DJIのMavic Proというドローンをご存知ですか?Mavic ProはDJIのドローンの中でも最高傑作とも言われるほど、世界中で人気のあるドローンです。なぜMavic Proがこれほど人気があるのでしょうか。
今回は実際にMavic Proを使ってみて分かったその人気の秘密をレビュー形式でご紹介します。また、使っていく中で気づいたちょっと惜しい点も一緒にご紹介していきます。
ぜひ、このレビューを見てMavic Proを購入するかどうかの参考にしてみてください。
目次
DJI Mavic Proの基本スペック
まずはMavic Proの基本スペックを簡単にご紹介します。
Mavic Proは、折りたたみ可能でコンパクトな高性能ドローン
ドローンといえばDJIの「Phantom4」を思い浮かべる人は多いと思います。

「Phantom4」といえば、最近はテレビ番組や観光地の紹介動画などでも使用されるプロ用の空撮用ドローンです。しかし、そんな業界標準ドローンとも呼ばれる「Phantom4」の唯一の欠点は、本体が重くて大きすぎるという点でした。
この弱点を克服したドローンが今回紹介する「Mavic Pro」です。Phantom4に比べ大きさがスッキリしているのがわかります。
ずばり、「Mavic Pro」の特徴をまとめると、Phantom4の高性能を受け継ぎながら本体の大きさや重さを約半分にした、折りたたみ可能でコンパクトなプロ用空撮ドローンです。
本体の見た目は、兵器のようなデザイン

引用 https://www.dji.com/jp/mavic
「Mavic Pro」のボディはダークグレーの金属製です。軍用兵器のようなカッコよく威圧感のあるデザインです。
DJIのミニドローン「Spark」やRyze Techの「Tello」とは違い、頑丈で無駄がなく、安心して折りたためるデザインになっています。


折りたたむとこんなにもコンパクトに。
送信機も折りたためる!
Mavic Proの送信機(コントローラー)も折りたたみが可能になっています。
コントローラーの下部にスマートフォンを装着して、モニターとして使うことができます。
下部に装着するタイプは珍しいですが、見た目はこちらの方がカッコイイです。
スマートフォンをコントローラーに装着する際に少し気になることがあります。それは、スマホのケースが厚いと下部のスマホホルダーに装着できない場合があることです。毎回ケースを外して使用していますが、すこし面倒です。
DJI製品は外箱もオシャレ
DJI製品全般に言えることですが、外箱がAppleを意識したような高級感のあるデザインで個人的にお気に入りです。
Mavic Proの価格は¥124,800
Mavic Proの通常版の価格は¥124,800です。予備バッテリーやケースがついたフライモアコンボは¥159,800です。DJIのオフィシャルストアやAmazonからも購入できます。
フライモアコンボとは、通常版に加え、「予備バッテリー」「バッテリー充電ハブ」「カーチャージャー」「バッテリーパワーバンクアダプター」「ショルダーケース」がセットになった商品です。
DJI Mavic Proの良いところをレビュー
ここからは、実際にDJI Mavic Proを使ってみて分かった良いところを紹介していきます。
全体的な印象を2つのキーワードで表すと①コンパクトと②高性能です。
Mavic Proは折りたたみ可能で超コンパクト!
Mavic Proの特徴はなんといってもこのコンパクトさ。DJIの別機種である「Phantom4」をリュックに入れるとカバンがいっぱいになりますが、Mavic Proでは水筒サイズにまで小さくすることができ、リュックを広く使えます。
旅行先でドローンを飛ばしたい場合でも、ここまで小さくできれば荷物にならずに済むのでかなり便利です。
このコンパクトさへの感動はAppleのノートパソコンMacbook Proを初めて触った時の感動を思い出します。名前も少し似ていませんか?もしかすると、DJIはAppleを意識しているのかもしれませんね。
小さくなっても「Phantom4」並みの高性能
でも、いくら従来より本体が小さくなったからといって、機能が減ったという訳ではありません。
実際「Phantom4」にある機能のほとんどが「Mavic Pro」でも使えますし、「Phantom 4」と同じくらい綺麗に撮影することができます。
「Phantom4」のボディが大きすぎるという欠点を解決したドローンがこの「Mavic Pro」だと言えるでしょう。
専用ケースに全部入るコンパクトさ
フライモアコンボの専用ケースを使えば、本体に加え、バッテリー3個、コントローラー、予備のプロペラ、カーチャージャー全てを一つのケースに入れることができます。このお手軽さは、Mavic Proの使用頻度が高くなる理由の1つです。
Mavic Proは障害物回避機能を搭載
Mavic Proには「Phantom 4」と同じく障害物回避機能が搭載されています。
障害物回避機能とは、進行方向に障害物があった場合に、自動でドローンが障害物を認識し、その障害物を避けるように進路を変更する機能のことです。
ドローンを飛ばしていると、進行方向に人やモノが突然現れることがあります。操作ミスでドローンが障害物に追突しそうになっても、ビジュアルセンサーが検知してくれるので安全に飛行することができます。
しかし、「Phantom4 Pro」とは違い前方と下部のみにしかセンサーがありません。後方や左右にはセンサーが付いていないので、過信は禁物です。
アプリを使ってスマホで簡単操作
Phantom4の同じくDJI GO 4というDJIのドローンを操作できるアプリをインストールすれば、AndroidやiPhoneなどのスマホを使い、他のDJIのドローンと全く同じ操作方法で空撮することができます。動く対象をタッチして追跡するアクティブトラックや、クイックショットなど、定番の機能が全て利用できます。
これを使えば送信機の使い方がわからない初心者でもワンタップで空中撮影をすることができるので、初心者でも問題ありあません。
Mavic Proのカメラは4K対応の高画質
こちらの動画をご覧ください。Mavic Proで撮れる動画の美しさが一目でわかります。
飛行後、Mavic Proで撮れた映像を自分のノートパソコンで再生した時はかなり衝撃を受けました。
Mavic Proは4K画質に対応しています。また、3軸ジンバルのおかげで風に揺られてもカメラを水平に保てます。
見慣れた土地を上空から見た景色はこんなに美しいものなのかと感動しました。
ワンタップで操縦士の元へ戻る自動帰還モードを搭載
Mavic Proにはボタン一つで自分の元へ戻ってくるリターントゥーホームという機能があります。
慣れない操作で意図しない方向へドローンが進んでしまい、パニックになってしまっても安心してください。このボタンを押すだけで操縦者のもとへ帰ってきます。
特に、操作に慣れていないドローン初心者にとっては、前に進むことは簡単でも戻ることが難しい場面があります。初心者には、自動帰還機能がついたドローンがかなり重宝します。
Mavic Proはバッテリーが長持ち
Mavic Proの連続飛行時間は27分です。Phantom4の連続飛行時間が28分なのを考慮すると、大きさの割にかなりバッテリーのもちが良いです。
DJI Mavic Proのちょっと気になる点
Mavic Proは風に弱く、流されやすい
「Mavic Pro」は「Phantom4」よりも軽くてコンパクトなので、少し強い風が吹くと意外と遠くまで流されてしまいます。風量が10m/sを超えての飛行は危険ですので避けた方が良いです。
海辺で空撮をしていたMavic Proが風でどんどん海の方向へ飛ばされてしまい、気が付いた時には陸へ進もうとしても向かい風で全く進まず、途中でバッテリーが切れてしまい、海の真ん中で墜落してしまう、ということも考えられます。
10m/sを超える向かい風では、もちろんリターントゥーホーム機能も正しく作動しません。
海辺に落ちた場合ならまだドローンが水没するだけで済みますが、人口密集地まで飛ばされ墜落してします場合も考えられます。Mavic Proはコンパクトといっても金属の塊です。墜落した場合には大きな事故になる可能性があります。
風が5m/sを超える場合には周りに注意して強風には気をつけて使用した方良いです。
強風時の警告音が鳴ったら速やかに離陸しましょう。
Mavic Proは暗所の撮影に弱い
Mavic Proの画質は驚くほど綺麗です。しかし、センサーサイズの関係から夜間や暗がりではノイズが目立ったり、AF(オートフォーカス)がうまく作動せず、焦点がボケた映像になってしまうことがあります。
焦点がボケているときは、手動でタッチしてフォーカスする必要があります。また、日本では夜間のドローン飛行が禁止されているので注意してください。
Mavic Proは、200g以上なので航空法の制限がある
Mavic Proの重量は734gです。200g以上のドローンには航空法の規制があり、それらを守らなくては飛ばすことができません。
規制には
-
人口密集地での飛行禁止
-
夜間は飛行禁止
-
目視外飛行禁止
-
150m以上の高度の飛行禁止
などがあります。
飛行の前にはしっかりルールを守るようにしましょう!

DJI のMavic ProとPhantom4 proの違いを比較
機種名 | Mavic Pro | Phantom4 |
---|---|---|
重さ | 734g | 1380g |
連続飛行時間(バッテリー) | 27分 | 28分 |
最大速度(スポーツモード) | 64.8km/h | 72km/h |
カメラ画素数 | 1,271万画素 | 2,000万画素 |
価格 | 129,800円 | 204,000円 |
Mavic Proは持ち運んで飛ばしたい方におすすめ
Mavic ProはPhantom4と比べて軽くて小さいです。Phantom4がリュックサックの大きさだとすると、Mavic Proはお弁当の大きさです。この大きさの違いは、外に持って行かなくてはならない空撮用ドローンにとって大きな違いです。
また、海外旅行で利用したいという方はPhantom4ではなくMavic Proを選びましょう!
Phantom4をフライトに持ち込むのはかなり大変です。荷物が増えて旅行が楽しめなくなってしまっては、意味がありません。
Mavic Proでも強風がなければかなり安定しますし、画質もとても綺麗です。
荷物は少ない方が好きだという方はMavic Proがおすすめです!
Phantom4は安定性を求める方におすすめ
Phantom4とMavic Proの1番の違いはその重量と大きさですが、Phantom4の方が重く、浮遊出力も高くなっています。そのため、Phantom4は、Mavic Proと比べると風に流されることは少ないです。
また、Phantom4 Proには、障害物回避センサーが全方向についています。このおかげで、Phantom4 Proの方がより安全な飛行ができます。また、Mavic Proの画質は素晴らしいですが、やはりPhantom4の方が少しカメラの性能も良いです。
Mavic ProとAirとPLATINUMの違い
MavicにはPro以外にMavic AirやMavic Pro Platinumという似た製品があります。
Mavic Airは簡単にいうと、Mavic Proの廉価版です。画質がProよりも少し低い代わりに、さらに軽く、さらに安くなっています。また、Proにはなかったジェスチャーコントロール機能が搭載されています。詳しくはMavic Airの記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

Mavic Pro Platinumは通常のProと中身がほとんど変わりません。PlatinumとProの違いは3点あります。①ボディと送信機が金色になり、②飛行音が4db小さくなり、③バッテリーの持ちが10%向上した点です。また値段が15,000円高くなっています。この3点が15,000円に見合うか見合わないかはわかりませんが、購入の前には検討してみてください。
Mavic Proを買うならフライモアコンボがおすすめ
フライモアコンボとは、通常セットの本体に加え
- 「予備バッテリー」が2個
- 同時に4つ充電できる「バッテリー充電ハブ」
- 車で充電できる「カーチャージャー」
- バッテリーでコントローラーの充電ができる「バッテリーパワーバンクアダプター」
- ドローンセットが全部入る「ショルダーケース」
が付属するセットです。
フライモアコンボを購入すれば、バッテリー3つを車で同時に充電することができます。充電が完了したら、ドローン本体と予備バッテリー、予備プロペラなどを専用ケースに入れて、飛ばしたい地点まで持ち運べます。
予備バッテリーや充電ハブなどを単体で購入するとかなり値段が高くなってしまいます。これらを購入予定の場合はフライモアコンボがおすすめです!
まとめ
Mavic Proは、コンパクトで軽いながらもPhantom4と同じくらい高性能。
Phantomと比較すると、強風や暗所の撮影に弱かったりといくつか欠点があるが、コンパクトさには満足!
安定性を重視するなら「Phantom4 Pro」を
コンパクトさや手軽さを重視するなら「Mavic Pro」を選ぶと良いでしょう。

DJI Mavic Proが今すぐレンタルでお試しできます!
話題の最新ガジェットがレンタルできる「rentry」ではMavic Proを今すぐレンタルできます!「買う前に試してみたい!」「Mavic Proを一度使ってみたい!」という人には人気のサービスです。年に数回しか使わないのなら、購入するよりも格安レンタルの方が安くすませることができます。レンタル後にそのまま購入も可能ですので、購入前にはぜひ一度レンタルでお試ししてみてくださいね。
人気の関連記事