屋外で、室内と同じように電化製品を使用したり、スマホ・ノートパソコンの充電が可能なポータブル電源。
キャンプ・グランピングブームの人気や、近年頻発する災害への防災意識の高まりとともに注目が集まっています。
ポータブル電源は決して安い物ではないので、製品の特長を把握して使いやすい商品を選びましょう。
今回はポータブル電源の中でもAmazonランキング上位で人気の高い、LACITA ENERBOX01(ラチタ エナーボックス01)について解説します。
スペック解説だけではなく、Picky’s編集部で実際に使用した検証レビューも載せていますのでぜひ参考にしてください。
関連記事:【徹底比較】最強の大容量ポータブル電源 おすすめ30選 | キャンプ・車中泊・防災別の人気ランキング
目次
LACITA ENERBOX01とは?
LACITA(ラ・チタ)エナーボックス01は、キャンプや登山といったアウトドア活動や災害時の避難の際に家電製品の使用や充電に大活躍する便利な大容量ポータブル電源です。
容量 | 120,000mAh |
---|---|
接続 | AC×3/DC×2/USB×3/ソケット×1 |
大きさ | 303mm×134mm×184mm |
重さ | 約5kg |
その他 | 防水タイプあり |
公式ウェブサイトによると、エナーボックス01のスペックは以下の通りです。
商品名/型番 | LACITA/ENERBOX01 CITAEB-01 |
容量 | 444Wh/3.7V-120,000mAh |
内蔵バッテリー | 三元系リチウムポリマー電池 |
AC出力 | 100V-60Hz/400W(定格) |
電量表示 | LEDインジケーター |
動作適温温度 | -10℃~40℃ |
本体フル充電所要時間 | 約7時間(専用ACアダプター使用時) |
サイクル回数 | 500回以上 |
サイズ | 303mm×134mm×184mm |
重量 | 約5kg |
下記で主な特徴を解説していきます。
大容量バッテリー&大出力で同時に9台まで使用可能
エナーボックス01は120000mAhという大容量のバッテリーを搭載し、外でも家の中と同じように電源を使用することができます。
出力は400Wで、ドライヤーやヒーターといった一部の高出力の製品以外であればほとんどの家電製品が使用できます。
- AC電源×3
- DC電源×2
- USB type-A×3
- シガーソケット×1
このように使用できる電源の種類も豊富で、最大9台まで同時に使用・充電が可能です。
ENERBOX01のバッテリーの容量は120,000mAh
エナーボックス01のバッテリー容量は最大120,000mAhで、一般的にスマホの充電などに使用しているモバイルバッテリー(約5,000~10000mAh)の10~20本分に相当します。
現在、スマホのバッテリー容量は平均で3000~3500mAh程度なので、理論上は35~40台近いスマホをフル充電できる容量です。
もちろんこれだけの容量があれば充電だけではなく、扇風機や電気毛布、ポータブル冷蔵庫やケトルなどの快適な電化製品・調理家電が長時間使えます。
スマホやパソコンの充電だけできればいい、という方にはモバイルバッテリーがおすすめです。
Picky’s編集部では、以下の記事でモバイルバッテリーについても解説していますのでぜひ読んでみてください。
【完全版】マニアが教える!! Iphoneやスマホに人気のおすすめモバイルバッテリーTOP10
[2021年]インスタでも話題 かわいいモバイルバッテリー 人気 おすすめ10選!
LACITA ENERBOX01のラインナップは全3種類
エナーボックス01は現在3種類発売されています。
- ENERBOX01 CITAEB-01 (ブラック)
- ENERBOX01 CITAEB-01-wh(ホワイト)
- ENERBOX01 CITAEB-01-sp (防沫版)
この3種類、バッテリー容量や性能に違いはありません。
容量 | 120,000mAh |
---|---|
接続 | AC×3/DC×2/USB×3/ソケット×1 |
大きさ | 303mm×134mm×184mm |
重さ | 約5kg |
その他 | 防水タイプあり |
容量 | 120,000mAh |
---|---|
接続 | AC×3/DC×2/USB×3/ソケット×1 |
大きさ | 303mm×134mm×184mm |
重さ | 約5kg |
その他 | ブラック/防水タイプあり |
容量 | 120,000mAh |
---|---|
接続 | AC×3/DC×2/USB×3/ソケット×1 |
大きさ | 303mm×134mm×184mm |
重さ | 約5kg |
その他 | 防沫タイプ |
1のENERBOX01 CITAEB-01と2のENERBOX01 CITAEB-01-whの違いは色だけなので、お好みで選んで構いません。
3のENERBOX01 CITAEB-01-spはENERBOX01 CITAEB-01に防沫(スプラッシュプルーフ)性能を追加した製品です。
「防沫(ぼうまつ)」とは、防水性能をあらわす言葉の一つで、あらゆる方向からの飛沫(水など)を受けても性能に支障が出ないことを表します。
簡単に言えば湿度の高い場所で使用したり、雨やシャワー、ホースからの水などを浴びても大丈夫、ということです。
少し価格は上がってしまいますが、アウトドアや災害用などあらゆる天候での使用を想定している方は、防沫性能のあるENERBOX01 CITAEB-01-spがおすすめです。
別売りのソーラーチャージャーで電源が無くても充電可能
エナーボックス01には別売りでソーラーチャージャーが装着できます。
太陽光のある場所でソーラーチャージャーを広げ、エナーボックスにつなげて置いておくだけで、コンセントがない場所でもエナーボックス01が充電できます。
このソーラーチャージャーは折りたたみ可能で、畳むとビジネスバッグくらいの大きさになります。
若干重みはありますが、コンセントがない場所で充電ができるので、アウトドアで2泊以上するときや大規模災害の際ソーラーチャージャーがあると便利です。
関連記事:【プロが検証比較】ポータブル電源 ソーラーパネル(チャージャー) おすすめ15選
LACITA ENERBOX01はこんな方におすすめ
LACITA ENERBOX01は以下のような方におすすめです。
- キャンプやグランピングなどのアウトドアが大好き
- 災害などの緊急時の防災用・非常用電源として
- 外で電源を使って仕事や作業をする方
エナ―ボックス01は外でも電源が使用できるので、キャンプやグランピングといった屋外での遊びに快適な家電や調理家電を持ち込めます。
エナ―ボックス01は120,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、一晩程度であればバッテリー残量を気にすることなく家電製品を使ったり、スマホ・パソコンの充電が可能。
また、遊びだけではなく災害時・防災時の緊急電源として、寒い冬に電気毛布を使ったり、カップ麺を食べるためにお湯を沸かしたりする際に重宝します。
災害時、避難生活を強いられる中で救援やライフラインがつながるまでの平均時間が72時間と言われています。
その3日間を生き延びたり、少しでも不便を解消するためにエナーボックスは大活躍するでしょう。
自然放電もしにくく、フル充電の状態で数カ月放置しても数%しかバッテリーは減らないため、1年間に1~2回残量を確認するだけで防災の備えになります。
インパクトドライバーのような多大な電力を消費する製品でも2時間以上連続使用することができるため、外で仕事や作業をする方にもおすすめ
LACITA ENERBOX01の評判・レビュー
今回、LACITA ENERBOX01についてPicky’s編集部で他の方の口コミやレビューを色々調べてみました。
その結果分かった良い口コミと気になった口コミを紹介します。
LACITA ENERBOX01の良い口コミ
- 自然放電が少ない
- 出力ロスが低い
エナーボックスは主にアウトドアでアクティブに使う方が多く、専門的な口コミが多く見られました。
そんな専門家たちが絶賛していたのが「自然放電の少なさ」と「出力ロスの低さ」です。
一般的にバッテリーはフル充電の状態でも、数か月使わずにいると自然に放電して充電量が減ってしまいます。
フル充電して置いといて、いざ使おうと思ったら結構バッテリーが減っている、というケースは珍しくありません。
ですが、エナーボックス01はこの自然放電が公表値で3ヵ月で約5%程度、ほとんど減りません。
また、出力ロスが小さいという口コミもありました。
出力ロスは「変換効率」とも言い、一般的なバッテリーは外部に電気を供給する際どうしても電力のロスが発生してしまい、実際には表示されている数値の70%程度しか使えません。
例えば10000mAhのモバイルバッテリーであれば実際は7000mAhしか使用できないというわけです。
ですが、エナーボックスの出力ロスはわずか数%程度とのこと。
LACITA ENERBOX01の気になった口コミ
- ソーラーチャージャーでの充電がやや安定しない
エナーボックス01の気になった口コミです。
エナーボックスそのものに特に大きな不満は見られなかったものの、別売りのソーラーチャージャーについて気になる口コミが見られました。
太陽光さえあればいつでもエナーボックスの充電ができる便利なソーラーチャージャーですが、充電スピードがやや安定しないとのこと。
ソーラーチャージャーは太陽光を電力に変えますので、天候や季節で充電性能が大きく変わるのは仕方がありません。
当然雨や曇りでは充電が期待できませんし、雲がかかった日差しの中では充電スピードは遅くなります。
LACITA ENERBOX01を実際に検証・レビュー
LACITA エナーボックス01を実際にPicky’s編集部で検証してみました。
今回検証したのは以下の項目です。
- サイズ・外見・重量
- 各製品の使用時間
- 安全性
編集部スタッフの主観も少し入っていますが、それも含めて参考にしてみて下さい。
サイズ・外見・重量
大きさは303mm×134mm184mm、箱ティッシュ2つ重ねたくらいのくらいのサイズで多少頑張れば大きめのリュックなら収納もできそうです。
見た目は特に装飾やデザイン性のある個所はなく、アウトドアにマッチしそうなシンプルでギア感満載のごつめの外見です。
重量は約5kgで、手に持つとずしっときますが女性でもなく持ち運べる重さです。
ただ、やはり軽いわけではないので長時間持って運ぶというのは現実的ではありません。
登山などで持って行くには少し厳しいかもしれません。
車等ではなく、徒歩で長時間持って運ぶ場合は20000mAhのモバイルバッテリーを数本持っていくほうがいいかもしれません。
大容量のモバイルバッテリーについては以下の記事で解説しています。
関連記事:【完全版】超大容量モバイルバッテリー 20000~50000mAh 選び方とおすすめ10選
製品の使用時間
公式によると、フル充電されたLACITA ENERBOX01で以下の製品が使用できるようです。
製品 | 使用時間 |
5w電球 | 72時間 |
60wプロ照明 | 6時間 |
ノートPC | 10時間 |
扇風機 | 15時間 |
iPad Mini | 20時間 |
インパクトドライバー | 2時間 |
編集部ではフル充電されたエナーボックス01を使って実際に扇風機を使用してみました。
編集部の扇風機はほぼ公式の数値通り、14時間近く動き続けました。
極端に大きな電力を消費する物でないかぎり、数時間以上連続使用しても問題なさそうです。
エナーボックスの出力は400Wなので、ドライヤーやハロゲンヒーター、大型家電などの高出力の製品を使用するのは難しそうです。
安全性
エナーボックス01の安全性ですが、「非常に高い」と言っていいと思います。
- 三元系リチウムポリマー電池採用
- BMS×MCUを掛け合わせた最新制御技術搭載
- PSEマーク表示
エナーボックス01は一般的なバッテリーに使われるリチウムイオン電池ではなく「三元系リチウムポリマー電池」を使用しています。
コストが高い、小型化が難しいというデメリットはありますが、リチウムイオン電池に比べて衝撃に強く発火しにくいという特性があります。
BMSは「Battery Management System(バッテリーマネジメントシステム)」の略で、バッテリーの状態を監視し異常時にすぐ電流を遮断する制御システムの事です。
これにより異常が起きた場合、事故につながる負荷がかかる前に発熱を調整したり、万が一の際は回路を一瞬で遮断します。
MCUもBMSと同じような働きをする制御ユニットです。
従来のポータブルバッテリーにはこのどちらかが組み込まれていました。
エナーボックスにはこのBMSとMCUが両方搭載されており、より精度の高い安全性能が発揮できるようになっています。
PSEマークは電気用品安全法に基づく表示で、安全性などの適合試験をパスした製品にのみ表示が許されるマークです。
このマークが付いていないバッテリー製品は現在販売できないことになっています。
実際家電製品を使用中に触ってみましたが、極端に熱くなるような不安な現象は起きず安心して使えました。
まとめ
LACITA ENERBOX01は外で電化製品を使用できる便利なポータブル電源で、120,000mAhの大容量と豊富な電源でアウトドアにも防災にも最適な1台です。
アクティブに遊びたい方、いざという時の備えとして。
一家に一台、ポータブル電源はおすすめです。
容量 | 120,000mAh |
---|---|
接続 | AC×3/DC×2/USB×3/ソケット×1 |
大きさ | 303mm×134mm×184mm |
重さ | 約5kg |
その他 | 防水タイプあり |
ラチタ エナーボックス01以外のポータブル電源についても詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【2021年】最強のポータブル電源 おすすめランキング20選|災害時やキャンプで大活躍!