【データ復旧業界の元会長に聞いた】『データ復旧率』のカラクリや仕組みをわかりやすく解説

「データ復旧」というサービスをご存じでしょうか。

今やスマホやパソコンは仕事や生活に欠かせないツールで、大事なデータや写真をたくさん入れている方も多いと思います。

そんな大事なデータの入ったパソコンやスマホが壊れてしまったり、突然動かなくなってしまった時に、中に入っているデータを救い出すサービスがデータ復旧です。

ところがデータ復旧業界はまだまだ一般的とは言えず、情報や口コミがなかなか把握しにくい業界となっています。

実はデータ復旧業者の技術やサービスの質は、他の業界以上にピンキリです。

安価でしっかりと対応してくれる良心的な業者もいれば、法外な料金を請求する詐欺まがいの悪質な業者もいるのが現状です。

万が一悪質な業者に依頼してしまうと、復旧してもしなくても作業料と称して法外な料金を請求されたり、適当に作業された結果、大事なデータを失ってしまう可能性があります。

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そこで今回は、データ復旧業界の健全化を目指す一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)の元会長で、データ復旧業者A1データ社の現社長である本田正さんに業界の裏話をお聞きしてきました。

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テーマはズバリ「データ復旧の【復旧率】について」です。

データ復旧において、料金の安い・高いと同じくらい重要なポイントがこの復旧率ですので、ぜひ知識として頭に入れておいてください。

Q:DRAJ(日本データ復旧協会)とはどんな協会でしょうか

DRAJは、「データ復旧業界全体の健全化」を推進する団体として2009年に設立されました。

現在、以下の企業が加盟しています。

  • アイフォレンセ日本データ復旧研究所株式会社 (大阪データ復旧)
  • アドバンスデザイン株式会社
  • 株式会社アラジン (データレスキューセンター)
  • A1データ株式会社
  • 株式会社くまなんピーシーネット
  • 株式会社アイ・オー・データ機器
  • 株式会社DD-RESCUE
  • 株式会社パソコンドック24
  • 株式会社バッファロー
  • ロジテックINAソリューションズ株式会社
  • 特定非営利活動法人デジタル・フォレンジック研究会
  • 富士通インターコネクトテクノロジーズ株式会社
  • 一般社団法人 情報サービス産業協会

加盟している各企業はデータ復旧技術の向上と、正しい情報発信により業界の健全化を図り、お客様が安心してデータ復旧を依頼できる環境の整備を目指しています。

かみ砕いて言えば「データ復旧でお困りのお客様が満足、納得できる業界作り」です。

その取り組みの一環として、「完全成功報酬制の一般化」と、今回のテーマである「お客様が納得できる復旧率の定義」を推進しています。

完全成功報酬とは「事前に提示した範囲のデータが復旧しなかった場合、料金は一切請求しない」という契約です。

この契約はお客様に「作業だけで法外な費用を請求しない」というお約束でもありますし、また、水準以上のデータ復旧技術を持っている証明でもあります。

というのも、完全成功報酬制は「データ復旧しないと会社にお金が入らない」ので、技術に自信のある会社でないと掲げられません。

もう一つの「復旧率」に関してはこの後詳しくお話しさせていただきますが、DRAJでは成功の定義を「お客様が納得した結果を出せたら成功」としています。

このお客様に安心してもらえる完全成功報酬制と復旧率を、今後業界のスタンダードにしていきたいと思っています。

もちろん現在DRAJ(日本データ復旧協会)に加盟している企業はすべて完全成功報酬制で、復旧率に関しても「お客様が納得する結果」を遵守しています。

そのほか、誇大広告でお客様をだましたり惑わせたりしない、児童ポルノや著作権を侵害するような違法データの復旧をしないと言った「業界全体の健全化の推進」を行っています。

データ復旧協会とは
  • データ復旧でお困りのお客様が100%満足、納得できる業界を作る団体
  • お客様を守るためのルールを制定し、加盟企業はそれらを守る必要がある。

Q:データ復旧率とはそもそも何ですか

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復旧率とは、その名の通り「復旧できたデータの確率・割合」を指します。

そもそもですが、データ復旧作業の復旧率はどんな優秀な業者に依頼したとしても100%成功するわけではなく、必ず「復旧できたケース」と「復旧できなかったケース」に分かれます。

どんなに優れた名医でも、患者さんの状態によっては治せないケースがあり、治療に100%の成功率がありえないのと似ています。

これはどんな業者に依頼したとしても起こることで、データ復旧作業において「100%」はあり得ません。

もちろん各業者とも日々知識を吸収し、技術を磨いてできる限り復旧率を上げるために努力していますが、現実問題として復旧できるケースには一定の限界があります。

状況にもよりますが、お客様が欲しいデータの復旧率は60~70%程度ではないでしょうか。

データを1個も復旧できなかったケースはもちろん「復旧失敗」となりますが、業界の問題となっているのは、何をもって復旧成功とするのかという、「成功の定義」です。

「成功の定義」は各業者でバラバラになっていて、中にはお客様の期待に沿えない状態でも「成功」と称して料金を請求する業者がいるのです。

この「成功の定義」をどう考えるかで「優良な業者」と「悪質な業者」が分かれると言っても良いでしょう。

データ復旧 成功と失敗の事例

正しいデータ復旧率 まとめ
  • データ復旧90%以上というのは、現実的に起こり得ない数字なので注意
  • 技術力の高いサービスでもデータ復旧率は60~70%程度である
  • • 成功の定義次第で復旧率は変わる

Q:悪質な業者とはどのような業者を指すのでしょうか

悪質な業者は「自社に都合の良い復旧率の定義」をしています。

会社に都合の良い定義、つまり会社の利益優先の定義ということは、多くの場合お客様にとっては不都合な定義です。

データ復旧は基本「データ復旧が成功したら料金を請求する」わけですが、お客様が復旧を希望されたデータが取り出せなければ、成功とは言えません。

しかし、悪質な業者は、少しでもデータが取れると「成功した」と言い、復旧費用を請求するのです。

例えばお客様が「大事な写真が100枚入ったパソコンを復旧させたい」とします。

お客様の希望は当然写真100枚すべての復旧ですが、悪質な業者は「100枚のうち1枚でも取り戻せたらデータ復旧成功」と定義しているのです。

すると、お客様は大事な写真が1枚しか取り戻せなかったのに、業者からは成功として復旧料金や作業費を請求されてしまいます。

もっと酷いケースでは、復旧出来ない場合でも、高額な「作業費」を請求するケースもあります。

詐欺と言えるかどうかはわかりませんが、少なくともお客様が納得して料金を支払える状況とは言えないでしょう。

ですがデータ復旧に対する知識や情報を持たないお客様は「騙された」と思いつつも、「とはいえ契約してしまったし…」と支払ってしまうのです。

もちろん契約は大事ですが、お客様が誤認するような契約を結ばせて、「お客様の望んだデータが復旧しないのに料金を払わせる」、これは限りなく詐欺に近いものだと私は考えます。

データ復旧率

優良業者と悪徳業者の違い
  • 悪徳業者の場合=不要なデータでも、1つでも復旧できた場合は料金を請求
  • 優良業者の場合=必要なデータが復旧できた場合に料金を請求

Q:悪質な業者を見極めるポイントはありますか

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悪質な業者を見分けるポイントはいくつかあるのですが、「誇大表現・大げさな数字を掲げている業者」は怪しいと思ってください。

例えば復旧率で言えば、先ほどお話しした通りデータ復旧に100%はあり得ませんし、非常に高度な技術力を持った業者でも90%や80%もまず不可能です。

にもかかわらず一部の業者では、ホームページなどに「復旧率95%以上!」といった表現を使っています。

こうした業者は我々の考える復旧率とは違う基準、はっきり言ってしまえばユーザーに誤認をさせる数字で集客するのが目的です。

大きな数字で集客し、契約して作業に取り掛かってしまえばあとはどうとでもなる、そう考えている業者も多いです。

Q:DRAJ加盟企業では復旧率についてどんな取り組みを行っているのでしょうか

我々DRAJ加盟企業は、データ復旧成功について「お客様の望むデータがすべて復旧できた場合」と定義しています。

それ以外は全て、「一部成功」または「復旧失敗」となります。

つまり「お客様が満足する結果が得られたら成功」です。

データが復旧できなかった場合はもちろん、大多数のデータが復旧しても「お客様が本当に取り戻したいデータが復旧できなければ失敗」と考えています。

そのため、お客様のご期待に沿えないケースも出てきてしまいますが、その場合は料金は請求いたしません。

もちろんお客様にとっての最善は「望むデータがすべて復旧すること」だと思いますが、次善は「期待した結果が得られなかった場合に不当な料金を支払わない事」だと思っています。

繰り返しになりますが、我々DRAJ加盟企業は「お客様に納得して料金をお支払いいただける健全な業界作り」を推進しています。

今後も業界の状況に合わせて、様々な取り組みを行っていきたいと考えています。

Q 依頼前に復旧できるデータのリストをもらえる業者がおすすめ

DRAJ加盟企業にご依頼いただけると確実ですが、それ以外の企業でも「事前に復旧できるデータリスト」を提示してくれる企業は優良企業であることが多いです。

最近ではデータ復旧の技術も上がり、本格的な復旧作業に入る前でも、事前に「取り出せるデータ」がある程度予測できるようになっています。

例えばA1データの場合、お客様からHDDを送っていただければ、復旧できる見込みのデータのリストを無料でお渡ししています。

あらかじめ取り戻せるデータが分かっていればお客様も安心して依頼できますし、復旧データリストと費用を照らし合わせて依頼するかどうかも納得いくまで検討できると思います。

この事前データリストを提出できる企業に依頼すれば、悪質な業者に引っかかって「必要なデータが戻ってこないのに料金を請求された」という残念な結果を未然に防ぐことができます。

まずはA1データで無料のデータ診断をしてみる

Q:最後に一言お願いいたします

今やパソコンやスマホが1人1台の時代で、突然の事故や故障から大事なデータを復旧させるデータ復旧の重要性は、今後もますます高まっていくと思います。

ですが、お客様の満足しない状態で料金を請求したり、法外な料金を請求する悪質な業者が増えてしまうと、「データ復旧は詐欺だ」といった話が広まり、利用を躊躇する方が増えてしまいます。

データが破損して取り出せなくて困っている方、悪質な業者に騙されて二重三重に被害を受ける方を無くすためにDRAJは日々活動しています。

データ復旧でお困りの際はDRAJを思い出していただき、加盟している企業に復旧のご相談を頂ければと思います。

相談だけでも結構です。

相談で料金を取るような企業は加入しておりませんので、まずは気軽にご相談ください。

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