |
Core i3 | Ryzen 3 | 軽い作業やシングルタスクがほとんどの方向け |
Core i3とRyzen3と言ったように、IntelとAMDのCPUは数字が同じであればほぼ同ラインの性能です。
一般的な用途なら3か5、重い作業やゲームを行うなら7か9を選択しましょう。
ただし、あくまでもこのシリーズの選択は「ざっくりとした目安」です。
後述する「プロセッサーナンバー(世代)」「クロック周波数」「コア数」「スレッド数」によって、同じシリーズでも性能が大きく異なります。
CPUの性質を決める接尾辞を確認する
CPUのプロセッサーナンバーの末尾には、そのCPUの性質や特徴を表すアルファベット、接尾辞が付いているものがあります。
- 「10400F」なら「F」
- 「9700K」「7700K」なら「K」
- 「5800X」「5900X」「5600X」なら「X」
このアルファベットにはそれぞれ意味があり、接尾辞によって同じプロセッサーナンバーでも性質が異なります。
Intelの接尾辞 | 特徴 |
---|---|
アルファベット無し | 一般モデル |
K | CPUのスペック以上のクロック周波数を発揮できるオーバークロックモデル |
F | GPU非搭載モデル。これを使う場合グラフィックボード必須 |
FK | オーバークロック可能で、GPU非搭載モデル |
X | オーバークロック可能な超高性能・高価格モデルで、10万前後の高額CPUについていることが多い。 |
S | 性能を抑え、代わりに電力消費と発熱を抑えたモデル |
T | かぎりなく電力消費と発熱を抑えたモデルで、その分性能は低め |
AMD 接尾辞 | 特徴 |
---|---|
X | 消費電力と発熱が高く、性能の高いモデルに付けられていることが多い。GPU非搭載 |
G | GPU搭載モデル |
E | 性能と消費電力を抑えたモデル |
とくに重要なのがIntelの「F」とRyzenの「G」です。
IntelのCPUは標準で映像を映す機能がついています。しかしFシリーズCPUには、映像を映し出す機能ついていないので、映像を映すには別途グラフィックボードという高いパーツが必要になってきます。
逆にRyzenのCPUは標準で映像を映す機能がついていません。GシリーズCPUには、映像を映し出す機能がついているので、映像を映すために別途グラフィックボードを用意する必要がありません。
作業効率を上げるコア数とスレッド数を決める
次にCPUの作業能力を決める「コア数」と「スレッド数」を確認します。
- コア数…CPUがいくつ入っているかを表す数
- スレッド数…1つのCPUが作業できる数
例えばクアッドコア(4つ)であれば4つのCPUが搭載されているので、各作業を4つのCPUで分担でき、処理速度が大きく上がります。
さらにスレッド数が多ければ、1つのCPUが並行して進められる作業の数が多くなるので、処理スピードがより上がります。
本当にざっくりと言えば、「コア数とスレッド数が多ければ多いほどパソコンは早く動く」と考えてください。
このコアとスレッドと作業効率の関係はよく「シェフ」に例えられます。
コアがシェフの数、スレッドがコンロの数です。
コア数の読み方
コア数は数に応じて「シングル(1)コア」や、「クアッド(4)コア」と言うように呼び方が変わります。
コア数 | 読み方 | 用途 | 製品例 |
1 | シングルコア | 現状ほぼ見かけない | – |
2 | デュアルコア | ネット見るだけなど、シングルタスク向け | Pentium/seleron等 |
3 | トリプルコア | 現状ほぼ見かけない | AMD Phenom/Athlon |
4 | クアッドコア | 軽作業や一般的な用途 | Core i3 10105等 |
6 | ヘキサコア | ゲームや動画制作・編集作業・マルチタスク | Corei5-10400F等 |
8 | オクタコア | 重めのゲームや動画制作・編集作業・超マルチタスク | Corei9-11900等 |
10 | デカコア | 動画の書き出しやエンコード、CGレンダリング | Core i9-10900X等 |
現在ではデカコア以上の12コアや16コアと言った製品もあります。
また、お店によってはdualcore(デュアルコア)のような英語表示になっている場合もあるので注意が必要です。
コア数が多ければ多いほど高性能にはなりますが、その分価格も上がるため、用途に合ったスペックのコア数を選びましょう。
細かく処理速度にこだわるならキャッシュも確認
CPUには「キャッシュメモリ」という数字(〇MB)があり、この数字が大きければ大きいほど処理速度が向上します。
通常CPUが処理するデータは、一時的にメモリやHDDに保存して順次処理が行われます。
ですが、いちいちメモリやHDDからデータを読みだしていると処理速度が下がってしまうため、CPUのメモリを利用して処理を行うことで素早いデータ処理が可能になります。
Picky’s編集部ではCPUに次ぐ重要パーツ、メモリについても以下の記事で解説しています。
関連記事:【2021年最新情報】PCメモリのおすすめ16選 選び方から増設方法までわかりやすく解説!
CPUおすすめ人気ランキング10選
低価格で比較的高い性能を有するコスパの良いプロセッサー
AMDのRyzen 5 3500 100-100000050BOXは、6コア6スレッドとRyzen5 第3世代のCPUの中でも性能はやや低めですが、その分価格も安く扱いやすいCPUです。
低いとはいえ、3.6GHzでゲーミング性能も高く、実用的には十分な能力を持っているため、普段使いであれば何の問題もありません。
品薄になったり、価格が上がることの少ないためできるだけ安価でゲーミングPCを組みたいときなどにおすすめです。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 5 |
世代 | 第3世代 |
周波数 | 3.6GHz |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 6スレッド |
キャッシュ | 19MB |
スペック以上のベンチマークをたたき出す第11世代CPU
IntelのCorei9-11900 8コア 2.50 GHz BX8070811900/Aは、8コア16スレッド、2.5GHzとスペックだけを見るとそこまで高性能ではありませんが、数字以上の性能をたたき出す高性能CPUです。
別メーカーの16コアCPU(11900の倍のコア数)とベンチマーク(bench mark)測定をした結果、11900のほうがスペックが上回るという結果が出ました。
この結果からわかるとおり、同価格帯で買えるCPUの中では非常に高い性能を有しているため、あらゆるユーザーにおすすめです。
メーカー | Intel |
---|---|
グレード | Core i9 |
世代 | 第11世代 |
周波数 | 2.5GHz |
コア数 | 8コア |
スレッド数 | 16スレッド |
キャッシュ | 16MB |
Core i9に匹敵する高いゲーミング性能を有するCPU
AMDのRyzen 7 5800X 3.8GHz 8コア/16スレッド 100-100000063WOは、ゲーミング性能の高いAMDのCPUの中でも特にゲーム向きのCPUです。
ゲーミング性能だけ言えばライバルのIntel i7を上回り、i9に匹敵する測定結果が出ています。
価格自体は決して安くないものの、性能を考えれば妥当、ゲーム用ならコスパが良いとさえ言えます。
かなり発熱しやすいという弱点があるので、高性能なCPUクーラーなどで対策したほうが良いでしょう。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 7 |
世代 | 第4世代 |
周波数 | 3.8GHz |
コア数 | 8コア |
スレッド数 | 16スレッド |
キャッシュ | 32MB |
10コア20スレッド、3.7GHzの性能を持つパワフルCPU
IntelのCore i9-10900X BX8069510900Xは第10世代、10コア20スレッドの性能を持つパワフルなCPUです。
最速コアを特定し、最も重要なワークロードをそのコアに割り当てることで最適化する「ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー3.0」を搭載。
あらゆる用途に安定した高速処理能力を提供できる高性能CPUです。
高性能な分、価格がやや高いので、「ここまでのスペックが必要かどうかは事前に確認しておきましょう。
メーカー | Intel |
---|---|
グレード | Core i9 |
世代 | 第10世代 |
周波数 | 3.7GHz |
コア数 | 10コア |
スレッド数 | 20スレッド |
キャッシュ | 19.25MB |
同価格帯では圧倒的なゲーミング性能を発揮する特化型CPU
AMDのRyzen 5 5600X 3.7GHz 100-100000065BOXは、Ryzen5、6コア12スレッドとカタログスペックとしては標準です。
そのため、価格と比較するとやや割高感を感じるかもしれませんが、このCPUの真価はゲーム用として使用した時に発揮されます。
特にFPSなどのゲームでかなり高いフレームレートを安定して出せるため、ゲーム用として考えれば決して高くはありません。
ただし逆を言えば、一般的なビジネスなどの用途であればこれを買う理由はあまりないでしょう。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 5 |
世代 | 第4世代 |
周波数 | 3.7GHz |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド |
キャッシュ | 35MB |
どんな用途でもストレスフリー 圧倒的高性能なCPU
AMDのRyzen 9 5900X 3.7GHz 100-100000061WOFは、3.7GHzのクロック周波数に12コア24スレッドと、今回紹介している中でも特に性能の高いCPUです。
スペック通りの高い性能を持ち、動画編集やゲーム、エンコードなどどんな用途に対しても圧倒的な処理能力を提供します。
レビューなどを見てみても「非の打ち所がない」と評される完成度の高いCPUなので、高性能CPUを選ぶならこれがおすすめ。
ただし、仕事やネットを見るだけなどの一般的な用途ではかなりのオーバースペックですので、用途を確認してから購入してください。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 9 |
世代 | 第4世代 |
周波数 | 3.7GHz |
コア数 | 12コア |
スレッド数 | 24スレッド |
キャッシュ | 70MB |
Ryzen 5 第3世代の中では高いゲーム性能を発揮するCPU
AMDのRyzen 5 3600 3.6GHz 100-100000031BOXは、お手頃な価格で買えるゲーム用ミドルスペックCPUとしてはかなりおすすめのCPUです。
Ryzen7や、Intelのi7/i9あたりと比較するのは酷ですが、他の3.6Ghz、6コア12スレッドの製品、例えばIntel第10世代Core i5と比較しても価格やスペックを考えればかなり魅力的です。
Ryze5やi5などのミドルスペックCPUでゲーミングPCを組む場合は優先的に考えてもいいでしょう。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 5 |
世代 | 第3世代 |
周波数 | 3.6GHz |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド |
キャッシュ | 35MB |
16コア/32スレッドの圧倒的な性能を持つ現時点最強のCPU
AMDのRyzen 9 5950X 100-100000059WOFは第4世代Ryzen、3.4GHzの周波数、16コアの32スレッドと数値を見るだけでもその圧倒的な性能が分かるモンスターCPUです。
一般的な用途では使い道が分からないほど高スペックなので、重いゲームや動画編集・配信、エンコード・クリエイティブな仕事をしている方など、パソコンに高いスペックを求める方におすすめ。
ちょっとしたパソコンが買えてしまうほど高価なCPUなので、本当にここまでのスペックが必要かどうかをしっかり考えて購入しましょう。
メーカー | AMD |
---|---|
グレード | Ryzen 9 |
世代 | 第4世代 |
周波数 | 3.4GHz |
コア数 | 16コア |
スレッド数 | 32スレッド |
キャッシュ | 72MB |
安定した性能にお手頃な価格でコスパの良い第11世代CPU
Intelの Corei5-11400 BX8070811400/Aは、2.6GHzに6コア12スレッドと標準的な性能ですが、その分価格も安くコスパの良いCPUです。
できる限り安価で、それなりのCPUが欲しい、という場合に選択肢に入ってくるでしょう。
標準的とはいえ、6コアの中では比較的シングルスレッドもマルチスレッドも高い処理能力を発揮するため、そういう意味でもお値段以上の価値があります。
若干熱を持ちやすいので、CPUクーラーなどの発熱対策はした方がいいかもしれません。
メーカー | Intel |
---|---|
グレード | Core i5 |
世代 | 第11世代 |
周波数 | 2.6GHz |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド(HT) |
キャッシュ | 12MB |
コスパと処理能力のバランスに優れた低価格CPU
IntelのCorei5-10400F 2.9GHz 6C/12TH BX8070110400Fは、2.9GHz、6コア12スレッドという性能のCPUの中でもひときわ安価で買えるCPUです。
価格の割に平均以上の性能を発揮し、軽作業であれば倍近い価格のCPUと比較しても体感的な速さは変わりません。
発熱も低く、電力消費も抑えられていますし、安価でパソコンを組む際の第一候補と言ってもいいでしょう。
メーカー | Intel |
---|---|
グレード | Core i5 |
世代 | 第10世代 |
周波数 | 2.9GHz |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド(HT) |
キャッシュ | 2MB |
CPUは交換できるのか
パソコンは最初快適に使えていても、あとからアプリやらソフトやらゲームやらを入れて使っているうちにデータ処理が増え、CPUの性能が追い付かなくなります。
今使っているパソコンの調子が悪く(遅く)なってきた、という場合はCPUの交換で快適に使えるようになるかもしれません。
ここでは、簡単にCPUの交換について解説します。
詳細な交換手順については長くなるので今回は割愛しますが、まずはここでざっくりとCPU交換の基礎知識を確認してください。
まず、CPUを買ってから「交換できなかった…」とならないよう、CPUを買う前に下記の3点をチェックしてください。
- メーカー保証対象外になる
- ノートパソコンは基本CPU交換不可
- AMD↔Intelの交換は不可(マザーボードごと買える必要がある)
上記の点を確認したら次に交換手順に移っていきましょう。
- CPU交換手順概要
- STEP.1マザーボードを確認する
マザーボードとは、パソコンで一番重要な回路基板で、CPUもこのマザーボードにくっついています。
マザーボードによって交換できるCPUに制限があり、ここを確認しないでCPUを買ってしまうと「このCPUが付かないボードだった…」なんてことになってしまうかもしれません。
マザーボードの型番の簡単な確認方法は、Windows10であれば、「Windowsキー+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「msinfo32」と入力して出てきた画面で確認できます。
そのほか、マザーボードの型番を確認できるソフトなどもあります。
- STEP.2マザーボードメーカーHPで対応CPUを確認マザーボードの型番が分かったら次にGoogleでその型番を検索し、メーカーのHPへ行きます。
メーカーのHPのサポートで「対応CPU」が調べられますので、欲しいCPUが適合するかどうかの確認と、ついでにBIOSのアップデートも必要かどうか確認しておきましょう。
- STEP.3電源を切るパソコン内部を触る場合は必ずパソコンの電源は落としておきましょう。できればコード事抜いてしまう方が安全です。
- STEP.4CPUクーラーを取り外す
CPU交換をする前にはCPUクーラーを外す必要があります。
- STEP.5CPUを交換するクーラーを外すとCPUがありますので、固定金具を外してCPUを取り外し、新しいCPUと交換します。
ざっと説明するとこんな感じです。
CPUグリス・マザーボードについては以下の記事で解説していますので、CPU交換に興味のある方はこちらも合わせて読んでみてください。
関連記事:もう悩まない!マザーボードおすすめ20選|失敗しないマザボの選び方を元店員が徹底解説
関連記事:【元店員が監修】CPUグリスのおすすめ14選から選び方までわかりやすく解説!素材や塗り方まで
ノートのCPU交換は現実的ではない
先ほど「ノートパソコンの交換は不可能」と書きましたが、その理由についても軽く解説しておきます。
まず、ノートパソコンにはノートパソコン用のCPUがあるのですが、デスクトップ向けと違ってあまり流通していません。
今回紹介しているCPUもすべてデスクトップ向けです。
CPUが手に入れば交換自体は可能ですが、構造的にデスクトップのCPU交換よりはるかに高度な知識と技術が必要になります。
さらに、元々交換前提で作られていないことがほとんどで、交換できたとしても排熱問題や相性で適合するかどうかは運任せです。
このように、ノートパソコンのCPU交換はかなりハードルが高い作業なので、基本的には本体ごと買い替えが現実的です。
CPUの関連商品
ここではあると便利なCPUの関連商品をいくつか紹介します。
CPUクーラー
CPUはパソコンのパーツの中でも特に熱(temp)を持ちやすく、温度が上がると処理性能が落ちて本来のスペックを発揮できなくなります。
CPUの温度はできれば70~80℃、高くても90℃台あたりまでに抑える必要があります。
その熱を取り除くのがCPUクーラー(CPU COOLERまたはFAN)です。
基本的にパソコンにCPUクーラーは付いていますが、発熱量の高い高性能なCPUに交換したり、据え付けの冷却性能がイマイチだと感じた場合は冷却性能の高いクーラーに換えましょう。
Picky’s編集部では、このほかにも様々なCPUクーラーを紹介していますので、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事:元店員が監修!CPUクーラーの選び方やおすすめ24製品を紹介|空冷・水冷どっちを選ぶ?
CPUのよくある質問
最後にCPUでよくある質問をまとめました。
プロセスルールとは何ですか?
例えるならペンの文字の細さのようなもので、細ければ細いほど回路にたくさんのトランジスタを作ることができます。
ただし、あくまでも「CPUの設計図を小さく細かく作れる(高性能な物が作れる可能性が高い)」というだけなので、このプロセスルールの性能と実際の性能はリンクしていません。
基本的にはあまり気にしなくていいでしょう。
ソケットって何ですか?
このソケットによって各マザーボードに取り付けできるかどうかが異なります。
今回紹介した製品で言えば、Intelなら「LGA1200」とか「Socket 2066」がソケットです。
CPU交換する時に重要になってきますが、先述したようにマザーボードメーカーで適合CPUをきちんと確認すれば間違いありません。
予算や用途に合わせ、できる限り高性能なCPUを選びましょう
CPUはパソコン選びにおいて最も重要なパーツです。
ですがその進歩は非常に早く、毎年次々に新しいCPUが作られるため、選び方が難しいパーツでもあります。
- 自分に合ったメーカーとグレードを選ぶ
- プロセッサーナンバー(世代)確認してできるだけ最新の世代を選ぶ
- コア数とスレッド数は高いほうがいい
今回紹介したCPUの選び方を参考に、予算や行う作業に合わせて適切なCPUを選んでください。
高性能なCPUを積んだパソコンで動画編集やゲームをやりたい、という方は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:格安製品は何がダメ?おすすめ電源ユニット20選!元店員が選び方を詳しく解説!
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