【人気のエントリーモデルを比較】Canon EOS Kiss X10とSONY α6400を徹底比較

カメラメーカーを聞かれた時に必ず名前が上がるキヤノンとソニー。

有名メーカーキヤノンの山ほどある機種の中から初心者がカメラを買う時に必ず選択肢に入れると言っても過言ではないEOS Kiss X10と、こちらも有名メーカーソニーの大人気ミラーレス一眼α6400を比較し、違いを解説していきます。

初心者向け一眼カメラ界

ここ数年のカメラブームにより各カメラメーカーは初心者向けのカメラをこぞって発売しています。

つい数年前まで一眼カメラ界には「初心者にはわかりにくい」「手が出しにくい」そういった雰囲気が出ていました。

そこで近年、各社はこぞって操作をわかりやすくしたり、女子向けにカラフルにしたり、価格を下げて手に入れやすくするなどした初心者向けカメラを開発、発表しています。

そのおかげで今では気軽にカメラライフをスタートできるような環境が整い始めています!

キヤノンからはEOS Kissシリーズ、ニコンからはD5000番台、オリンパスからはPEN E-PL系、ソニーからはα6000番台、初心者がカメラを始めるなら今!と言わんばかりの充実ぶりです。

今注目のキヤノンとソニー

今回比較、紹介する2機種は今最注目メーカーのキヤノンとソニーから発売されています。

EOS  Kiss X10を販売しているキヤノンは昔からデジタルカメラメーカー最大手の一社として名を轟かせてきました。長年の知恵と技術で初心者向けからプロ向けまで幅広くのカメラを開発しています。
それに対してソニーはカメラメーカーとしての歴史は浅いながらも早くからミラーレス一眼カメラの開発に本腰を入れました。最近のミラーレスカメラブームの最先端で超高級機からエントリーモデルまで発表していて、ミラーレスといえばソニーと言われるまでに成長しているメーカーなのです。

つまりEOS Kiss X10とα6400は今最注目の二社のライバル争いとも言えるのです。

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EOS Kiss X10とα6400の特徴について解説

最新エントリーモデル EOS Kiss X10

・EOS Kiss X10とは
KissX10は2019年4月25日に発売されたEOS Kissの最新作。2410万画素もの画素で高画質な写真を撮影可能。また、思い通りの写真をシャッターを切るだけで撮影できる「クリエイティブアシスト」や瞳AFを搭載し使いやすさを第一に設計。レンズマウントはキヤノンEFマウントで他のキヤノンカメラと同じレンズが装着できる。何より1番の目玉は一眼レフカメラでも最軽量レベルの軽さ、手軽に撮影することができる。ひとつ注意する点として測距点(自動でフォーカスを合わせられるポイント)が9点しかないところ。

ソニーの中堅モデルα6400

・α6400とは
α6400は2019年1月16日に発表されたソニーのミラーレス一眼カメラ。2420万画素もの画素数で高画質な写真を撮影可能。ISO感度も最大102400、測距点も425点と十分高性能と呼べる性能を持つ。レンズマウントはソニー Eマウントで他のソニーのカメラと同じレンズを使用可能。4Kの動画撮影にも対応しており、とりあえず一台持っておけば満足できるような機種。弱点をあげるならボディ内手振れ補正がないところか。

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一眼レフとミラーレスの違い

まず、今回紹介するEOS Kiss X10は一眼レフカメラ、α6400はミラーレス一眼カメラに分類されます。
パッと聞いただけではわかりませんが両者には大きな違いがあります。
それはカメラ内にミラー、光を反射させる鏡があるか無いかの違いでファインダー(撮影時に覗く小窓)にどう像を映すかに大きく関係しています。

一言でまとめると、カメラ本体の中にミラーがあり光学ファインダーを使用したものが一眼レフカメラ、カメラ本体にミラーが無く電子ビューファインダー(EVF)を使用したものがミラーレスカメラということです。

以下に一眼レフカメラとミラーレスカメラのメリット・デメリットをまとめます。

メリット

デメリット

一眼レフ

・ファインダーに遅延が無いので、狙った瞬間にシャッターを切れる
・ファインダーに電力を消費しないのでバッテリー持ちが良い
・ゴツくてかっこいい
・重い
・大きい
・体力勝負

ミラーレスカメラ

・コンパクト
・軽い
・設定変更がEVFにリアルタイムで反映される
・連写が速い

・バッテリー持ちが良くない
・EVFにわずかな遅延が生じる

詳しくは以下の記事に書いてあります。
【図解】一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いは!?価格や機能など徹底比較!

EOS Kiss X10α6400を比較

両モデルの特徴を掴めたところで2機種を詳しく比較していきます。

外観の比較

一眼レフとミラーレスという大きな違いがあるだけにデザインも大きく違っています。

EOS Kiss X10は小さいながらも典型的な一眼レフの形状をしており、ファインダーの部分が存在感を出しています。また、グリップ部も深めに設定されており握った感覚にも言うことはありません。
一眼レフらしい形ながら丸っこいフォルムのおかげで威圧感はなく、ゴツはさあまり感じられません。初心者や女性の方でも手軽に持ち運びができるデザインとなっっています。

それに対してα6400はコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)を彷彿とさせるコンパクトなデザインでグリップ部も第一関節がかかる程度の浅いものとなっています。
コンパクトとはいえEOS Kiss X10に比べ角ばったデザインでカメラとしての存在感は十分にあり、ソニーらしいスタイリッシュなシルエットに収まったかっこいい印象で”撮っている感”は十分に得られます。

一眼レフらしいシルエットながら小さく収まったEOS Kiss X10とコンパクトながら存在感はあるα6400。どちらも持ち歩くのにちょうど良いと感じられるサイズ感となっています。

バリアングル液晶とチルト液晶

EOS Kiss X10α6400の両モデルとも背面の液晶モニタは可動式のモニタを搭載していますが、動きが少し違います。
EOS  Kiss X10はパネルを左側に開いてから上下左右に角度を調整できるバリアングル液晶が採用されていますが、α6400は上下にしか動かないチルト液晶が採用されています。

どちらのモデルもレンズ側にモニタを向けることができるので自撮りなどの撮影も簡単に行うことができます。

大きさと重さの比較

一般的に機構的にミラーのいらないミラーレスカメラはミラーが必要な一眼レフカメラに比べてボディサイズは小さく、軽くなります。
EOS Kiss X10とα6400を比べても例外ではなく、α6400の方がコンパクトです。これを数字で比較してみてもEOS Kiss X10が約403g、それに対してα6400が約449gと約50gもα6400の方が軽くなっています。しかし、EOS Kiss X10が重いわけではなく、X10の方もバリアングル液晶搭載一眼レフの中では世界最軽量を記録しているモデルであり、この差は一眼レフとミラーレスの埋まらない差といっても過言ではないでしょう。

大きな決め手、価格の比較

初心者向けカメラ界のライバルとして構えるEOS Kiss X10α6400、価格の違いも気になりますよね。

本稿執筆時20191222日現在ではEOS Kiss X10が約73,000円、それに対しα6400は約97,000円となっています。
発売から半年から一年が経とうとしている両機ですが、あまり価格は下がっていません。これから後継機が発表されたりする事で下がると思われます。
EOS Kiss X10は初心者向けモデルらしく手に入れやすい価格設定となっていてこの価格で一眼レフが手に入っていいのかと驚くような価格です。
X10に比べ2万円ほど高いα6400ですが、性能を考えるとお買い得と言ってもいい価格です。もともと価格の高くなりやすいミラーレス一眼ですが、中級者でも満足できるような性能を持ちながらも10万円の大台に乗らない価格で設定されています。
どちらも妥当といった価格設定でしょうか。

EOS KissX10α6400の撮影性能を比較

オートフォーカス性能の比較

オートフォーカスは早く動いている被写体を撮る時に大きく影響する部分で、一般的には早ければ早いほど良いとされています。その性能はカメラの頭脳に依存していて、計算速度が早ければ早いほどAF性能も上がります。

両機種とも最近人気の瞳AFという機能を搭載しています。これは人物画を撮影するときに人物の瞳を認識してフォーカスポイントを瞳に設定し、瞳にフォーカスが合うようにしてくれる機能です。
顔を認識してフォーカスを合わせてくれる機能は昔からありましたが、瞳にフォーカスが合っていないとどこかパッとしない印象になってしまいました。それが瞳AFによって簡単に防げるのです。

大きな違いは測距点数です。
測距点とは、実際にピントが合う場所でその点でしかオートフォーカスで合わせられません。
この数がEOS Kiss X10の9点に比べα6400は425点と大幅に違います。
測距点は多いほどフォーカスが合いやすいのでα6400が大幅に優れてるといえます。

EOS Kiss X10の方が劣っているとは言ったものの、AF性能が弱いわけではなく、両機種とも十分に良いAF性能を持っているので風景画等測距点数を求められない撮影ではほぼ影響はないでしょう。

操作はEOS Kiss X10の方が優しい

初心者にとってカメラの操作というのは大変重要視される要素です。その点EOS Kiss X10は初心者に優しいカメラと言えるでしょう。
それもそのはず、EOS Kissシリーズはカメラを初めて触る人を想定して開発されており「初心者が扱いやすい」という点を第一に考えられています。
EOS Kiss X10では初めてのカメラ操作でも直感的に判るように設定や撮影モードを解説したビジュアルガイドを搭載しているなど誰でも触れるカメラとなっています。

α6400の操作系は比較的上級機に近く、ビジュアルガイド等の機能は少ないためぱっと見では難しいかもしれません。逆にいえば、カメラに慣れてきた時にわかりやすい操作系となっており、上級者が触っても違和感がなく初心者が触っても難しくなくと言ったちょうど良いところを突いてきた操作となっています。

カメラに対する考え方でどちらが優れた操作体験かは変わってきますが、初心者が一目見ただけでわかるという点だけで見ればEOS Kiss X10の方が優しいと言えます。

最大の違い、ファインダー

撮影時に覗く小さな窓「ファインダー」を比べると両モデルでは全く違うしくみとなっています。

EOS Kiss X10では光学ファインダーを使用しているためファインダー内に映る像に遅延がありません。しかし、撮影後の仕上がりをファインダーで確認することはできません。

α6400ではEVFを使用しているため、ファインダーに映る像に多少の遅延が発生します。また、シャッタースピードや絞り等の設定をファインダーで直接確認でき、仕上がりの様子をリアルタイムで反映してくれるので直感的な操作が可能となっています。
またEVFはディスプレイなので撮影時に欲しい情報を自分好みにカスタマイズして表示することができるのです。これはEVFならではの機能ですね。

性能比較表

EOS Kiss X10 α6400
センサーサイズ APS-C APS-C
有効画素数 約2410万画素 約2420万画素
測距点 9点 425点
常用ISO感度 ISO100~25600 ISO100~32000
シャッター速度 1/4000秒~30秒、バルブ
連続撮影速度 最高約5.0コマ/秒 最高約11コマ/秒
画面 ワイド3.0型/約104万ドット ワイド3.0型/約92万ドット
Wi-Fi搭載
Bluetooth搭載
大きさ 122.4×92.6×69.8mm 120.0×66.9×59.7mm
質量 約449g(ブラック) 約403g

まとめ

これまでEOS Kiss X10α6400を詳しく比較してきました。
ここで両モデルについて振り返っていきます。

0から始めるカメラライフ、EOS Kiss X10

キヤノンの大人気初心者向けカメラシリーズEOS Kissの最新モデル。

初心者に寄り添った優しい撮影ができる初心者に一番おすすめのカメラです。価格を見ても手に入れやすく、カメラを始めてみたいけど何を選べばいいのかわからないという方におすすめです。
レンズマウントもキヤノンのEFマウントと将来のレンズ資産を考えても十分に選ぶ価値のある一台でしょう。

初めてのカメラに迷ったらEOS Kiss X10です。

EOS Kiss X10の良いところ
  • 手に入れやすい価格
  • 初心者に優しい操作性
  • 十分な撮影性能
EOS Kiss X10の悪いところ
  • 初心者を脱すると物足りない
  • 中級者以上には逆にわかりにくい操作性

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中級者でも大満足の性能、α6400

冒頭から初心者向けモデルと紹介していますが、中級者向けとしても十分にお勧めできる性能のカメラです。ミラーレスカメラの小型で軽量なのはもちろん、角ばったフォルムにソニーのスタイリッシュなデザインで撮影性能だけでなく外見でも十分に楽しめるカメラです。

ミラーレス一眼のパイオニアであるソニーはレンズ資産も将来性がありフルサイズ機への乗り換えもスムーズにできる大きなメリットもあります。

α6400の良いところ
  • 中級者以上でも大満足の性能
  • メイン機としてもサブ機としても使える汎用性
  • かっこいいデザイン
α6400の悪いところ
  • 少し高い
  • バッテリー持ちが悪い

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購入前はレンタルがおすすめ!

今回紹介したEOS Kiss X10やα6400などカメラを買う前に一度レンタルするのもおすすめです!

「買って失敗したらどうしよう」「自分で触ってみたい」などと思う方もいるかと思います。そんな時は一度レンタルで試してから購入するという方法があります。

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