こんにちは。
東北海道の絶景探求フォトグラファーの「ケンイチ」です。
今回は、これまで紹介してきた三部作の最終章「絶景!東北海道の歩き方【釧路湿原】夕景編」をお届けします。
ここまでの記事は、
- 雲海編
- 湖沼編
と順番に紹介してきました。
早朝は雲海と朝日が期待できる「サテライト展望台」を目指しました。
その後は湿原横断道路を通過して、大小様々な湖沼を肌で感じました。
そして最終章では世界三大夕日と言われる「釧路湿原の夕景」を望みます。
広大な釧路湿原の美しい夕景が静かにあなたを待っています。
達古武オートキャンプ場を目指す
前回の記事では、全体地図の⑧「塘路湖」(トウロコ)までの見どころを紹介しました。
前回記事
今回は⑨の「達古武(タッコブ)オートキャンプ場」を目指します。
そこでは「達古武湖」という湖を眺めたり、湿原の散策路を歩いて自然や野鳥などを観察できます。
もちろんキャンプ場の施設が整っているので、このあとに続く「細岡展望台」での夕景を見る前に、ここで休憩して時間を調整するのもいいですね。
先ほどまでいた「塘路湖」からは、車で約10分ほど走ると「達古武オートキャンプ場」に到着します。
道中は峠のようなアップダウンやカーブが続きます。
またこの区間は、早朝や夕暮れ時にはエゾシカやキタキツネの飛び出しが多い印象もあります。
彼らもこの地域で命を輝かせて暮らしています。
お互いの命を守るためにも安全運転でお願いします。
達古武湖に到着
塘路湖から向かう場合、下りの急な連続カーブを出た辺りで、右に「達古武(タッコブ)オートキャンプ場」の看板が見えてきます。
そこを右折してやや狭い舗装道路をしばらく進むと、キャンプ場の駐車場に到着します。
駐車場には上の画像のように「案内図」があるので、スマホで撮影して地図代わりにするのもおすすめです。
見通しのよい、こじんまりとしたキャンプ場やコテージがすぐ目の前にあります。
湖の方に向かうと、比較的浅いカヌーの船着き場が目に入ります。
僕は雪が降った夜にここを訪れて写真を撮るのが気に入っています。
達古武湖の夜景
釧路市内から車で約20分ほどで、このような静かな雰囲気を楽しむことができるのです。
達古武湖周辺の雑木林で市街地の光を遮り、冬の天の川を撮影しました。
人口約20万人が暮らす都市の直ぐ側でも、こうして星空が写るものですね。
この湖、真冬にはほぼ全面結氷するので、ワカサギ釣りを楽しんでいる人々の姿を目にすることもあります。
また季節にもよりますが、この湖に沈む夕日を楽しむこともできます。

達古武湖に沈む夕日
初めて訪れた土地での朝日や夕日の方角を知るには、こちらの記事を御覧ください。
参考記事:一眼レフで見る絶景!東 北海道の歩き方【釧路湿原】雲海編
目次の、4-1「日の出日の入りの方角について」が参考になると思います。
また、釧路湿原の湖沼全体がそうであるように、この辺りは野鳥の楽園でもあります。
さらに冬から春にかけては、この達古武湖を見下ろす小高い丘や樹木に、大型の猛禽類の姿を多く見かけます。
オジロワシとオオワシの飛来地
オオワシやオジロワシを実際に見たことがない人は、初めて出会うと彼らの大きさに驚くでしょう。
遠くから見た場合「あそこになんか大きな物がある!あれはなんだろう?」と、すぐには鳥だと思えないかもしれません。
トンビがまるで子供のように見えますからね。
オジロワシとオオワシはお互いが比較的近い場所で、羽を休めていることが多いです。
1羽見つけたら、すぐそばに仲間がいるかも知れませんよ。
彼らを観察するときは、距離を開けて静かにしていれば、それほど警戒せずにその場所に居てくれます。
500mm相当の超望遠レンズがあれば、その姿をしっかりと撮ることができるはずです。
ただしこの達古武湖周辺で撮影する場合は、彼らは「小高い場所」にいることが多いので、超望遠レンズを使うのなら三脚もあると便利です。
超望遠レンズを手持ちで、しかも上の方向に向けて構え続けるのは「キツイ」ですからね。
ここでは他にも沢山の野鳥に出会うことができます。
雪の妖精はどこかに必ずいる
釧路湿原は、今や世界でも大人気の小鳥「シマエナガ」の生息域でもあります。
僕の感覚では釧路湿原の全体的に、シマエナガの個体数はかなり多いと感じています。
彼らの独特のさえずりが、その存在を教えてくれるのですが、いざ撮影となると意外と難しくもあります。
それはなぜかと言いますと、シマエナガは小規模の群れで常に周回するように移動しているからです。
一箇所に留まることはなく、人間に興味を持って近づくこともないので、出会いはほんの一瞬なんです。
稀に近くで留まってくれることがあるのですが、その瞬間は至福のひと時です。
特に寒い時期は「ふくらすずめ」のようにふっくらと体が膨らむので、とても愛くるしく感じますよ。
ぜひ「雪の妖精」を探してみてください。
それでは野鳥のさえずりを楽しむために、達古武湖の奥にある「木道」を少し散策してみましょう。
木道を散策する
木道は上の写真のように、アップダウンがあり、斜めに傾いたりもしています。
雨に濡れているとかなり滑るので、その場合は散策の中止をオススメします。
僕も以前この木道を進もうとした時、小雨に濡れた木道があまりにも滑るので引き返したことがあるくらいですから。
キャンプ場の右側の道路を西に歩いていくと、このような木道へ続く道が見えてきます。
上の写真で言うと「左側」が散策ルートです。
右側には廃屋のような小屋があるだけです。
散策路のスタート地点は、草木に囲まれていて木道は見えません。
ですが、歩き始めるとすぐに木道が見えてきます。
足元に注意して、野鳥の鳴き声や野生動物の気配を楽しみましょう。
靴はトレッキングシューズがおすすめですよ。
散策路で出会える仲間たち
ここで出会いが期待できる代表的な野生動物は、
- キタキツネ
- エゾシカ
- エゾタヌキ
- エゾリス
- シマリス
です。
静かに歩くことで、彼らの気配を感じとることができます。
またここでは、熊よけの鈴などは不要だと考えています。
野鳥については、かなりの種類に出会うことが期待できます。
ここで出会える代表的な野鳥は、
- アカゲラ
- コゲラ
- ゴジュウカラ
- シジュウカラ
- コガラ
- ハシブトガラ
- オオアカゲラ
- キバシリ
- シマエナガ
- ウグイス
など、季節によってもまだまだ沢山の種類の小鳥たちがこの辺りの雑木林で暮らしています。
上の写真は、達古武湖の散策路で撮影した「オオアカゲラ」です。
ヤマゲラやクマゲラはほとんど見かけませんが、それ以外のキツツキ類はよく出会えます。
キツツキ特有の音が聞こえてくるのでわかりやすいですよね。
上の地図を見ると、オートキャンプ場から西に約20分ほど進んだ辺りで木道が終わり、そこからは急な上り坂に変わります。
そして赤丸で囲った「夢が丘展望台」までは軽登山並の山道がしばらく続きます。
この斜面を約20分ほど登ると、見通しのよい「夢が丘展望台」に到着します。
ですが、今回オススメしてきたルートを周っている場合は、ここまで早朝からかなりのポイントを見てきたので、ここでは展望台へは登らずに、キャンプ場まで引き返すことをオススメします。
ただし、あなたが鉄道ファンであれば、この夢が丘展望台からの眺めは格別かもしれません。
湿原を渡る鉄道を上から見ることができるからです。
この写真の奥の方に「JR細岡駅」があります。
また、このあとに向かう夕日のメッカ「細岡展望台」も、この景色の中に含まれています。
実際、木道だけの散策であれば体力的にもそれほど厳しくはありませんが、夢が丘展望台まで行くとなると相当な体力を使うはずです。
この後にはクライマックスの「夕景のドラマ」が待っていますので、体力を温存してここは戻ることをオススメします。
細岡展望台へ向かおう
旅のラストは、
「釧路湿原の夕景と言えばここ」
と呼ばれるくらい有名な「細岡展望台」(ホソオカ)へ向かいます。
(釧路市内の【幣舞橋・ヌサマイバシ】も夕景が有名です)
細岡展望台は上の地図の⑩の場所にあります。
(この記事の最後に、グーグル・マップのリンクを紹介しています)
達古武オートキャンプ場を後にして細岡展望台へ向かうのですが、途中は道幅が狭く砂利道もあり、一部は「やや悪路」となっています。
極端なスポーツカーや、マイクロバスなどの大型車では、通り抜けるのが難しいかもしれません。
普通乗用車なら特に問題はありません。
達古武オートキャンプ場から向かうと、ちょうど達古武湖の対岸の道を走ることになります。
このルートの途中には「カヌーの船着き場」や「魚釣りのポイント」「JR細岡駅」など、この地域のレジャーポイントを見ることができます。
道中はJRの線路と釧路川の間を通っていくのですが、冬になると前回記事で紹介した「SL冬の湿原号」を見ることができます。
夏には鈍行列車「ノロッコ号」にも出会えます。
鉄道がお好きな方にはたまらないのでしょうね、きっと。
細岡展望台の駐車場に到着
やっとここまで来ましたね。
お疲れ様でした!
この駐車場に車を停めて、ここからは展望台まで歩いて行きます。
とは言っても、約5分ほどで展望台に着くので、安心してください。
駐車場のすぐ脇には公衆トイレがあります。
以前は閉鎖していたのですが、2018年現在は再び開放されていました。
駐車場から少し歩くとビジターズラウンジがあります。
外部リンク:細岡ビジターズラウンジ
上の画像は駐車場にある案内標識です。
地図は普通「上が北」になりますが、この案内標識は「上が南」になっています。
展望台までは車道を歩くこともできますし、安全な散策路を進むこともできます。
散策路は、ビジターズラウンジの裏手からやや急な階段を登って進むことで、車道を通らずに展望台まで行くことが可能です。
その場合、細岡展望台の手前にある「展望広場」を通過するのですが、夕景を撮影する場合はここはスルーして細岡展望台の方をオススメします。
展望台に到着
ついに今回の旅の終着地である「細岡展望台」に到着しました。
お疲れ様でした。
ここでは太平洋の方角に沈む夕日を、大パノラマでじっくりと楽しむことができます。
その夕景の様子を紹介する前に、ここから見える湿原の表情をいくつかの写真でお見せします。
Google Mapの3D表示を見るとわかる通り、細岡展望台から湿原を望むと左手に「釧路市街地」があります。
この街明かりが強いので、夜でも湿原は真っ暗闇には感じられません。
そして蛇行する釧路川が釧路湿原の特徴のひとつです。
この川を下っているカヌーを見かけることもありますよ。

釧路川とカヌー
画面中央の蛇行部分に2艘の赤いカヌーが見えました。
とてもゆっくりと川の流れに沿って下って行きました。
上の写真は90mmのレンズで撮影しています。
通常は24-200mm程度の焦点距離のレンズがあれば十分だと思います。
ちなみに同じ場所で「15mm」の超広角で撮るとこうなります。

超広角 15mm
空が印象的であればこの構図も絵になるかもしれませんが、インパクトを考えるとちょっと物足りないかもしれませんね。
それではここで撮影した他の写真も見てみましょう。
画像で見る細岡展望台からの眺め
上の写真は「2月」の厳冬期の釧路川「蛇行部分」です。
夕刻の金色の光が水面に反射してとても綺麗でした。
そして同じ日の日没後の世界です。
湿原を包む雪が、薄暮の「蒼色」に染まりました。
この薄暗い時間帯でも撮影するなら、三脚は必須です。
こちらも2月頃の夕暮れの写真です。
この年は雪が少なかったようで、冬枯れの「葦」が夕日に輝いています。
このように夕日が自分の正面に沈んでいくので、季節によって様々な構図を作れるのがこの展望台の魅力です。
3月中旬でも上の写真のように雪に包まれている年もありました。
このような白い湿原を望遠レンズで観察していると、たくさんのエゾシカを見ることができますよ。
こちらの写真は「5月中旬」の夕暮れ時です。
夕刻の冷たい空気が霧を作り出し、幻想的な光景を見せてくれました。
この時のレンズの焦点距離は「50mm」です。
こちらの写真は「122mm」で切り撮っています。
もやが掛かっている場合は、眩しさが少し和らぐので、目に優しいですね。
基本的に太陽を撮る場合は、モニタービューを通して構図を作り、仮に直接見る場合はサングラスが必要になります。
日没後はまた別の優しい表情を見せてくれるのです。
湿原の奥には日本百名山に選ばれている「雌阿寒岳」(メアカンダケ)と「阿寒富士」、そして「雄阿寒岳」(オアカンダケ)を望むことができます。
日が沈んだ後のシルエットがまるで日本画のように幻想的で美しく感じました。
観光客もこの時点ではほぼ帰られるので、貸切状態で楽しむことができます。
満月と雲海のコラボ
釧路湿原は一年を通して「霧」に包まれることが多いのですが、空が晴れて放射冷却が起こった夜に、月明かりの雲海を期待して撮影に行きました。
細岡展望台からは、このような幻想的な光景を楽しむこともできるのです。
展望台の標高が低いので、自分自身も霧や雲に飲み込まれることもありますが、空を見て「星」が見える夜は雲海が期待できます。
この場合は、街の周辺がすでに深い霧に包まれていることがほとんどです。
そして上空は晴れているということですね。
もっと標高の高い地域では、広大な夜の雲海も期待できます。
放射冷却+月夜=奇跡の光景
東北海道ではこんな楽しみ方もできます。
雲海の夜は、車の運転が深い霧の中となるので、くれぐれも注意してください。
ここまで、細岡展望台から夕景を堪能するイメージがかなり湧いたのではないかと思います。
それでは最後に、もう一つの「夕景プラン」を紹介しますね。
もう一つの夕景スポット「岩保木水門」
細岡展望台からほど近い距離に「岩保木水門」と呼ばれる場所があります。
ここはカヌーの船着き場として利用されていたり、釣り人の姿も見かけます。
もちろん釧路川の氾濫を守るための巨大な水門も備えられています。
先ほどの細岡展望台がメジャーな観光スポットだとすると、この岩保木水門はマイナーな夕景スポットになります。
細岡展望台は「小高い丘」からの眺めでした。
そして岩保木水門は「湿原の目線」で夕景を楽しむことができるのです。
岩保木水門の場所
上の地図では「⑪」の場所が岩保木水門になります。
⑩の細岡展望台からは、直線的に見るとかなり近くに位置するのですが、実際はやや遠回りをして向かうことになります。
※実は山道を進むと最短距離で岩保木水門近くに出るのですが、悪路ということで車での通行はオススメできません。
上の地図に見える白いラインの直線的なルートは、鉄道の線路です。
山道はかなり曲がりくねっています。
ということで、正規のルートを紹介します。
もし細岡展望台で夕景を満喫し、釧路市内に戻る場合は、岩保木水門には寄らずに地図上の「青いルート」を南下することになります。
ですが
- 湿原をもっと身近に感じたい
- 釧路川のすぐ近くで夕景を見たい
という場合は、細岡展望台での観光を早々に切り上げて、この岩保木水門でスタンバイして夕刻を迎えましょう。
細岡展望台からは来た道を戻るように幹線道路に出て、そこから南下していくと途中に「岩保木水門」という標識が目に入ります。
そこを右折するとすぐに踏切があります。
そのまま西に進むとだんだん道幅が狭くなり、ついには車が2台すれ違えないほどの砂利道に突入します。
ゆっくり走ることで安全をキープしてください。
対向車が来た場合は譲り合いの気持ちでお願いします。
砂利道の区間は短く、500mほど進むと視界が開けて畑や河川敷が見えてきます。
河川敷は堤防の保守や点検のための舗装道路が、釧路市街地まで直線的に整備されていますが、一般の車は通過することができません。
この岩保木水門付近で自然を楽しみましょう。
上の画像にある「旧岩保木水門」の場所までは車で行けるので、釧路川近くまで降りてみることをオススメします。
川沿いまでは部分的に狭い道や悪路を通過しますが、見通しが良いので迷うことはないと思います。
この河川敷から「旧岩保木水門」を見ると、上の写真のような構図になります。
右側に見える建物が歴史ある「木造の水門」です。
1931年(昭和6年)に建造されました。
この写真の左側に車道や駐車ゾーンがあります。
この日は夕暮れの空に「ハロ」が出現して、幻想的な光景となりました。
ここで出会える景色
それではこの岩保木水門付近から見ることができる「釧路湿原」の情景をいくつか紹介します。
まず上の写真ですが、5月に撮影した「釧路湿原」の素朴な表情です。
冬枯れの葦がまるで小麦畑のように広がり、所々に低木が顔を出しているのが特徴です。
ややクローズアップして切り撮ることで、印象的になります。
夏にはこの景色が一面緑色に変わるんです。
こちらの写真は、以前台風で湿原が冠水した時、岩保木水門付近から撮影したものです。
見渡す限り水に覆われた湿原の表情を初めて見た瞬間でした。
写真中央で横に並んでいる木々が、釧路川の対岸に生えている樹木です。
夕暮れが迫ると、どこからかタンチョウの鳴き声が響き渡ります。
その声は、細岡展望台でも聴くことができます。
ただしその姿を見かけることはあまりありません。
その代り、コロニーに帰るアオサギの姿は多く見かけます。
アオサギの、やや不気味?な鳴き声が彼らの存在を遠くから教えてくれます。
他にも、けたたましい音を出しながら移動するシギの姿も見られることがあります。
こちらはオオジシギが近くまで飛んできた時に撮影しました。
とても素早く、変則的に動く彼らを捉えるのはかなり難しく感じます。
釧路川の近くで静かに待っていると、草むらからキタキツネが姿を表すこともあります。
川を挟んでいる場合は、彼らはとても落ち着いてゆっくりと行動していることが多いです。
そして湿原の民、エゾシカも夕暮れになると一斉に姿を表します。
どのように撮るか?は撮影者の自由ですが、夕暮れでシャッタースピードは遅くなるので、手ブレには注意してください。
これは私の感覚ですが、スローシャッターで躍動する彼らを撮るのも面白いと思います。
日中に彼らをスローシャッターで撮ることは難しいですからね。
夕暮れならではの楽しみ方でもあります。
ただし、印象的な瞬間を切り撮るのであれば、ISO感度を上げてシャッタースピードを確保することもあります。
上の写真は、沈む太陽の位置に飛び込んできたエゾシカを捉えました。
あまりにもスローシャッターだと、何が写っているのかわからなくなりますので、イメージに合わせてコントロールするのがオススメです。
もっと暗くなった場合は、思い切ってシルエットとして野生動物を撮るのも面白いですよ。
この場合、カメラのオートモードだと自動的に明るい設定になることが多いので、マニュアルモードか露出補正で暗めに撮るのがコツです。
また湿原の天気は変わりやすいことも多く、夕暮れ時にはこのような不思議な雲が見れらることもあります。
空が多少曇っていても、ここで待っていると太陽が顔を出すことも少なくありません。
この上の写真がまさにそれです。
曇り空の下、誰もいない細岡展望台で待っていると、少しだけ夕焼けを見ることができました。
太平洋の直ぐ側にある「釧路湿原」ならではの特徴ではないかといつも感じています。
日が沈んだ後は、川に映り込む残照を楽しむのもオススメです。
ただしその場合は、虫も多く発生するので、虫除け対策も必要になります。
そしてこの岩保木水門付近には、川沿いに印象的な造形の樹木が多いので、眩しい太陽を背景に撮ってみるのも楽しいですよ。
私はいつも、中望遠ズームと標準ズームの2本立てで、クローズアップとパンフォーカスの景色を楽しんでいます。
上の写真は、太平洋からの「移流霧」に覆われた湿原に沈む夕日を、一本の樹木と絡めて撮影しました。
季節や時刻、そしてその日の状況によって、あなただけの構図を探してみてください。
まとめ
ここまでの東北海道の歩き方【釧路湿原】の三部作、いかがでしたでしょうか?
日本に残された素晴らしい大自然を身近に堪能できるのが釧路湿原の魅力です。
そしてその自然をあなた自身が見つめ、体験し、守っていくことで、次の世代に奇跡のバトンを手渡しましょう。
そのためにも、まずはあなたが自分の肌とハートでこの美しい自然を感じてください。
そこではいつも「奇跡」が起こっているのですから。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
あなたが釧路湿原に来ることを、エゾシカやキタキツネ、そしてタンチョウたちと共に待っています
釧路湿原・細岡展望台付近
前回の記事はこちら
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