景色の良い場所にふらっと行ってスマホで写真を撮ってSNSに投稿する。
スマホで撮ったけど、撮りたいものが遠くて大きく写すことができない、暗くてうまく撮れないと感じたときに便利なのがコンパクトデジタルカメラ。
一眼レフに比べてサイズが小さくカバンの隅にいれて、いつでも気軽に持ち運ぶことのできる大きさです。コンパクトデジタルカメラというと、スマホとの画質の差が小さく性能が低いと思われがちですが少し値段が高めの高級コンデジと言われるものは一眼レフと同程度の写真を撮れるものが多いです。
スマホの写りには満足できないけど、一眼レフみたいな大きなカメラは持ち歩きたくないっ、というあなたにオススメするのがパナソニックの「DMC-TX1」です。TX1は約300gと軽くポケットにも入るサイズでありながら、焦点距離が25-250mmあり室内から屋外の撮影までこなすことができます。
さらには豊富なモードやフィルターがあるので変わった色合いの写真も簡単に撮ることができ、パソコンを使わずに撮って編集して投稿することもできます。
高級コンデジというとソニーのRX100シリーズが多く上がられていますが、とても値段が高くスマホの代わりに、と考えると少し高すぎます。
しかしTX1は新品での販売価格が5万円ほどと、価格が高すぎないけど性能が高いコンデジを探している人におすすめできる一台です。
ではパナソニックDMC-TX1がどんな商品なのか詳しく紹介していきます。
DMC-TX1のスペック
まず最初にTX1の基本的なスペックを紹介します。
スペック紹介
センサー | 1.0型 |
---|---|
焦点距離 | 25~250mm(35mm換算) |
F値 | F2.8(広角端)~ F5.9(望遠端) |
画素数 | 2090万画素 |
ISO感度 | ISO80~25600 |
シャッター速度 |
60~1/2000秒(メカニカルシャッター) 1~1/16000秒(電子シャッター) |
連写性能
約10コマ/秒(メカニカルシャッター) 約50コマ/秒(電子シャッター) |
|
手振れ補正 | 〇 |
Wi-Fi | 〇 |
大きさ | 約110.5 x 64.5 x 44.3mm |
重さ | 約310g(本体、バッテリー、メモリーカード含む) |
大型センサーと高性能レンズで高画質な写真を。
TX1 には1.0型の大型のセンサーが搭載されています。1.0型センサーはコンパクトデジタルカメラに搭載されるものの中では大型で上位モデルに使われることが多く、ミラーレスに多く使われているマイクロフォーサーズより一つ小さいものです。
一般的にはセンサーが大きくなるほど画質が良くなると言われています。ではなぜ1.0型センサーを採用しているのでしょうか。
それは画質とコンパクトさを両立できるからです。最新の1.0型センサーは性能が格段に上がり、フルサイズやマイクロフォーサーズのセンサーとの違いが少なくなり、スマホ等で見た時には違いがあまりわかりません。
またセンサーサイズが小さくなることでカメラ本体だけでなく、レンズ自体もコンパクトにすることができます。
コンパクトデジタルカメラでは持ち運びのしやすさと、画質を考えると1.0型センサーがちょうどよいと感じます。

https://panasonic.jp/cmj/dc/compact/tx1/index.html
さらにこのコンパクトデジタルカメラは25mm~250mmのとても広い範囲をカバーすることができるレンズを持っています。
25mmでは室内で集合写真を撮ることができる超広角で、250mmでは運動会などで離れた場所の被写体を写すことができます。この範囲を一眼レフで撮ろうとした場合、レンズは1本ではなく2本必要になると思います。レンズの付け替えなしで撮ることができるのは、大きなアドバンテージになるでしょう。
またレンズはこのTX1専用に開発されたものであるのでコンパクトで解像度が高く、クリアできれいな写真を撮ることができます。

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空間認識AFで超高速AF
TX1では約0.07秒の高速でのAFを実現しています。AF速度が速いと、パっと撮りたい時に素早くこたえてくれるので嬉しいです。
TX1では速いピント合わせをするために空間認識AFを使用します。空間認識AFは一眼レフのピント合わせにとても近いものです。
このAF方式では被写体までの距離をカメラで計測し、ピントの位置をその位置まで素早く移動させることで、通常のコンデジに比べ速いピント合わせを可能にしています。
またTX1では距離によってピントを合わせた後、さらに精度が高いコントラストAFを使用することでピントずれを最小限に抑え高速化を実現しました。

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普通のコンデジやミラーレスはどのようなAF方式を採用しているのでしょうか?
多くのコンデジはコントラストAFという方式のAFを採用しています。
コントラストAFはカメラのピントを手前側から少しずつ移動させていき、合焦点を探す方法です。この方法ではピントを少しずつピント位置をずらすため時間がかかってしまうというデメリットがあります。
またAFを追従させながら6コマ/秒の連写を可能としているので、AF速度や連写速度で困ることはないでしょう。

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タッチパネルで簡単操作
最近のカメラでは欠かせないものとなった、タッチパネルの背面モニターを搭載しています。このTX1ではタッチパネルだけでほぼすべてのカメラ操作をすることができます。
タッチ操作でカメラの設定を変えるだけでなく、AFの位置やシャッターを操作することもできます。タッチパネル操作で特に便利だと感じたのは、ファインダーをのぞいた時にモニターをなぞることとでピントの位置を移動させることができる機能です。

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従来のカメラではAFポイントの位置を変更するにはボタンを何度も押して少しずつ押す必要があり、これがかかなり煩わしいものでした。この操作をタッチパネルを指でなぞった方向に移動させることができるので、直感的な操作ができます。
このカメラの残念な点はチルト式モニター・バリアングルモニターではないので、モニターを上下にかあ向けることができないです。上下に傾けることができると、地面すれすれの位置からの撮影や、頭上に掲げて写真を撮るときに撮りにくさを感じるでしょう。
注目点
連写の奥の手、「4K PHOTO」
TX1で面白いと思った機能は、この4K PHOTOという機能です。この「4K PHOTO」は通常の連写では得ることができなかった約30コマ/秒の連写性能を持ち、これは決定的瞬間を逃したくない時の奥の手とも言える機能です。
A3相当まで引き延ばして印刷できる高解像度で、羽ばたく鳥や子供の表情を撮ることができます。この連写機能では通常と同じシャッターボタンを押しているときずっと連写し続ける機能以外に2種類の連写方法があります。
1つ目は連写(S/S)モードです。S/SはStart / Stop の略で、一度シャッターを押したら連写が始まりもう一度押すまで連写を続けることができます。これは動物や昆虫を撮るときなどの先が読めない状況での撮影に非常に便利です。
もう1つは4Kプリ連写です。この連写ではシャッターを押す前と後の1秒間ずつを撮影でき、合計60枚の写真を連写で撮ります。
普通の連写では「あっ」と思ってからシャッターを押していたのでは間に合っていなかった状況でも、4Kプリ連写を使えんばシャッターを押す前も記録できるので逃していたはずのシーンも撮ることができます。これは運動会などの撮影にかなり有効な撮影方法だと思います。
また4K PHOTOモードはタッチパネルで連写設定からの変更、または背面ボタンに「4K PHOTO」専用ボタンがあるのでこれを押すことで使用が可能です。個人的には専用ボタンが用意されていることが気に入っています。

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さらにこの「4K PHOTO」機能を活かしたフォーカスセレクト機能があります。この機能はどこにピントを合わせれば良いかわからない時に、素早くフォーカスポイントを変更しながら写真を複数枚撮影し、後から自分好みの写真を選ぶことができます。

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Wi-Fi搭載でスマホと簡単連携
TX1にはWi-Fiが搭載されていて、カメラをスマホと接続することができます。また「Pnasonic Image App」をインストールしたスマートフォンであれば、煩わしいWi-Fiのパスワード入力をせず、QRコードで簡単に接続をすることができます。

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スマホと連携すると、写真をスマホに転送するだけでなく、カメラを遠隔で操作するリモートシャッターなどもすることができ、集合写真を撮るときにはかなり簡単になります。

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Wi-Fiでスマホと接続する機能は、今ではなくてはならない機能になりました。普段からスマホでSNSに写真をアップしていて、スマホでは撮れなかった写真を撮りたい人にはなくてはならない機能でしょう。
カメラだけで撮影から編集までできる!
TX1は撮影から撮った写真の編集まですべてカメラの中ですることができます。こだわった写真はパソコンに取り込んで編集ソフトを使わなければできない、なんて思っていませんか?そんなことはありません。
TX1は色の発色を細かく選ぶことができるフォトスタイルや、撮影時に好みの色調を選ぶ音ができるフォトフィルターも備えています。
フォトスタイルはコントラストや彩度を調整するときに使います。鮮やかに写真を撮ることができるビビットや単色で撮影するモノクローム、肌がきれいに見える人物モードなど合計7種類あります。

ビビット https://panasonic.jp/cmj/dc/compact/tx1/index.html
フォトスタイルはモニターで効果を確認しながら、細かく色調を調整できるので自分好みの表現が可能です。柔らかい光が特徴のオールドデイズ、光の光芒を強調するクロスフィルター、空想世界のような雰囲気のファンタジーなど合計22種類のフィルターが用意されています。

オールドデイズhttps://panasonic.jp/cmj/dc/compact/tx1/index.html

インプレッシブアート https://panasonic.jp/cmj/dc/compact/tx1/index.html
自分の撮りたい写真のイメージがつきにくい、どのような設定にすれば良いかわからない時にはシーンガイドモードを使うと便利です。
これはプロが撮影したサンプルの画像を見ながら、自分の撮りたい写真のイメージと同じものを選ぶだけでカメラが最適な設定を行ってくれる機能です。イメージには「逆光でふんわり撮る」「青空をさわやかに撮る」「夜景をクールに撮る」など説明もあり、カメラが苦手な初心者の方でもプロのような写真を簡単に撮ることができるでしょう。

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フィルターやシーンガイドを活用すると、パソコンを使わず写真を編集することも可能なので、撮ったその場で写真を編集、スマホに転送してInstgramなどのSNSにアップロードすることもできます。
気になること
モニターを傾けることができない
タッチパネルの話でもすこし触れましたが、このカメラのモニターは上に傾けたり、下に傾けたりすることができません。
画面を傾けることができると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
チルトモニターを使っていて1番便利だと感じるときは、ペットの写真や、赤ちゃんの写真を撮るときでしょう。ペットなどはとても背が低く、カメラを床すれすれまで近づけて撮影することが多くなります。ペットの目にしっかりピントが合っているかはしっかりモニターを除く必要があります。このときモニターを傾けることができないと地面に寝そべっての撮影になってしまいますが、上方向に傾けるとしゃがんだ楽な姿勢でモニターをしっかり見ることができます。
このような自分の目線と違う位置から写真を撮るのに重宝します。
まとめ
DMC-TX1を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
紹介ではスマホの代わりにより様々な場面で使うことができると紹介していましたが、重たく大きな一眼レフの代わりにいつでもカバンの隅に忍ばせておくことができるコンパクトデジタルカメラとしてもTX1は良い選択肢だと感じています。
高級コンデジとしては価格が抑えられていて、さらに発売されてからも時間がたっているので中古品もそこそこ出回っているので探してみるのも良いでしょう。
中古価格は以下のショップを参考にしてみましょう。
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