高性能の詰まった軽量ボディ。隠れた名機Nikon D7500をレビュー

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Nikonの最新のAPS-C一眼レフカメラ「NikonD7500」。

APS-C機のフラッグシップ、D500と同じセンサーを搭載しており、軽量ボディに高い性能が詰め込まれているようです。

バッテリーグリップが使えない、メモリーカードスロットが1つになったから良くない、などマイナスな評価もあるようですが、プロユースにも通用するほど高い性能を引き出せる一台でもありそうです。

Picky’s(アールビューズ)編集部スタッフが実際に使って色々な角度から検証してみました!

このカメラをオススメしたい人
  • 運動会などの写真を撮りたい人(連写性能)
  • 登山をしていてカメラを始める人(確かな防塵防滴)
  • 本格的な写真をすぐにSNSにアップロードしたい人(snapbridge搭載)

D7500の基本情報

NikonD7500はミドルクラスDXフォーマット一眼レフでD7200の後継機として発売されました。

発売日は2017年6月と最新のカメラですが、最安値が本体のみで約12万円、レンズキットでは約14万円と値段も安くなり、カメラを始める人でも買いやすい価格になっています。

D7500のスペックを見たところ、DX最上位機種D500と同じセンサー等を持っていることで、他のカメラメーカーの同価格帯のカメラに対して優れている性能を持っているように感じました。

D7000シリーズのD7200まではDX最上位機種としてプロにも使えるように開発されたのと違い、最上位機種の座をD500に譲り中級機として開発されたD7500。

D7000シリーズの高性能さはしっかりと引き継いでいると感じます。

D7500の基本性能。センサーが実現する高い描写力

センサーサイズ APS-C
画素数 2088万画素
連写速度 最高8コマ/秒
連写可能枚数 50枚(14bit RAW)
ISO感度 100 ~ 51200
シャッター速度 1/8000 ~ 30秒
測距点 51点
大きさ 約135.5×104×72.5mm
重さ 720g
価格 約13万円(レンズキット 2018.7月)

センサーサイズ

D7500はAPS-Cサイズのセンサーを使っています。APS-Cセンサーの主な利点としては、以下の2つがあります。

  • ボディのサイズを小さくできる。
  • 望遠撮影で有利になる。

フルサイズセンサーよりAPS-Cセンサーは少し小さいサイズになります。大きく差があるわけではありませんが、大きくて重い一眼レフが少しでも軽く小さくなると持ち運びも楽になります。

APS-Cサイズのセンサーを使うと、フルサイズの焦点距離に換算すると約1.5倍になります。焦点距離が大きくなるとそのぶん遠くのものを拡大して撮ることができます。

50mmのレンズであれば約75mm、300mmのレンズであれば450mmと望遠に強くなります。この性質を利用して、このカメラは運動会や飛行機などを撮る方にオススメしたいです。

APS-Cの短所は、逆に広角に厳しくなる点です。焦点距離が1.5倍されると広い範囲を写したいとき困る場合があります。

フルサイズとAPS-Cの違いとは?イメージセンサーを比較する9つのポイント

ISO感度の向上

D7500では常用感度が100~51200と拡張され、高感度域でのノイズも低減されています。ISOが高い部分まであると光が少ない暗い場所での撮影の時に有利になります。

暗い場所でISO感度を上げるとシャッター速度を落とさずに写真を撮ることができるので、手ブレを抑えることができます。

このカメラのAFに必要な最低輝度は-3EVとかなり暗い場所でもAFができるので、夜間撮影に強い機種といえるでしょう。

ISO感度とは?これを理解すればノイズを減らせます!

連写性能はバツグン!

連写速度は8コマ/秒と一眼レフの中でもかなり早めの連写性能を持ちます。連写可能枚数は14bitRAWで50枚、JPEGで100枚とかなり多いです。

撮像素子からの高速のデータ読みだし、高性能画像処理エンジンEXPEED5によって連写速度を、バッファメモリの大容量化によって連写可能枚数の拡大を実現しています。

連写性能が高い利点は、スポーツ撮影や野鳥撮影など動きのある被写体を撮るときにもチャンスを逃さないことです。

ファインダーに広がるAFポイント

このカメラの測距点は51点となっていて、少し前の世代のカメラを使ったことある方はAFポイントの多さに驚かされるでしょう。

AFポイントが画面の隅まで広がっているので、従来のカメラに比べて構図が自由に取りやすくなりました。低輝度限界が中央が-3EV、そのほかの50点で-2 ~ -3EVを実現。薄暗い室内での撮影できっと役に立つでしょう。

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たしかな防塵防滴

防塵防滴性能は性能表に書かれない項目ですが、アウトドアで一眼レフを使用する方には重要なポイントです。D7500はD7000シリーズに受け継がれている防塵防滴性能をしっかりと引き継いでいています。

長時間の雨の中、森での撮影をしてしまったこともあったのですが壊れることなく写真を撮ることができました。

動画性能UP

D7500では写真を撮る機能だけでなく、動画性能も良くなっています。

D7500ではフルHDだけではなく、 4kでの動画撮影にも対応しています。

さらに電子手ぶれ補正の機能も新しく加わりました。旅行先や三脚がないシーンでの動画撮影を気軽に楽しむことができます。

タイムラプス動画をカメラ内部で作成することができるようになり、時間の経過とともに変化する町の景色や日の入りなどを短く撮影することができます。

APS-C機のフラッグシップモデルと同じ処理エンジン搭載で、軽量ボディに最高級の描写力を実現

フラッグシップモデルにも搭載されている画像処理エンジン「Expeed5」を搭載。高感度性能や連続撮影性能の向上が図られています。

何よりも、センサーと画像処理性能の向上によって描写性能が向上。

高感度でのノイズは前モデルの7200より大幅に減少し、なめらかな表現に。色彩表現や階調性も豊かになっています。

日の出直前の絶妙な光の加減を、豊かな階調性により見事に表現しています。

D7200からの変更点

D7200とD7500を比べ、変更点や良くなった点、なくなった機能をご紹介します。

関連:NikonのAPS-C(DXフォーマット)一眼レフ徹底比較!D500,D7500,D7200

D7500の良くなった点

まずはD7500になってよかったポイントを4点見ていきましょう。

snapbridge 搭載でスマホに写真を直接転送

引用:http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d7500/features06.html

snapbridgeとは、カメラ本体で撮った写真を直接スマホに転送することができるシステムのこと。D7500はWi-Fiやblueoothが内蔵されており、スマートフォンと接続します。

スマートフォンにはあらかじめニコン公式アプリ「snapbridge」をインストールしておく必要があります。

スマホと接続すると、撮影した画像をスマートフォンに転送できるほか、写真を撮ったときの日時や場所の情報追加ができます。

さらにはスマホをカメラのリモコン代わりとしたリモート撮影ができます。リモート撮影ではスマホの画面から構図を確認できるほか、シャッター速度、ISO、F値などの設定も操作・変更することができます。

連写性能upで動く被写体により強くなった

D7500では高性能画像処理エンジンとバッファメモリの大容量化によりD7200に比べ圧倒的な連写性能を得ることができました。

具体的には最高約8コマ/秒の高速連写、JPEGでは100コマ、14bitRAWでは50枚までの連続撮影が可能となりました。

連写が強いということは動きがある被写体を撮るときに、写真の枚数を多く撮れるということで、一瞬の表情を逃さずに撮ることができ、運動会・鉄道・飛行機など動きの激しい物を撮るとき有利になります。

チルト式タッチパネルの採用

ついにD7500ではモニターがタッチパネルになりモニターを傾けることができるようになりました。画面がタッチパネルになった事で、画面をタッチすることでのAFやタッチシャッターをすることができるようになりました。もちろんタッチシャッターなどはオフにすることができるので、タッチ方式が嫌いな方でも大丈夫です。

チルトモニタの採用によって地面スレスレからの撮影や頭上に掲げての撮影をする時に、しっかりと画面を見て構図を確認しながら撮影できまた楽な姿勢でより良い写真が撮れるようになりました。

D7200より深くなったグリップ

手が大きい人はカメラによっては手が余ってしまい、カメラを持ちづらいことがあります。

D7500ではD7200に比べグリップの深さが深くなっています。手の大きい人でもカメラをしっかりホールドすることができ、また重量の重い一眼レフを自在に操ることができます。

D7500になくなった機能

次にD7500からなくなった機能をご紹介します。

バッテリーグリップ

バッテリーグリップとはカメラの下部につけることのできる電池パックのようなものです。バッテリーをカメラに2つつけることができるので電池切れしづらく、連写性能が少しアップしました。

バッテリーグリップにシャッターボタン・ダイヤルがついているので縦構図がやりやすいです。欠点としては、価格がかなり高い事と重量がある事です。

マグネシウム合金

このカメラではD7000シリーズで続いてきたマグネシウム合金の代わりに高剛性炭素繊維複合材料を用いたモノコック構造が使われています。

おかげで軽量化を実現しています。またボディーの堅牢さはあまり変化してなく衝撃にも強いと感じます。これは家電量販店の店頭で触ってみればわかると思います。

SDカードスロットが1枚のみになった

SDカードは1枚まで入れることができます。2枚挿入可能なダブルスロットではありません。

ですが今のカードは容量がかなり大きい物まで安く手に入れられるようになり、1枚のカードスロットでも対応できるようになりました。

大事なポイントは3つある 一眼レフ / ミラーレスカメラ用のSDカードの選び方

画素数減

残念なことにD7500ではD7200に比べ画素数が減ってしまい2088万画素になってしまいました。しかし画素数は多ければ良いというわけではありません。

画素数が多くなると画素1つあたりに当たる光の量が少なくなるので、色のグラデーションが少し悪化する場合があります。

APS-Cカメラの画素数は2000万画素くらいが発色とのバランスがちょうど良いのか、この値に落ち着いているような気がします。

2088万画素では精細さが無くなってしまうかもしれないと思うかもしれませんが、instagramなどネットにアップロードしても気になるほどの変化はありません。

D7500は十分すぎるほど良いカメラ!

結論から先に言ってしまうと、D7500は買いのカメラだと思います。性能が十分高いのは、ご理解いただけたと思いますので、D7500から無くなった機能がなぜいらないか、を答えていきます。

バッテリーグリップ

まずD7200にバッテリグリップをつけている人がどれくらいいるかというと、だいたいの人がバッテリーグリップを使っていません。

この結果だけでもバッテリーグリップは必要ないと言えるでしょう。バッテリーグリップは価格が高く約4万円ほどします。

D7500の連写性能はバッテリーグリップを持たない状態で8コマ/秒と、何を撮るにもほとんど困らない速度です。

バッテリーグリップのメリットとして、縦構図で撮影しやすくなることがあります。しかし全ての構図を縦構図で撮る人はあまりいません。その点でもバッテリーグリップがないと困るという人は珍しいでしょう。

バッテリーの持ちですが、このカメラはモニターを消灯することなどで電力消費を極力抑えれば、2泊3日の旅行でも持つでしょう。

ということで、バッテリーグリップは必要ないと私は思います。

バランスのいいカメラ!Nikon D7200レビュー 中級者・上級者におすすめ!最強一眼レフカメラ「Nikon(ニコン)D500」レビューしたよ。

SDカードのスロットについて

私の使っているD7000はダブルスロットですが、ほとんどの場合1日で2枚のSDカード容量いっぱい使うことはありません。

ダブルSDカードスロットで無くても十分困らないでしょう。

マグネシウム合金でなくなった事について

マグネシウムは金属であるので一眼レフの軽量化を妨げる要素の1つです。

D7500はマグネシウム合金使用でなくても作りがしっかりしていているので、マグネシウム合金にこだわる必要は無さそうです。むしろモノコック素材の採用による軽量化のほうが恩恵が大きいと感じました。

D7500の作例

 

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この写真は複数の画像を比較明合成することで星の光跡を写し取った写真です。NkonD7500ではパソコンのソフトを使わなくても比較明合成をすることができ、撮影の幅が広がります。

 

Randy Dean Whittさん(@whittrandy)がシェアした投稿

NDフィルターを使って滝の流れを撮影。

さえずるキビタキ。600㎜のレンズで撮影。換算900㎜の超望遠で、野鳥撮影でも大変有利になります。

【美しい日本の野鳥たち】一眼レフで野鳥を撮影するテクニックをご紹介

Nikon D7500 最新価格

D7500の販売価格はオープン価格です。AMAZONや楽天での価格は以下で見れます。

Nikon D7500のおすすめアクセサリー

NikonD7500を持つならチェックしておきたいアクセサリーをご紹介します。

液晶保護フィルム

タッチパネルの液晶が傷つかないように、しっかり保護しておきましょう。

カメラカバー

カメラ本体も傷つかないように守りたい、外での撮影が多いという方はカバーを装着しておくことをおすすめします。

大容量のSDカード

D7500はカードスロットが1つなので、容量の大きいSDカードがオススメです。

大事なポイントは3つある 一眼レフ / ミラーレスカメラ用のSDカードの選び方

Nikon D7500 まとめ

Nikon D7500はAPS-Cのカメラの中でもコスパが最強のカメラだといえるでしょう。D3000シリーズやD5000シリーズからの買い替えや、フルサイズ一眼レフのサブ機として購入するのも良いでしょう。

また初心者にもおすすめできる機種でもあります。

操作の幅が広いため一見するの難しいようにも見えますが、プログラムオートなど初心者でも簡単に撮れる機能もしっかりとついています。

さらにはエントリーモデルよりも性能が高く、上位機種と同じセンサーによりきれいな写真が撮れるので写真を撮る楽しみを味わうことができるでしょう。

賛否両論あるカメラですが、私は自信をもっておすすめできるカメラだと思います。

是非一度試しに使ってみてください!

 

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