ニコンの最新ミラーレス「Z7」レビュー、スペックと使ってみて感じたこと

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ついにNikonのミラーレスカメラZ7が発売されました。

ミラーレスはα7シリーズが各社の一歩前をリードして進んでいる状況の中、後発のNikonがどのようなカメラを発売したのか気になる方が多いと思います。

NikonZ7のスペックの数値や実際に使ってみたときの感想を紹介していきます。

NikonZ7  基本スペック

http://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_7/features01.html

紹介

Nikon Z7は新開発のZマウントを採用しています。

4575万画素の精彩な写真を撮るために最新の画像処理エンジンEXPEED6を搭載、画像隅々までピントを合わせることができる493点のAFポイントを持ち、素早いピント合わせを実現するために像面位相差AFとコントラストAFを併用しています。

もうピンボケとはサヨナラ!! 一眼レフ・ミラーレスのAF機能と設定まとめました

ジャイロセンサーと画像解析を組み合わせ初のボディ内手ブレ補正を実現し、手ブレが起きるのを防いでくれます。

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スペック表

センサーサイズ フルサイズ
ISO感度 ISO 64 ~ 25600
シャッター速度 1/8000~30秒
連写性能 最大9コマ
AFポイント 493点
手ブレ補正 イメージセンサーシフト式5軸補正
記録媒体 XQDカード
大きさ 約134×100.5×67.5mm
重さ 約675g

Nikon Z7の注目点

新しくなったレンズマウント

ニコンの発表会で一番強調されていたのはこの新しいレンズマウントについてです。

http://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_7/

ニコンの一眼レフにはFマウントという規格の物が使われていました。Fマウントと優れた光学性能を持つNIKKORレンズによって素晴らしい写真が多く撮られてきましたが、設計から半世紀以上も過ぎ今求められているレンズを作るには難しい点も多くなってきていました。

レンズの一番の変更点は口径とフランジバックです。具体的にFマウントからZマウントでは口径が44mm→55mm、フランジバック46.5mm→16mmになっています。

口径が大きい方がF値を明るくすることができ、フランジバックが小さい方が広角レンズの設計の時に有利になります。この大きな口径はZシリーズ発表の時から強調されているNoctレンズのF0.95を実現するための物でもあります。

このマウントの設計変更によって今までのFマウントレンズでは実現できなかった高性能レンズが発売されると考えられます。

初のボディ内手ブレ補正

ミラーレスでは多くのメーカーがボディ内手ブレ補正を搭載し、ニコンもはじめてボディ内手ブレ補正を搭載します。

http://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_7/features01.html

ジャイロセンサーと画像解析によって、従来のVRでの技術を活かした独自のアルゴリズムによって高精度にブレを抑えることが可能になっています。

この手ブレ補正機能は新しいZレンズだけではなく、レンズマウントアダプター「FTZ」を使う事で従来のFマウントレンズでも手ブレ補正機能を使うことができます。

またカメラの電源をOFFにしたときなどに、手ブレ補正機構のVRユニットをロックすることができるため壊れにくいVRユニットに仕上がっています。

安心の堅牢性

ミラーレスカメラは堅牢性に欠けるとイメージがありますが、このZ7はニコンの一眼レフ譲りの堅牢性を持っています。

カメラに使われているシャッターユニットはカメラに搭載された状態で20万回にもおよぶテストが行われています。これはハイアマチュアモデル一眼レフ、D850と同じレベルのテストです。

引用 http://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_7/

またカメラのボディは堅牢なマグネシウム合金のフレームで作られ、高い剛性、耐久性と軽量化を両立しています。

さらにボタンなどの接合部にはシーリングを施し、ホコリや水滴がカメラ内部に侵入するのを防いでいます。このおかげで雨などの環境がある屋外の撮影も気にせず行うことができます。

素早く画面の隅々までピント合わせが可能

Z7は493点ものAFポイントがあり撮像範囲の水平垂直の約90%もの範囲をカバーしています。Z7のレンズは周辺部まで高い解像度を発揮することができるため、周辺部の被写体もキレイに撮る事ができます。

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動きのある被写体にピントを合わせるのが得意である像面位相差AFと、精密なピント合わせが可能なコントラストAFの2つ組み合わせ、独自のアルゴリズムを使用しその場の状況に応じてそれぞれを使い分けることで素早いピント合わせを実現しています。

自然な見え方で使いやすい電子ビューファインダー

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電子ビューファインダーには有機ELの使用し、視野率100%のファインダーになっています。ニコン独自のテクノロジーを用いた光学系を搭載しゆがみのないクリアな視界を得ることができます。

EVFはピクチャーコントロールの設定を反映しどのような写真が撮れるかを撮影中に反映させることも可能で、また反映をOFFにすることで一眼レフのようなコントラストや明るさ表示することも可能です。

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ファインダー内には「iメニュー」を表示させる事も可能で、目をファインダーから離さずピクチャーコントロールやホワイトバランスの設定を変えることが可能です。

写真の写りを左右するCMOSセンサー

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撮像素子には像面位相差AF画素を搭載している裏面照射型CMOSセンサーを使用しています。これによって有効画素数4575万画素の高画質とISO25600の高感度を両立しています。

ベース感度はISO64と感度全域で広いダイナミックレンジを得ることができます。またレンズの高い解像度を活かすためにローパスフィルターレス仕様になっています。

一眼レフとの互換性のあるバッテリー

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また個人的にうれしかったのが一眼レフ共通のバッテリーです。

使用するEN-EL15のバッテリーはニコンの一眼レフであるD850やD7000にも使われており、ニコンの一眼レフを持っている方であれば使っている比値も多いと思います。

カメラを買い換えると通常ではバッテリーが変わってしまうため、予備など複数買う必要が出てきますがニコンの一眼レフを使っていれば今までのカメラのバッテリーを使うことができるので、乗り換えやすく、また一眼レフのサブとして使う場合も荷物が増えず便利に感じました。

さらにEN-EL15bでは本体にバッテリーを差したまま、カメラのusb端子にケーブルをつなぎ充電することができるようになりました。

従来のEN-EL15、En-EL15aでは充電ができないので注意が必要です。

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Z6との違いは?

今回ニコンからはZ7とZ6の2種類のカメラが発売されました。Z7は高画素モデル、Z6はオールラウンドモデルとなっています。

関連:遂に出たニコンのミラーレス! Z7とZ6の違いはどこ?

画素数

Z6とZ7の一番大きな違いは画素数の違いです。

Z7は4575万画素、Z6は2450万画素で作られています。高画素になると写真をトリミングするときなどに色のデータが多いので写真の劣化が少ないです。

しかし画素数が多いとデータ量が多くなるので、メモリーカードの容量も足りなくなりがちで、さらにパソコンに取り込んで編集するときは、ある程度高スペックのパソコンが求められることになります。Z6の2450万画素も少なくはありません。

約2400万画素と言うと一眼レフと同程度であり、また十分なトリミング耐性もあるので、トリミングするからと必ずZ7にしなければならないと言うわけではありません。

AFポイント

Z7は493点のAFポイント、Z6は273点のAFポイントを持っています。AFポイントが多ければ多いほど細かいピント合わせが可能になります。

493点ものAFポイントがある場合、小さな一点に細かく合わせる事ができます。Z6もAFポイントは十分持っています。

273点のAFポイントは他のミラーレスと比べて同等もしくはそれ以上であるため、Z6が劣っていると言うわけではありません。

以上2点はZ7の方が優れている箇所でした。しかしZ6がZ7より優れている箇所もあります。

価格

2モデルの大きな違いは価格の設定にもあります。

Z7のボディの販売価格は44万円、対してZ6のボディの販売価格は27万円です。主に画素数の差で約17万円も違いがあり、果たしてその価格差が妥当な物なのか気になります。

ISO感度

これに関してはどちらが良いということはわかりません。

Z7はISO 64 ~ 25600、Z7はISO 100 ~ 51200となっています。ISO64とISO100、ISO25600とISO51200の画質差がどこまで出るのかわかりません。

ISO25600まで感度があると夜間での撮影で困ることは基本ないと思います。 

ISO感度とは?これを理解すればノイズを減らせます!

気になること

記録媒体はXQDカード

Z7が発表されたときも話題になりましたが、メモリーはシングルスロット、XQDカードの設定のみでの販売です。

シングルスロットだとプロが仕事をする際にメモリーが破損するかもしれないことを考えたら使う事ができないと話題になりましたが、アマチュアが使う場合はあまり気にしなくても良い問題かもしれません。

もっと気になるのは対応メモリーがXQDカードのみという事です。

XQDカードは大容量画像ファイルも高速での書き込み読み出しができる物です。

XQDカードはニコン上位モデルの一眼レフでの採用実績やソニーの業務用機器での使用はありますが、一般にはあまり使われてなく、またかなり高価であるためXQDモデルの一眼レフを購入する人は限られていました。

Z7を購入する場合メモリーを全て買い換える必要性が出てくる場合もあることに注意が必要です。

レンズの少なさ

全く新しい規格のマウントである事も関係してきますが、2018年10月の今、発売されているレンズの数は僅かに3本です。

本格的にレンズが出そろい始めるのは2020年以降の予定になっているため、今買うとレンズの少なさに悩むかもしれません。

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しかし今までのレンズが使えないかというと、そんなことはありません。

マウントアダプター「FTZ」を使う事で今までのFマウント規格のレンズを使用することができます。

Nikon純正のレンズでは何も問題は起こっていませんが、シグマやタムロンなどのサードパーティー製レンズの一部では認識しないなどの不具合が発生しているらしいです。

またZマウントの情報はサーパーティーメーカーに渡さないようなので、安価なレンズが出てくるのにもしばらく時間がかかると考えられます。

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使ってみての感想

結論から先に言うと、カメラとしての魅力に溢れていて、操作感や質感にまでこだわっているところはさすがNikon製のカメラだと感じました。

カメラを使ってみてカメラの持ちやすさに驚きました。

小型化されたミラーレスカメラではグリップまでも小さくされ、さらにはグリップがないモデルまでありますが、このニコンZ7では小型化されていながらもしっかりしたグリップがついているので、手の大きい私でもカメラをキチンとホールドすることができました。

Z7のライバルとなるキャノン EOSRやソニーα7の3モデルの中では手の握りが一番しっくりときました。

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基本的なカメラのボタン配置は一眼レフと同じであるため、迷うことなく使う事もできました。

しかしボディのサイズを小さくなり一眼レフのように多くのボタンが表面に設置できないため、一眼にはあったボタンが一部なくなりメニュー中に入ってしまい、今までのようにメニュー画面を一切使わずどんな写真でも撮ると言うのは難しいかもしれません。

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この良く使う機能がメニューの奥にある場合はレンズ横に2つあるFnボタンにその機能を割り当てることで解決できます。

今までのカメラは1つで合ったがz7では2つ用意されています。

またピクチャーコントロールやホワイトバランスは「iメニュー」ボタンの中に全てまとめられすぐにアクセスできるようになり、いちいちメニューを開かないといけない煩わしさがありませんでした。

写真の写りは謳い文句通り細部までしっかり撮る事ができていました。人を撮った時は毛の1本1本細かく写す事ができてました。

これは撮った環境や明るさ設定によってかわると思いますが、細かく設定せずに撮れたのでレンズの性能もカメラの性能もかなり高い物だと感じました。

一眼レフを普段使っている人だと初めのうちは、ファインダー(EVF)の明るさとかが気になることがあるかもしれませんが、長時間覗いても疲れることなく明るさやサイドのバランスがベストな表示のされかたです。

カメラのEVFは横に素早く流しながらの連写などをした場合も、映像のタイムラグもほとんど無くまるで一眼レフの光学ファインダーのような快適さがありました。

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