雨でも楽しめる京都撮影スポット巡り

旅先として日本で最も人気が高い地、京都。寺社仏閣が建ち並び、一年中いつ行っても古都の雅な雰囲気を楽しむことが出来ます。

しかし旅行当日雨に見舞われ、せっかく楽しみにしていた旅行の気分が下がってしまうこともあるのではないでしょうか?

今回はそんな雨の日でも京都の雰囲気と撮影を楽しめるスポットを紹介していこうと思います。

稲荷伏見大社

千本鳥居で有名な伏見稲荷大社。晴れの日だと、鳥居の陰影がクッキリと出過ぎて明るい部分と暗い部分のコントラストが高い写真になってしまいがちです。

雨の日や曇りの日は光の状態が「拡散光」となり、優しい光加減で被写体を撮ることが出来ます。

お寺のような建築物も直射日光が当たっていると、陰の部分が黒つぶれしてしまいがちです。

そんなことを考慮すれば、雨や曇りの日も意外とメリットがあるように思えてきませんか?

鳥居をそのまま撮影。記録的な台風の直後で通行禁止になっており、手前から望遠で人がいない風景を撮ることが出来ました。

 

鳥居の1つにカタツムリがいたので撮影。

これも、雨の日ならではの被写体です。色んな所に目をこらしていきます。

 

こちらも通行止めになってしまっていた鳥居の道。

 

灯籠と赤い欄干の橋。しっとりとした雨の京都らしい情景です。

傘を撮ることに期待していたのですが、多くの人はビニール傘や黒い傘でなかなか彩りのある傘の写真は撮れませんでした。

 

京都では神社の前に並ぶお土産屋さんも絵になります。

東福寺

東福寺の見所は、近代的な要素を取り込んだ本坊庭園と、広い庭園の木々の上を渡る通天橋です。

どちらも屋根の下で美しい庭園や建築を鑑賞することが出来、雨の日の撮影にはぴったりです。

東福寺本坊庭園

作庭家・重森三玲によって昭和十四年(1939年)に完成された庭園は、東福寺自体が建立された鎌倉時代の質実剛健な風格を残しつつ、抽象的な幾何学模様のような現代的な要素を取り込んだ斬新な日本庭園となっています。

市松模様に配置された白砂とサツキ。向こうには通天橋が見えます。広いお寺の空間的な広がりと隅々まで凝らされた意匠は、境内をどう撮っても一枚の写真には収まり切りません。

 

通天橋を望むことが出来る通天台。同じ目線に迫る木々を櫓から見ることが出来ます。

建築の写真は真正面から左右対称日の丸構図で撮ってみると面白いです。

 

こちらも市松模様に配置された苔と切石。立体的に盛り上がってきている苔の部分に生命力を感じます。

苔と石の市松模様は順路を進むにつれ疎らになっていき、最後は一面の苔へと変化していきます。

 

雨の日は苔がしっとりと濡れ、晴れた日よりも発色が良く見えます。

庭園の緑色を鮮明に写すなら、雨の日の方が向いているかもしれません。

通天橋

 

濡れて艶めく瓦と降りしきる雨。緑色のボケがみずみずしさをさらに際立たせます。

 

望遠で屋根から滴る水滴と橋にいる人物を狙いました。

光の加減や背景によってはこのように十分水滴を写しこむことが出来るのですが、水滴があまり写らなかったりもっと目立たせたい場合はストロボを使用するとより水滴を目立たせることが出来ます。ただしマナーには気をつけましょう。

橋は一面の楓の上に架けられており、紅葉の時期はそれらが真っ赤に染まり絶景となります。

 

通天橋の南側にかかる臥竜橋から撮影した通天橋。モミジの海に橋が浮かんでいるようです。

是非また紅葉の時期に訪れたいです。

下鴨神社

続いては嵐山方面に向かいたいのですが、少し雨が弱まってきたので下鴨神社に寄り道してみました。

 

緑色と建築に施された朱色が映えます。

境内にあった茶やで一休みすることに。

名物らしい猿餅とほうじ茶。柔らかくてとっても美味し経ったです。

嵐山

続いてお昼ご飯を食べに嵐山駅周辺へ。

有名な渡月橋は台風の被害で欄干が折れてしまっていました・・・。

石庭で有名な龍安寺もこのすぐ近くにあるので、時間に余裕がある場合は寄ってみても良いかもしれません。

祇王寺

本日最後に訪れたのは祇王寺。

苔に覆われた庭園が見事なことで有名です。

雨に濡れずに鑑賞できるわけではないのですが、しっとりとした雰囲気を最大限に味わえるスポットです。

園内は周遊でき、広がる苔の地面から小さな水の流れまで細かく見て楽しむことができます。

点在する庭園の素敵な一部分を歩いて探しながら撮影に熱中できるとても楽しい場所です。

苔むした茅葺きの門。被写体になるオブジェクトがたくさんあります。

苔の海に鎮座する灯籠。紫色の穂のような花をつけている植物はヤブランというらしいです。ちょうど見頃で、主張しすぎておらず庭園とマッチしていて綺麗でした。

 

ぎっしり敷き詰められたふかふかの苔。思わずなでてしまいたくなりました。

苔の間を縫うように細く小さな水の流れがありました。まるで小さな地形を形成してるようです。

 

一瞬晴れ間から日の光が漏れ、優しい光が庭園を包み込みました。

一面緑色の世界で、空気までもが緑色に染まったかのように爽やかな光に満ちていました。

雨の日だからこその写真

京都でなら、雨の日も様々なメリットを感じながら撮影旅行を楽しむことが出来ます。せっかくの旅行で雨予報になってしまっても落ち込まず、雨の日に向いた撮影スポットを検討してみることをおススメします。

傘などの雨具をはじめとして、カメラの防水対策はしっかりと行いましょう。レンズ交換には特に注意が必要になります。

 

こちらのようなレインカバーがあれば、レンズ交換時に雨の侵入を防げ、撮影もカメラを濡らすことなく出来ます。

まとめ

雨の日の魅力の探し方を知っていただき、雨の日の京都観光の参考にしていただけたら幸いです。

京都の多くのお寺や神社では三脚撮影が禁止されていたり、ご本尊のある場所など一部のエリアで撮影が禁止されていたりするのでそのあたりは十分注意してマナーをまもり撮影を楽しむようにしましょう。

今回の記事で使用した機材

フルサイズ一眼レフ Nikon D750

フルサイズセンサーで旅の思い出を鮮明に残すことが出来ます。フルサイズ機の中では小型な方なので旅行でも持ち歩けます。

堅牢性が高く壊れにくいNikon。雨の日でもしっかり頼れます。

関連:使い勝手が最高なフルサイズ一眼レフ Nikon D750レビュー&作例

Nikon 70-200  f2.8  vrⅡ

頼れる純正大三元。マウントと前玉部分にゴムシーリングがなされており耐水性があります。

今回の撮影でも結構濡らしながら使ってしまっていました。

関連:Nikonが誇る大三元「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡ」に感服!写真はレンズで決まる!

SIGMA 24-35 f2

高い描写力で庭園の苔や石の質感を写す事が出来ました。寄れるため猿餅の写真のようなテーブルフォトでも重宝します。

庭園の全景を撮ったり、折れたの本堂を近くから広く大きく撮影するのに重宝しました。

関連:高コスパなフルサイズ用超広角レンズ!SAMYANG 14㎜ F2.8 の実力&実写レビュー

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