進化した最高峰リコー PENTAX K-1 Ⅱをレビューしてみた

カメラメーカーペンタックスが新製品PENTAX K-1 Mark2を発売しました。

ペンタックスのカメラは「変態」とよく言われいますが、これは貶しではなくむしろ褒め言葉です。

ペンタックスは特定の機能を突き詰め、その性能に特化した製品を世の中に送り出しているメーカーです。

またペンタックスは小型で高性能なカメラを低価格での販売を実現し続けているメーカーです。

他のカメラメーカーに比べて初心者の方でも性能の高いカメラを買いやすく、またフラッグシップモデルも買いやすい価格になっています。

そのペンタックスのフラッグシップカメラ、PENTAX K-1 Mark2を紹介していきます。

いったい何をRICOHはK-1Mark2から変えたのか

前のモデルが発売されてから僅か2年で発売されたPENTAX K-1 Mark2 は、K-1のボディにアクセラレータユニットを搭載したマイナーチェンジモデルです。このユニットが変化したことでK-1がどのように進化したのでしょうか?

アクセラレターユニットとは

アクセラレターユニットとはデジタルカメラの要とも言える画像処理エンジンの性能を強化する装置のことです。

待望のフルサイズ一眼レフ「 PENTAX K-1」レビュー

さらに強くなったリアル・レゾリューション・システム

K-1 Mark2では、手持ち撮影での撮影に対応できるようになりました。

まず、リアル・レゾリューション・システムとは、通常のベイヤー方式の限界を超えた解像力と精緻な色再現を可能にする超精細画像の生成技術です。

これは手ブレ補正機構を利用してイメージセンサーを微少駆動させ4枚連続撮影する事で、1画素ごとにRGB全ての色情報と輝度情報を得て超精細画像を生成することができます。

はるみ

要するにセンサーシフト式の手ぶれ補正機構を流用して、ベイヤーセンサーの弱点である色補完を無くそうということですね!

ペンタックスでは動体の撮影にも対応しています。動体補正をONにすることで連続撮影中に動いた領域を検知し、その影響を低減するような合成処理を行います。これによって画像のブレを大幅に抑えることができるようになりました。

ここまではK-1での機能の説明でした。K-1 Mark2ではさらに最初に話した通り、手持ちでの撮影に対応しています。

このシステムはセンサーの位置を僅かに4枚の写真を撮影することによって高画質を実現しています。このためカメラが少しでも動いてしまったら実現しない機能でしたが、SRⅡの強力な手ブレ補正機構と併せることでついに手持ちでの撮影に対応できるようになりました。


[K-1 Mark II] リアル・レゾリューション・システム II

ホコリの映り込みを防ぐダストクリーニング

あらたにDRⅡというイメージセンサーに付着したホコリを除去するシステムが新しく搭載されています。

イメージセンサー前にある光学部材に超音波振動を加えることでホコリを強力に取り除き、写真への映り込みを防ぎます。

向上した動体補足力

K-1 Mark2では、AF-Cのアルゴリズムに改良が加えられています。動体予測性が口授したことで、動く被写体に対してピント精度がより高まっています。

もうピンボケとはサヨナラ!! 一眼レフ・ミラーレスのAF(オートフォーカス)機能と設定まとめました

高感度での色再現の向上

解像感や高感度での色再現を向上させ、風景の撮影に欠かすことのできない「深い青」「自然豊かな緑」といった発色が良くなり、ペンタックスならではの色再現ができるようになっています。

ペンタックスK-1 Mark2の注目ポイント

どんな過酷な環境を耐え抜く

カメラの骨格をマグネシウム合金で包み込む構造になっています。マグネシウム合金は高剛性・耐衝撃性・電磁シールド性に優れていて、高強度メタルシャーシと複合構造にすることで高い耐久性と信頼性を実現しています。

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さらにどんな天候での撮影にも対応するために防塵防滴構造になっています。ボディのボタンやダイヤルの設置箇所にシーリングを施し水滴や砂埃の進入を防ぎます。

バッテリーグリップにもシーリングを施しています。AW / WRレンズの装着時にはレンズとボディが一体になって防塵防滴性能を発揮し、どんな環境にも耐えることができます。

過酷な環境と言えば厳寒の環境が考えられます。そのため-10度以下の環境での試験を行い、機構、回路の動作精度と安定性、応答性などをチェックし安心の動作保証を実現しています。

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/

はるみ

バッテリーって寒さに弱いから、寒さに強いってすごく良いですよね!!

どんな体勢にも対応するフレキシブルモニター

従来の多くのカメラのモニターはチルト式とバリアングル式の2種類が主流でした。このPENTAX K-1Mark2ではこの2種類のモニター方式ではなく別のフレキシブルモニターを採用しています。

フレキシブルモニターは従来のチルト式モニターに近い形をしています。フレキシブルモニターではチルト式モニターの上下のみのモニターの動きに加え、さらに左右にもモニターを傾けることができます。

チルト式とフレキシブルモニターの利点はレンズの光軸上でモニター傾けることができる事です。この絹を活用することで低い位置からの撮影などで構図をじっくり考えるのに有効な機能になっています。

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/

暗闇での撮影を助ける操作部ライト

夜間での撮影の時、ケーブルの接続やレンズ交換など暗いと行いずらい作業がいくつかあります。そんなときのためにこのPENTAX K-1Mak2には暗い場所での撮影を助ける機能の1つとしてアシストライト機能があります。

この機能はレンズマウント、SDカードスロット、ケーブルスイッチ端子部、液晶モニター背面にLEDライトを配置し照明ボタンを押すと点灯させることができ、夜間や暗闇での撮影をサポートします。

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より直感的な操作を可能に、スマートファンクション

今までのカメラは、豊富なカメラの機能機能を操作するために、複数のボタンを同時操作が必要で少し複雑でした。このPENTAX K-1mark2では、これを解消するための新しい機能として、スマートファンクション機能が追加されています。

スマートファンクション機能とは、豊富な機能と使いやすさを両立する新しい操作方法です。このスマートファンクション機能はカメラ上部に配置された2つのダイヤルを操作するだけで露出補正やISO感度、無線LANのon/off様々な機能を調節することが可能です。

具体的には①のボタンで調節する機能を選択、右に配置されているダイヤルを回すことで調節します。

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左のダイヤルに書かれている機能の一覧です。

機能ダイヤル 設定内容
・(丸印) 無効
+/- 露出補正
ISO ISO感度調節
・C 1コマ撮影/連続撮影切り替え
BKT ブランケット撮影のブランケット幅変更
HDR HDR撮影のタイプ変更
Grid

ファインダー撮影時:グリッドon/off

ライブビュー撮影時:グリッド種類変更

SR

静止画:Shake Reductioonのon/off

動画:Move SRのon/off

Crop クロップの切り替え
Wi-Fi 無線LANのon/off

強力な手ブレ補正機能

K-1Mark2ではペンタックスの手ブレ補正機能SRⅡという機能を搭載しています。これは従来の角度ブレに加え、マクロ撮影で発生するシフトブレ、回転ブレなどに対応しています。

さらにボディ内での手ブレ補正のため、レンズ内での手ブレ補正では対応することができなかったブレにも対応することができました。

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1/

より写真を印象的に仕上げるためのK-1mark2の機能

カスタムイメージ

被写体や表現意図にあわせて写真の写りを調節できる機能がカスタムイメージ機能です。それぞれの被写体に応じて色調やメリハリ感を時自由に調節できます。

カメラが被写体を認識し自動で調節する「オートセレクト」やレタッチ耐性の高い「フラット」の他に合計13種類のカスタムイメージが設定されています。この機能を使いこなすとより印象的な写真を撮ることができるでしょう。

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

鮮やか
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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

ポップチューン
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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

モノトーン

デジタルフィルター

前のカスタムイメージと紛らわしいですが、こちらはフィルター効果の効果の事を指します。フィルタは撮影時に9種類、撮影後に21種類のフィルターを選択し写真の印象を変えることができます。このフィルターは最大で20回の重ねがけが可能です。

参考にデジタルフィルターの参考画像

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

ハイコントラスト
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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

ソリッドモノカラー

HDR

HDRとは「ハイ・ダイナミック・レンジ」の略です。この機能は明暗差が大きなシーンでも白飛びや黒つぶれを抑え、見たままに近い写真を撮ることができます。

HDR撮影では写真を複数枚撮ります。露出が正常なもの、暗め、明るめの複数枚を撮り、これを合成することで明暗差が大きいシーンでも色鮮やかな写真の撮影を可能にします。

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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

HDR [OFF]
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引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/06.html

HDR [AUTO]

理想の写真にCTE

写真を撮ったときに、実際イメージしていた色と少し違う気がする、といった経験はありませんか。こんな時に活躍するのはこのCTEという機能です。

CTEの機能は実際そのときの忠実な色再現より、人間のイメージする記憶色に近い色の写真を撮影できます。これは夕焼けや朝焼けなどのイメージされる色があるときに有効な機能です。

印象的な写真に仕上げる合成機能

K-1Mark2ではパソコンを使わずにカメラ内で画像を合成し印象的な写真を創る事ができます。合成の種類は3種類で「平均」「加算」「比較明」です。

合成では2~2000枚の写真を1つの写真にすることができます。この機能を使うと気軽に星がたくさん流れている天体写真を撮ることができます。

一眼レフ・ミラーレスで夏の夜空を撮ろう!星・天の川撮影入門

気軽に天体写真を、「アストロレーサー」

ペンタックスお得意の天体撮影用の機能、それがアストロレーサーです。アストロレーサーとはカメラに搭載されたGPS、電子コンパス、手ブレ補正機能を併用することでカメラ天体で赤道儀を用いたような写真を撮ることができます。

GPS情報とカメラから得られた情報を元に天体の動きを算出することで長秒時露光でも星を流すことなく撮影できるので、肉眼では見ることができない星も点像での写真を撮ることができます。


[K-1 Mark II] アストロトレーサー

K-1mark2の他モデルとの比較

モデル K-1 Ⅱ K-1 KP
有効画素数 3640万画素 3640万画素 2432万画素
センサーサイズ 35mmフルサイズ 35mmフルサイズ APS-C
ISO感度 100 ~ 819200 100 ~ 204800 100 ~ 819200
連写速度

4.4コマ/秒

6.4コマ/秒(APS-C時)

4.4コマ/秒

6.5コマ/秒(APS-C時)

7.0コマ/秒
大きさ(幅×高×奥行) 137×110×86mm 137×110×86mm 132×101×76mm
重さ 1010g 1010g 703g
発売日 2018年4月 2016年4月 2017年2月
メーカー価格(ボディのみ) 約25万円 約28万 約14万円

 

K-1 Mark2の違い

K-1の発売からわずか約2年で発売されたK-1 Mark2。このカメラと前モデルとの差は何でしょうか?大きな変化はリアルレゾリューションシステムが手持ち撮影に対応したことです。これは新開発され搭載された手ブレ補正システムSRⅡによるものです。

さらには解像感、高感度時の色表現の向上、AF追尾モード時の動体補足のアルゴリズムが改善され、動く被写体に対してより強いカメラになりました。また、DRⅡを搭載したことでセンサーに付着したホコリを取り除くことができるようになりました。

待望のフルサイズ一眼レフ「 PENTAX K-1」レビュー

KPとの違いは?

ペンタックスKPは位置づけではK-1mark2のワンランク下のモデルになっていますが、この間にはワンランクとは思えないほどの性能の差が存在します。

それだけ圧倒的な性能をK-1は持っています。この2台を比較して購入の決め手となる違いは価格、大きさ、重さ、センサーサイズにあると思います。

アウトドアに最強な一眼レフカメラ「RICOH Pentax KP」をレビュー!

レビュー・口コミ

大手メディアのレビューサイトを簡単にまとめてみます。

ヨドバシカメラ PHOTO YODOBHI

PENTAX K-1MarkⅡは一見ちょっとしか変わってないように見えますが実際に使ってみると、あーペンタックスがやりたかったことはこれか!となにか腑に落ちるものが伝わってきました。今回のK-1 Mark2のおおきな変化の1つのリアルレゾリューションシステムは三脚無しで高画質が得られると言うことで風景カメラマンのみではなく、画素数マニアの方も気になると思います。実際に使ってみると4×5ポジフィルム思わせる、まさにフルサイズを超えた写りにニヤリ。いま、ペンタックスをお持ちの方も、メーカーを問わずに新たにフルサイズカメラを購入を考えている方にもおすすめしたいボディです。

ヨドバシカメラさんのレビューもリアル・レゾリューション・システムです。このK-1Mark2の大きな特徴は手持ち撮影に対応したリアル・レゾリューション・システムで、今までに無い高精細の写真を撮ることができるでしょう。このカメラを買ったら絶対に使いたい機能の1つです。

価格

PENTAX K-1 Mark2 新品価格

1つのメーカーのフラッグシップ一眼レフがこの低価格で購入できるのはかなりお得です。

販売価格(メーカー公式)2018年5月 現在の価格(ボディ) 現在の価格

ボディのみ:約25万円

レンズキット:約31万円

メーカー公式

ヨドバシ

メーカー公式

ヨドバシ

PENTAX K-1 Mark2 中古価格

残念ながら販売が始まったばかりなので中古はほとんど出回っていません。この記事を書いた時は発売から1ヶ月しか経っていなかったのだから…。

販売価格 2018年5月 実際の価格はこちら
約27万円 (レンズキット)

マップカメラ

カメラのキタムラ

K-1ユーザー必見!アップグレードシステム

ペンタックスはK-1をK-1Mark2相当まで性能を引き上げるアップグレードの受付を行っています。これは2018年5月21日から2018年9月30日までの期間限定のサービスになっています。このサービスはセンサーを新型に載せ替える力技で実現します。これだけでもペンタックスは面白いメーカーだとわかります。

このサービスはリコーセンターに直接カメラを持ち込むか、郵送することで受けることができます。10~15営業日ほどかかり費用は税込5万4千円となっています。

作例

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メーカーを問わずにフルサイズカメラを探している方におすすめすることができます。

雨でも雪でも躊躇無く使うことができる防塵防滴性。K-1Mark2では今までカメラを使えなかったシーンでも使うことができるので、さらにカメラの撮影の幅が広がるでしょう。

リコーのカメラに関するレビュー記事はこちら

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