みなさんはDJI「Spark」というドローンをご存知でしょうか?
Sparkとは、DJIから販売された、コントローラー無しで手軽に操作できる小型ドローンです。
空撮できるドローンは「Spark」以外にもたくさんありますが、「Spark」はなんと手の動きで操作できます。
今までの撮影用ドローンでは、撮影のために送信機(コントローラー)やスマートフォンを使い、シャッターを切る操作が必要でした。しかし、「Spark」では、手のジェスチャーでポーズをとるだけでシャッターを切ることができます。
今回は、送信機いらずに空撮ができるDJIの「Spark」について実際に使ってみたレビューを紹介します!
目次
Sparkの基本スペックを紹介
まずはレビューの前に、是非知っておいてほしいSparkの基本スペックを紹介します!
仕様書を見ても、Sparkはこの値段帯のドローンではかなり性能が良い印象があります。
Sparkは外観がおしゃれ
まずは外観からご紹介します。
Sparkの見た目はこんな感じです。DJIの別機種「Mavic Pro」の兵器のような雰囲気に比べると「Spark」のデザインはおしゃれです。

白のボディと下部のライトが未来感があってカッコイイですね。でも、実際に持ってみるとサイズ感がかわいくて愛着が湧いてきます。
デザインは以前紹介したRyze techの「Tello」ともよく似ていますが、「Tello」より「Spark」の方がボディが大きいです。

簡単なスペック表
Sparkのスペックを簡単な表にしてまとめてみました。
機種名 | Saprk(DJI) |
価格 | 5,4800円 |
連続飛行時間 | 16分 |
機体重量 | 300g |
最大速度 | 14m/s(50km/h) |
記録媒体 |
マイクロSDカード |
それでは一つづつ詳しく見ていきましょう!
Sparkの価格は約54,800円
Spark通常セットはDJIのオフィシャルストアで¥54,800、Yahoo!ショッピングでは¥65,075となっています。
通常セットに加え、送信機や予備バッテリーなどが含まれるFly More Combo(フライモアコンボ)は約¥72,800で販売されています。
現在公式サイトでの販売は終了しており、在庫品または中古品のみ販売されています。
メルカリで中古を探せばもう少し安く買うこともできます。中古価格だと、35,000円〜から購入できるかもしれません。(中古で買う場合は、バッテリーなどアクセサリーがきちんと含まれているか確認した方が良いです。本体セットの中にバッテリーを含まずに、別売りで通常よりも高値で売っているという話をよく耳にします。)
買うのはちょっと…という方はレンタルして、どんなものか試してみるという手もあります。
バッテリーのもち時間は16分
Spark付属のバッテリーでは約16分ものあいだ連続飛行ができます。
バッテリー残量が少なくなると、自動で操縦者の元へ帰還するような機能が付いているので操作が不安な方でも安心です。
Sparkの重さは200g以上で航空法の制限がかかる
Sparkの機体重量は300gです。残念ながら、重さが200g以上のドローンには航空法の規制がかかってします。
- 夜間には飛ばしてはならない
- 目視で確認しながら飛ばさなくてはならない
- 人または物と30m以上の距離を保って飛行させなくてはならない
- 人口密集地では飛ばしてはならない
などいくつかの規制があります。
使用の際には飛ばす場所がドローン飛行可能区域か調べてから飛ばさなくてはいけません。
ドローンの航空法については量が多いので別記事で紹介します。

最大速度は50km/h
Sparkの設定をスポーツモードにすると最大速度が通常より高速になり、50km/hのスピードで飛行できます。
その代わりに障害物検知センサーがオフになるので、壁にぶつかると危ないです。
残念ながら、送信機操作からでしかスポーツモードを使用できません。
SparkではマイクロSDカードを使用
SparkではマイクロSDカードを使用します。
Sparkの本体の背面にあるスロットを開いて右側に差し込みます。
16GBのSDカードで2回のフライトが録画可能!
SparkではフルHD(1080p)での録画が可能です。この画質にあったマイクロSDカードの容量を選ぶのが良いですね。1080p画質でSparkの最大飛行時間である16分撮影をしてみたところ、容量は約8GBになりました。
つまり、8GBのマイクロSDカードを使えば一回のフライトをまるまる録画できます。
出かけた先で予備バッテリーを使い、2回フライトをしたい場合は16GBのSDカードを使え最後まで連続で録画できます。
私のマイクロSDのおすすめ容量は、16GBまたは、8GBを2つです。
32GBや64GBの大容量は、「Spark」では必要ないと感じました。
Sparkの使い方をかんたんに紹介!
なぜか、Sparkには紙のマニュアルが付いていません。
その代わりに、DJIの公式サイトからSparkの説明書のPDF(ユーザマニュアル)をダウンロードすることができます。
私も最初はマニュアルが付属していないことに動揺しましたが 、もともと入っていないのでご安心を(笑)
ここでは、Sparkの使い方を簡単に紹介します。
Sparkの飛ばし方は2種類あります
これからは、実際にSparkを使いながら詳しく紹介をしていきます。
Sparkでは、送信機(コントローラー)やスマホから操作する方法と手の動きでコントロールする方法の2種類があります。
まずは他のドローンでもおなじみの、スマートフォンで操作する方法を紹介します。
Sparkをスマホで操作する方法
私は、iPhoneを使用しいるのでiPhoneの画面で紹介しますが、Androidでも同じように操作できます。
Sparkをスマホ操縦で飛ばすために、まずは「DJI GO 4」というアプリをApp Storeからインストールをしましょう。
- iPhoneアプリ「DJI GO 4」のインストール
- Spark本体を起動させます。(電源スイッチを2回押し、2回目を長押し)
- Sparkのwifiにスマートフォンから接続します。
- アプリ内で機種を「Spark」に設定します。
- 「GO FLY」をタップします。
これで準備は完了です!
あとは、離陸ボタンを押し、離陸させるだけです。
その後は、スマホから自由にラジコン操作することができます。
Sparkをジェスチャーコントロールで操作する方法
これまで紹介してきたのはスマホから操作する方法です。
「Spark」はスマホを使わなくとも、手の動きだけで操作する方法があります。
次はそのSparkのジェスチャーコントロールの使い方を紹介します。
1. まずは、Sparkを起動しよう
スマホ操作の時と同じようにSparkの起動から始めます。
Sparkの電源ボタンを連続で2回押し、2回目は長押しするとSparkが起動します。
2. Sparkに顔を認識させよう
Sparkが起動したら、Sparkのカメラが自分の方を向くようにSpark本体を持ちます。
危ないので、腕を伸ばして本体を顔から遠ざけます。
十分距離をとったら、電源ボタンを2回押します。ランプが黄色に点滅したら成功です。この時、Sparkが顔認識しています。
ランプが緑色に点滅したら、顔認識が成功です。
3. ふわっと浮かせてSparkを飛ばす
顔認識が終わると、自動でプロペラが回り始めます。
これでジェスチャーコントロールの準備が完了です。
後はSparkを上にふわっと投げるようにするとSparkが手から離れ飛んでいきます。
これからは主なハンドジェスチャーを紹介します。
パームコントロール
パームとは手のひらのことです。
手のひらをSparkに向け、その手のひらを移動させるとSparkがその方向へついてきてます。

引用;https://www.dji.com/jp/products/spark
まるでスターウォーズのジェダイが使うフォースのような操作方法です。
SFチックでとても楽しい操作性になっています。
アウェイ&フォロー
Sparkにバイバイするように手を振ると、後方に移動しながら上昇していきます。

引用:https://www.dji.com/jp/products/spark
この状態で自分が動くとSparkは追尾してくれます。
セルフィー(自撮り撮影)
両手で「」の形を作ってSparkに合図すると、ランプが赤色に点滅し、3秒後にカメラのシャッターが切れます。

引用:https://www.dji.com/jp/products/spark
これを上手に活用すれば、スマホで撮っていたときよりも自由度の高い自撮りができます。
その他にも片腕を上げるだけで動画撮影できたり、バンザイをして機体が自分のところに戻ってきたり、Sparkの機体の下に手を差し出すと、ゆっくりと手に着陸したりと、様々なジェスチャーコントロールが使用できます。
Mavic Airにも同じような機能が追加されました。ジェスチャーコントロールが気になる方はこちらもどうぞ。

Sparkの口コミを紹介
空撮画像②
ドローンの飛行練習も兼ねて、写真を撮りました。#空撮 #ドローン #UAV #DJI #SPARK #風景 pic.twitter.com/LwxYKy798a— Tatsu04a (@tk04k04un) 2018年2月22日
趣味物売り払って購入したDJIの小型ドローンspark
トイドローンと違いこの小ささながら500m以上(〜1kmぐらい)離れてもコントロール出来る本格派
センサーによる衝突回避機能やGPSで自らの離陸地点を覚えて何か異常があれば自動的に離陸地点に帰還出来たりする優秀な子! pic.twitter.com/wADSNAUJAA— OTAMA (@OTAMA2) 2018年1月30日
Sparkを実際につかってみたレビュー
これまでは、Sparkについての情報を簡単に紹介してきました。ここからは、実際にSparkを飛ばしてみて感じたことや、Sparkの良いところ、悪いところを紹介していきます。
全体的に、Sparkはドローンの中でも性能面でも価格面でも見た目でも、どこをとっても丁度良く、万人におすすめできるドローンになっています。「Spark」は、DJIの別機種である「Phantom4」のようにドローンマニア向けでもなく、「Tello」のようにおもちゃ感もありません。
プロ並の機能を持ちながら、安価で扱いやすい、そんなドローンだなと感じました。
「Spark」は最高の空撮を誰よりもこだわって撮影したい方、よりはむしろ、ドローン撮影機能をできるだけ手軽に楽しみたい、という方にこそぴったりな機種だと思います。
Sparkの良いところ
設定いらずでお手軽!なのに画質も良い
Sparkはその小ささや操作方法から、かなり手軽に飛行させることができます。スマホ操作ではなくジェスチャーコントロールを使えば、初期設定ですら必要ありません。
これは、Sparkの大きなメリットです。
ドローンはガジェット好きなマニアックな人が使うものだ。という固定概念をSparkは取っ払いました。
そんな手軽さながら、スマホで見るぶんには十分すぎるほど高画質な動画を録画できるので、今流行りのインスタ女子にもオススメです。
ジェスチャーコントロールが直感的で超楽しい
今の所ジェスチャーコントロール機能を搭載したドローンは、DJIの「Spark」だけです。この機能を使えるだけでも、「Spark」を買う価値があります。
5/3 更新
DJIが「Mavic Air」というジェスチャーコントロールを搭載した新しいドローンを販売していました。
「Mavic Air」は「Spark」よりも値段が高いですが、スペックも高く、新ジェスチャーコントロールもかなり良さそうなので別記事で紹介します。
今までのドローンはどうしても、リモコン操作でどのボタンを押せばいいのか分からなかったり、なかなか上手に飛ばせなかったりしました。スマホ操作になっても、最初にWIFIを接続する段階でやり方が分からなかったり、面倒を感じることがありました。
しかし、「Spark」では使うのは手だけ!

引用:https://www.dji.com/jp/products/spark
手だけでドローンを操作できてしまうので、機械が苦手な方でも直感的に楽しくドローンで遊ぶことができます。
「Spark」を手のひらでコントロールしている姿は、視覚的にもスターウォーズのジェダイみたいでカッコ良いです。
ジェスチャーコントロールは「Spark」を触る機会がある方には是非体験してみてほしい機能です。
見た目がおしゃれでかわいい
「Spark」の見た目はおしゃれでかわいく、愛着が湧きます。
コントローラー無し撮影を一般化させたいDJIも、今回のドローンはおしゃれさを重視しているようです。DJIの「Mavic Pro」はかなりゴツイ見た目をしていました。「Spark」ではおしゃれでスマートな雰囲気を出したいというDJIの気持ちが伺えます。
Sparkは見た目も操作方法もおしゃれでスマートです。
いろんな機種を試してみた私から見ても、かなりオススメなドローンです!
Sparkの微妙なところ
通常セットに送信機がついてこない
送信機とはドローンを操作するためのリモートコントローラーのことです。
Sparkでは手のひらで操作できるジェスチャーコントロールが使えるので、なんと送信機が付属しません。
送信機が必要な方は、追加で別売りを購入するか、Fly More Combo版を購入しましょう!
遊び尽くすにはフライモアコンボが必須
Sparkには通常セットの他に、送信機が付属したFly More Comboというものが存在します。フライモアコンボにすると通常セットにプラスして、送信機(コントローラー)、予備バッテリー、バッテリー充電ハブ、ショルダーバッグの4つが追加でついてきます。
高速飛行ができるスポーツモードは送信機からでしか使えません。
スマホでは、電波が100mまでしか接続できないので、100m以上離れることができませんが、リモートコントローラー使えば500mまで離れて飛ばすことができます、
バッテリー充電ハブはでバッテリーを3つ同時に充電できます。夜に一気に充電することができて地味に便利です。
Sparkで徹底的に楽しむためにはFly Moreコンボが必須です。
ただし、フライモアコンボでも紙のマニュアルは付いてきません…。
最大風速5m/sまでしか耐えられない
Sparkは小さくて軽く、手軽に飛ばせることがメリットです。しかし、その軽さにはデメリットもあります。
それが「風」に弱い、ということです。
Mavic Proも軽めのドローンですが最大風速10m/sまで耐えることができるのに対し、それよりももっと軽いSparkは5m/sの風が吹くだけで、その風に流されてしまいます。
Sparkを使う場合は、室内や、屋外でも高度は低めにして飛ばす方がよいかもしれません。
無理に高く飛ばすと、思いもよらない方向へ飛んでいってしまうことが何度かありました。
Sparkのレビューまとめ
Sparkの良いところ
- 手軽に飛ばせるのに高画質
- ジェスチャーコントロールが超楽しい
- 見た目も操作もおしゃれでスマート!
Sparkの悪いところ
- 送信機がついてこない
- 遊び尽くすにはフライモアコンボが必須
- 意外と風に弱いので注意!
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