HHDとSSDの良いとこ取り?SSHDおすすめ6選|見る機会が少なくなった理由とは【2022年最新】

SSHD

出典:amazon.co.jp

パソコンを選ぶときや、ストレージを買い足す際に「HDD」か「SSD」かで迷う方は多いと思いますが、人によっては「SSHD」を選ぶことでより快適なパソコン環境が得られます。

ですが、SSHDは一般的な製品とは言えず、「メリットがある」と言われても少し手が出しにくいですよね。

そこで今回はストレージの第3の選択肢、SSHDについて解説します。

SSHDの特徴やメリット・デメリット・最適な製品の選び方、そして記事の最後ではおすすめのSSHDを紹介しています。

「コストを抑えて大容量を確保したい」「でも速度も速い方が良い」という悩みを抱えている方は、ぜひこの記事を読んでSSHDも検討してみてください。

この記事を監修した専門家

元パソコンショップ店員
福井 晋
ノートン セキュリティアドバイザー
某大手パソコンショップでお客様のパソコン選びのサポートや、持ち込み機器の修理を担当。パソコンやガジェット、家電製品好きのライター。

SSHDとは?

SSHDとは、「Solid State Hybrid Drive(ソリッド ステート ハイブリッド ドライブ)」の略で、「ハイブリッドハードディスク」とも呼ばれます。SSDでも使われる「ソリッドステート」は「半導体」の意味で、SSHDはその名の通りSSDとHDDを「ハイブリッド」した装置です。

一時期はパソコンに初期実装されている機種もありましたが、現在SSHD搭載PCはほとんど見かけなくなりました。ただ、SSHDの在庫そのものは多くないものの、Windows・Mac ユーザー問わず愛用している方もまだまだいます。

SSHDのメリット

SSHDには以下のメリットがあります。

  • HDDよりも立ち上げやブラウザの読み込みが速い
  • SSDよりも安価で容量が確保できる

SSHDは「HDDは大容量保存できるけど速度が遅い」「SSDは高速だけど容量を多くすると価格が高くなる」と、それぞれのメリットデメリットから良いとこ取りをしたストレージです。

あまり使わない大容量のデータは大容量・長期保存が得意なHDDへ、起動やログイン、WEBサイト閲覧などのよく使うデータはSSDのキャッシュに保存して、動作を高速化できます。

「大容量も速度も諦められないけどコストはかけたくない」という方にピッタリです

SSHDのデメリット

メリットだらけに思えるSSHDにも、デメリットがあります。

  • HDD同様衝撃に弱く故障しやすい
  • HDDより値段が高い
  • 単純な速度ならSSDのほうが早い
  • 消費電力が高く発熱しやすい
  • 換装する手間がかかる
  • 商品数は多くない(選択肢が少ない)

一言で言えば「HDDとSSDの悪いとこ取り」。総じて癖のある製品です。

結局HDDを搭載しているので、耐久性や壊れやすい点はHDDと一緒です。

また、速度全般に関して言えばSSDよりは遅いですし、HDDやSSDよりも複雑な機構を持っている分、消費電力が高く発熱しやすいデメリットもあります。

さらにHDDやSSDのように外付けタイプは無いので、必ずHDDから換装する必要があります。2020年ごろからラインナップも少なくなってきているため、製品の選択肢も多くありません。

SSHDはHDDとSSDの良いとこ取りの製品ですが、これらのデメリットを考えると良いとこ取りというよりは、「SSDとHDDの中間」の製品と考えるのが良さそうです

SSHD VS HDD VS SSD!それぞれの違いについて

ここではSSHDとHDD、SSDそれぞれの特徴の違い、どんなユーザーにおすすめかについて比較して解説します。

HDD SSD SSHD
最大容量の大きさ ★★★ ★★ ★★
読み出し速度の速さ ★★★ ★★
耐衝撃性の高さ ★★★
価格の安さ(1TB価格) ★★★ ★★
静音性の高さ ★★★ ★★
データ復旧のしやすさ ★★★ ★★

大容量で価格の安い「HDD」

HDDは価格の安さと大容量が特徴です。そして故障時のデータ復旧がしやすく「非常に扱いやすい」ストレージです。

SSDだと大容量と言ってもせいぜい2TBか3TBですが、HDDなら4TBや6TBは珍しくありません。内蔵式で18TBのHDDもあります。

扱いやすいストレージですが、読み出しの遅さが大きなデメリットとして挙げられます。SSDと比べると体感速度は2倍も3倍も違うので、非常に遅いです。

また、「ウィーン…」という音が鳴ったり、衝撃の与え方によってはあっさり壊れる点もデメリットです。

衝撃に弱いため、外に持ち出す場面が多いノートパソコンとの相性は、やや悪いかもしれません。

とにかくコストを抑えて大容量のデータ容量を確保したい、と言う方はHDDがおすすめです

高速で耐久性の高い「SSD」

一方でSSDは非常に高速なアクセスが可能で、サクサク動くという大きなメリットがあります。

容量はHDDほど大きくできませんが、それほどデータ保存したりしない方なら512GBや1TBでも十分なことも多いので、大きなデメリットになりません。

価格も、一昔前に比べるとかなり安くなってきています。

とはいえ、まだまだ1TB価格(1TBあたりいくらするのか)は割高で、大容量保存をしたい方には容量不足です。

さらにデータが破壊されたときの修理費用・データ復旧費用も、HDDに比べるとはるかに高額です。

SSDは「用途的にはそれほど容量を必要としない」「頻繁にデータやネットにアクセスするのでサクサク動いてほしい」という方におすすめです

HDDより速くSSDより安い「SSHD」

SSHDのメリット・デメリットについては先述したのでここでは割愛しますが、一言で言えばHDDやSSDの中間。表の★を見ても「可もなく不可もなく」といった性能です。

ただ裏を返せば「HDDより速く、SSDより安いコストで大容量にできる」という意味なので、HDDとSSDで迷っている方の「中間の選択肢」としておすすめです。

特に、データ使用量は多いがノートパソコンをメインで使用している方にとって、コストを抑えて大容量化できるSSHDは適しています。

SSHDは「HDDでは遅い」「SSDは容量が少ないし高い!」「HDD搭載のノートPCをグレードアップしたい」と思っている方におすすめです

HDDやSSDについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:【プロが厳選】外付けHDD おすすめ人気ランキング20選【2021年最新版】

関連記事:元PCショップ店員厳選!SSDおすすめランキング15選|HDDの交換方法も徹底解説

SSHDの選び方

ここからはSSHDの選び方について解説します。

SSHD選びの際には、主に以下の3点に注目してください。

  • インチ数
  • 容量
  • 回転数

2.5inchと3.5inch規格から適したものを選ぶ

SSHDには「2.5インチ」と「3.5インチ」の、大きさの異なる2種類の規格があります。

用途 メリット デメリット
2.5インチ ノートPCやPS4など 小さい 3.5インチより性能が低い
3.5インチ デスクトップPC 2.5より性能が高く安い 大きい

メリットデメリットはありますが、そもそもサイズ的に収納できるできないがあります。

そのため、あまり難しく考えずにノートPCやPSなどのゲーム機には2.5インチ、デスクトップには3.5インチの選択が無難です。

ちなみに、ノートパソコンに大きな3.5インチを収納するのは不可能ですが、デスクトップに小型の2.5インチを収納することは可能です。

ですが、3.5インチが収納できるデスクトップに、価格が高く性能も劣る2.5インチのSSHDを収納する理由はないでしょう。

3.5インチはディスクが大きく、回転数が高い製品が多いため、容量的にも速度的にも2.5インチよりも優れています

用途に応じて容量の大きさを決める

次に、自分の使い方に応じた容量をチェックしましょう。

この辺はHDDやSSDを選ぶ時と一緒です。

仕事のExcelデータやちょっとした画像や動画を保存する程度で、特にゲームもしないのであれば500GB~1TBあれば十分です。

一方で、大量の画像や動画編集データを保存したり、バックアップを取ったり、ゲームをたくさんインストールして遊びたい、という方であれば2TB以上必要になってきます。

当然容量が大きくなればなるほど、価格も高くなります。

使いきれない容量のSSHDを買ってもコスパが悪くなるだけですので、自分にあった容量を選択しましょう

同じ作業を繰り返す方はキャッシュ容量が多いモデルがおすすめ

SSHDは頻繁に使うデータはキャッシュに保存するため、キャッシュ容量が多ければ多いほど、毎日頻繁に行っている作業の速度が向上します。

現在販売されているSSHDのキャッシュは64MBあたりが一般的ですが、大きい製品であれば128MBのものもあります。

読みだし速度に関係してくる回転数を選ぶ

速度重視なら「7200rpm」、静音性重視なら「5400rpm」のSSHDを選びましょう。

SSHDはハードディスクの機構も内蔵しているため、大容量のデータはハードディスク同様、内部のプラッタと呼ばれるディスクを回転させている場所で記録を行います。

このディスクには「5400rpm」「7200rpm」の2種類の回転数があり、回転数が早ければ早いほど処理速度や転送速度が速くなります。

回転数の速い7200rpmのほうが速度は速いですが、一方で発熱量や音が大きくなるというデメリットもあります。

回転音が静かな製品や、少しでも発熱を抑えたいのであれば5400rpmがおすすめです。

SSHDおすすめ人気メーカー

現在SSHDを扱っているメーカーはそう多くありません。

  • SEAGATE(シーゲイト)
  • Western Digital(ウェスタンデジタル)
  • 東芝(TOSHIBA)
  • MARSHAL(マーシャル)

ほぼこの4社となっています。

安価な製品が多い「SEAGATE(シーゲイト)」

firecudaのSSHDで知られる「シーゲイト(シーゲート)」は、アメリカに本社を置き、HDDやSSD分野で世界最大のシェアを誇る会社です。

主要部品の多くを自社生産しているため、バリエーション豊かで、コスパの良い商品が揃っているのが特徴です。

品質の高さが売りの「Western Digital(ウェスタンデジタル)」

ウエスタンデジタルは、シーゲイトと並び、世界トップクラスのシェアを持つHDDメーカーです。

世界で初めて64層3DNANDを開発し、ユーザー販売したメーカーであることからも、高い開発力のあるメーカーです。

オーソドックスな製品から独自性の強いものまでさまざまなラインナップから選べます。

唯一の国産メーカー「東芝(TOSHIBA)」

言わずと知れた国産メーカー東芝は、安定した品質で国内ユーザーから高い人気を誇っています。

現在SSHDのラインナップはそう多くありませんが、国産のSSHDを選ぶなら東芝製がおすすめです。

リファービュッシュ品なら「MARSHAL(マーシャル)」

マーシャルは一風変わったHDDメーカーで、自社製造するのではなく、他社のHDDやSSHDを整備し直し販売する「リファービッシュ品」を扱っているメーカーです。

そのため、他社よりもリーズナブルな価格でHDDやSSD、SSHDが手に入るので、価格を重視する方におすすめのメーカーです。

SSHDおすすめランキング比較一覧表

ここからはPicky’s編集部が主要サイト(amazon、楽天、Yahoo、価格比較サイト)の上位商品をポイント制で集計した、本当に売れているおすすめ商品を厳選して紹介します。
商品最安価格インチ容量キャッシュ回転数
[TOSHIBA] MQ02ABD100H 2.5インチ 5400rpm 64MB 1TB SSHD 8GB 並行輸入¥9,999 Amazon楽天市場Yahoo!2.5インチ1TB-5400rpm
[Seagate] 2.5inch Hybrid Laptop Thin SSHD ST500LM000 SATA¥4,949 Amazon楽天市場Yahoo!2.5インチ500GB64MB5400rpm
[Seagate] ST2000DX002 FireCuda 2TB SSHD 3.5インチ SATA 6G 7200rpm 64MB¥21,980 Amazon楽天市場Yahoo!3.5インチ2TB64MB7200rpm
[SEAGATE] 2.5インチ SSHD 1TB FireCuda ST1000LX015¥19,780 Amazon楽天市場Yahoo!2.5インチ1TB64MB5400rpm
[Seagate] FireCuda 2.5" 2TB SSHD 6Gb/s MLC/8GB 5400rpm PS4 ST2000LX001¥12,480 Amazon楽天市場Yahoo!2.5インチ2TB64MB5400rpm
[Seagate] ST1000DX002 [FireCuda(1TB SSHD 3.5インチ SATA 6G 7200rpm 64MB)]¥11,000 Amazon楽天市場Yahoo!3.5インチ1TB64MB7200rpm

SSHDおすすめ人気ランキング6選

HDDからSSHDへの換装方法について

現在SSDの価格下落とともにSSHDの市場が縮小している現状もあり、SSHDを搭載したパソコンはほとんどありません。

従って、現在SSHDの需要や用途の主なものはフォーマット(初期化)を行い、「HDD搭載機種からの換装(交換)」がほとんどです。

HDDからSSHDに換装するためには、現在パソコンに搭載されているHDDのデータを、ソフトウェアなどを使って新しいSSHDに丸ごとコピー(クローン化)しなくてはいけません。

その場合、下記のようなOSやデータを丸々コピーできる「クローンHDDスタンド」を使うと簡単です。

ただし、クローンHDDスタンドを使用する場合は、「元のHDDと同じもしくは容量の大きなSSHDでないと移せない」ケースがあるので注意しましょう。

いくら使用しているデータ量が500GB以下でも、1TBのHDDから500GBのSSHDにデータは移せない場合があります。

クローンを作成したらSSHDを装着して再起動させ、アプリを起動するなどして設定や状態といった動作確認をしてください。

ただ、自分で換装するにはHDDの脱着やクローン化など、ある程度パソコンの知識が無いとできません。

自分ではできない、不安という方はパソコン業者のHDDからSSHDやSSDの換装を行う「換装サービス」を利用するのも一つの方法です。

工賃はかかりますが、専門知識を持ったスタッフに換装してもらえるので確実です。

換装料金ですが、業者のブログなどを見るとSSHD代別で10,000円~12,000円の所が多いようです

SSHDの関連商品

SSHDを買う際に気になるのが、「結局HDDとSSDとSSHDどれがいいの?」という点だと思います。

結論から言えば、それぞれにメリットデメリットがあり効果が異なるので、用途や使い方、考え方によって適切なストレージを選びましょう。

ここではSSHDとは大きく特徴の異なる、性能特化のHDDとSSHDをいくつか紹介します。

大容量・安価なら「HDD」

やっぱり使い慣れたHDDが良い、大容量が欲しい、という方は少しでもHDDのデメリットである「速度の遅さ」対策として、このような回転数7200rpmの製品を選びましょう。

どうしても速度という点ではSSHDやSSDには勝てませんが、7200rpmにすることで多少ストレス軽減効果はあるはずです。

高速・高耐久なら「SSD」

SSDを選ぶ場合は、SSDのデメリットでもある「容量の少なさ」を解消したいところです。

ですが、今SSDは2TBや4TBと言った大容量でしかも価格の安いものが多数販売されています。

10TBとか20TBのような超大容量が必要なければSSDを選択するのもおすすめです。

SSHDよくある質問Q&A

最後にSSHDでよくある質問を集めました。

SSHDの市場が縮小した理由は?

少し前、SSDが市場で流通し始めた頃のストレージは「HDD=遅いが安くて大容量」「SSD=非常に高価だが起動が速い」という一長一短のある物でした。

そこで「HDDよりも早くてSSDよりも安いストレージを」と言うことで開発されたのがSSHDです。

ところが、現在SSDの生産技術向上により、SSDのコスト(価格)もかなり下がってきました。

SSDの価格がある程度まで下がってしまうと、SSHDの優位性はほぼなくなるため、「大容量のHDD」「高速のSSD」の2つで需要が満たされてしまいました。

SSHDが故障した場合修理は可能?

SSHDはHDDの機構もSSDの機構も利用した複雑な仕組みのため、決して頑丈なほうではありません。(もちろん普通に使っている分は問題ありません)

落下等で、衝撃に弱いHDDプラッタ部分が壊れる可能性もありますし、熱でSSD部分が壊れる可能性があります。

もしこうした故障が起きた場合、修理よりも買い替えのほうが安くなる可能性が高いです。

とはいえ、本体は買い替えで済むとしても中に入っていた写真や重要なデータはそうはいきませんよね。

そういう場合は壊れたHDDやSSDからデータを救い出す、「データ復旧サービス」を利用しましょう。

SSHDも結局はHDDとSSDと同じ仕組みなので、こうした業者に依頼することでデータを復旧してもらえる可能性があります。

ただし複雑な仕組みの分、価格はHDDよりも高くなる可能性があります。

いずれにしても、万が一の故障に際にパニックにならないよう、データ復旧サービスについても調べておくと安心です。

データ復旧サービスについてはPicky’s編集部で様々な記事を書いていますのでぜひ以下の記事を読んでみてください。

関連記事:【悪評業者を排除】HDD(ハードディスク) データ復旧サービス 20選 ! 価格や選び方を比較&徹底解説

関連記事:【完全比較】スマホのデータ復元 無料ソフトと復旧業者どちらオススメ?

SSHDまとめ

SSHDは、HDDの容量の多さとSSDの高速を両立させたストレージで、「容量は大きく、コストを抑えたままパソコンを高速化したい」というユーザーにおすすめです。

  • HDDよりも速い
  • SSDよりも1TB価格が安い

現在製品数はかなり限られますが、まだまだHDD搭載機種からの換装など、活躍できる場面は多々あると思います。

HDDの買い替えや、外付けHDDを買うユーザーの方はSSHDという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

なお、ストレージには今回紹介したHDD・SSD・SSHDのほかに、「NAS」や「RAID」といった種類もあります。

こちらもそれぞれメリットデメリットがありますので、以下の記事を参考に自分の用途に合ったストレージを構築してみてはいかがでしょうか。

関連記事:【2021年最新版】NAS (ハードディスク) おすすめ 10選|NASの仕組みや選び方まで徹底解説!

関連記事:RAIDのデータ復旧 無料ソフトと業者のどちらがおすすめ?主要10社を徹底比較!

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