【国際規格にも対応】騒音計おすすめ15選!一般的な使い方や用途も解説

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    気になる騒音を測定し、数値で可視化できる騒音計。住んでいる場所の騒音環境をチェックするのに最適なアイテムです。

    特に日本の住宅事情では、隣人との距離が近いケースが多く、近所の物音や話し声に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、騒音計で一度騒音環境をチェックしてみると良いかもしれません。

    しかし、おそらく騒音計を買ったことがある方はあまりいないはず。どんな種類があるのか、どのようなポイントに注意して選んだらいいのかも分かりませんよね。

    そこで今回は、Picky’s編集部が騒音計の選び方や使い方について解説します。記事の後半では、おすすめの騒音計もたくさん紹介しています。騒音計の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

    騒音計とは音の大きさを客観的に数値化・可視化できる装置

    騒音計とは、機器の先端に取り付けられたセンサーとマイクロホンで、騒音レベル(音の大きさ)を測定する機器です。音の大きさは「dB(デシベル)」の単位で表示され、dBが大きければ大きいほど音が大きい、いわゆる「騒音」となります。

      騒音計の主な用途
      • 近所の騒音が気になるため音の大きさをチェックしたい
      • 逆に自分の出している音が周りの迷惑になっていないかどうかチェックしたい
      • 引っ越す前に引っ越し予定地の環境をチェックしたい
      • 自社の工場や工事現場の騒音レベルをチェックしたい
      • 車やバイクのエンジン・マフラーの音量をチェックしたい

      日常生活で騒音計を使用する機会はそう多くありませんが、上記のような「音が気になる」ときに使用します。

      他にも車やバイクのカスタム・調整・メンテナンスを行う販売店や業者さんでは、エンジン・マフラーの騒音測定用として使用するケースもあるそうです。

      編集部

      限度を超えた騒音や、また嫌がらせによる騒音を受けて体調を崩したり生活に支障が出てしまい、警察への相談や裁判になった場合も騒音計のデータは重要な証拠になります

      騒音レベルの基準・目安

      騒音レベルとは、騒音計で測定した数値がどのくらいか、その音が聞いている人の心身にどのような影響を及ぼすかを表した目安です。騒音計で測定した数値と照らし合わせて騒音の大きさをチェックします。

      ただし、騒音レベルは測定方法や補正の仕方でも数値が変わってくるため、以下の表はあくまでも目安として下さい。

      騒音値(dB) 騒音レベルと距離 生活・身体への影響
      20dB ささやき声や木の葉の触れ合う音程度 ほぼ音として聞こえない
      30dB ささやき声・深夜の町程度 かなり小さい音
      40dB 図書館程度 聞こえるが気にならない程度
      50dB 会社の事務所・換気扇程度 かなりはっきり聞こえるが会話は可能
      60dB 洗濯機・自動車のアイドリング程度 若干うるさい。少し大きい声を出せば会話は可能。
      神経質な方はイライラする可能性も
      70dB 繁華街の雑踏・セミの鳴き声程度 かなりうるさい。多くの方がイライラするレベル
      80dB 地下鉄の車内・電車内程度 ものすごくうるさい。ほとんど人がイライラするレベル
      90dB 工場の中・重機のそば程度 非常にうるさい。一般的には耐えられないレベル
      100dB 電車が通るガード下 聴覚や心身に異常が発生する可能性がある
      110dB 自動車のクラクション 聴覚や心身に異常が発生する可能性が高い
      120dB ジェット機のエンジン付近 聴覚や心身に異常が発生する可能性が非常に高い

      個人差や騒音計の誤差、音との距離によって多少の違いはありますが、一般的に50dB超えると「騒音」と感じてしまう可能性が高いでしょう。

      騒音計の選び方3つのポイント

      騒音計を選ぶときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。

      1. 予算と精度に応じて種類を選ぶ
      2. dB測定範囲(測定レンジ)は広いものがおすすめ
      3. その他各種機能の有無で選ぶ

      予算と精度に応じて種類を選ぶ

      騒音計はJIS規格「JIS C 1509」(国際的にはIEC 61672)によって、大きく3つに分けられます。

      • 簡易騒音計
      • 普通騒音計
      • 精密騒音計

      種類によって精度と価格が異なるため、用途に応じて選びましょう。

      安価で買えて精度はそこそこの「簡易騒音計」

      簡易騒音計の定義はあいまいですが、基本的に「JIS規格に準拠していない騒音計の総称」として扱っているケースが多いです。簡易騒音計はJIS規格を取得していない分、安いものでは1,000円台からと非常に価格が安く、ホームセンター等でも手軽に購入できます。

      一般的に個人や一般企業で使用する「騒音計」は、この簡易騒音計か後述の普通騒音計を指します。

      簡易騒音計は騒音計の中でも一番種類が多く、価格や性能に関しても非常に幅広いです。例えば、安価でそれなりの精度の製品もあれば、多機能で普通騒音計と遜色ない性能を持つ製品もあります。選択肢の幅が一番広いため、「どの性能を重視して選ぶか」が重要になってきます。

      編集部

      プロや専門家として環境調査したり、裁判用としてのデータ記録や蓄積が目的でなければ簡易騒音計で十分です

      精度の高いJIS規格準拠の「普通騒音計」

      普通騒音計は、計量法またはJIS規格JIS C 1509のクラス2に準拠した騒音計です。「普通」とついていますが、測定精度は高く正確に音を測定でき、測定用の機能も豊富。信頼性のあるデータ測定に向いています。

      数千円で購入できる普通騒音計もあるため、簡易騒音計との違いが分かりにくいですが、普通騒音計には必ず「JIS C 1509 クラス2準拠」や「IEC61672-1 CLASS2準拠」の記載があります。

      ただし、JIS準拠の普通騒音計だからと言って、すべての簡易騒音計よりも性能が高いわけではありません。簡易騒音計の中でも普通騒音計に匹敵する性能の物はあります。JIS準拠はあくまでも「一定の性能や品質水準を満たしている証明」です。

      要は「普通騒音計を買えば、一定の性能を満たしているので問題ない」といった目安として考えましょう。

      編集部

      同じ価格帯の騒音計で迷ったら「JIS C 1509 クラス2準拠」や「IEC61672-1 CLASS2準拠」の記載がある機種がおすすめ

      音・騒音の研究・実験・評価に使用する専門向けの精密騒音計

      精密騒音計は、計量法、またはJIS C 1509のクラス1に準拠した騒音計で、その名の通り普通騒音計を超える精密な音の測定や分析、調査が可能です。

      さまざまな音に関する分野の研究や騒音評価に用いられる専門機器で、事業者やプロではなく、完全な「専門家・専門機関向け」となっています。

      とても高精度な専門機器であるため、価格もメーカー品で50万円以上と高額です。そのため、一般家庭や一般企業で買う必要はありません。

      編集部

      取引・証明・校正に持ちいる「検定付き」の精密騒音計になると100万円以上する製品もあります

      dB測定範囲(測定レンジ)は、家庭用で30~100dB程度あればOK

      騒音計には、「測定範囲30dB~130dB」といった「音をどの程度の範囲で測定できるか」が表示されています。測定範囲が広ければ広いほど、小さな音から大きな音まで広範囲の測定が可能です。

      一般家庭で騒音を測定する程度であれば30~100dBくらいあれば十分です。簡易騒音計でも多くの製品で測定できるでしょう。

      一方で事業所で使用する場合も、特別な用途や事情がない限り30dB~100dBで十分ですが、非常に大きな音ができる作業場等で測定する場合は、できる限り最大値の高い製品がおすすめです。

      測定精度は、家庭用で±2.0dB程度の製品で十分

      騒音計には「測定精度」があり、測定精度の数値が小さければ小さいほど精度の高い測定が可能です。ただ、専門的な用途でなければ、測定精度の数値が多少大きくても問題ありません。簡易騒音計は多くの製品で±1.5dB~±2.0dBとなっていますが、通常の用途であれば十分です。

      測定精度が重要になってくるのは研究開発や環境測定の分野のみで、一般家庭や一般事業所で測定精度にそれほどこだわる必要はありません。

      測定特性はA特性があればOK!

      騒音計には、「A特性」「C特性」といった測定特性が記載されていますが、通常の騒音チェックであれば「A特性」で測定できる製品を選んでください。製品によっては「dBa」とも書かれている場合もあります。

      測定特性を簡単に解説すると、「音の種類に合わせた測定モード」で、A特性は「人間の聴力に合わせた測定特性」となっています。騒音はあくまでも「人間の耳の感じ方に対する音」のため、一般的に騒音測定では人間の聴力に合わせたA特性が使われています。

      ただ、騒音計はほとんどがA特性による測定となっているため、あまり気にしなくても大丈夫です。

      編集部

      一応購入時にさっとA特性で測定できるかどうか確認し、また測定時にはきちんと設定がA特性になっているかどうかだけチェックしておきましょう

      その他各種機能の有無で選ぶ

      騒音計は、製品によってさまざまな機能が搭載されています。機能が多ければ多いほど測定するのに便利ですが、多機能になればなるほど比例して価格も高くなります。また、機能がたくさんあると使い方もややこしくなるため、自分の使い方に合った機能が付いた機種を選びましょう。

      夜間でも見やすい「バックライト機能」

      最近の騒音計はディスプレイ&デジタル表示が主流ですが、ディスプレイを光らせるバックライト機能があると夜間や暗所で測定しやすくなります。

      騒音は夜間に問題となるケースが多く、夜に測定を行う機会も多いでしょう。また、作業場や工場では暗い場所で測定するケースもあるはず。そんなときバックライトがあると便利です。

      あれば絶対に便利な機能なので、基本的にはバックライト機能が付いた騒音計をおすすめします。

      測定した騒音データを記録できる「記録機能」

      測定した騒音データの数値を記憶・記録できる機能で、メーカーによって「データロガー」「メモリー機能」「ロギング機能」といった名称で呼ばれています。

      記録ができない機種の場合、その場で測って数値を目視して終わりです。定期的に測定データを取る場合、いちいちメモするか、写真で保存しなくてはいけません。ですが記録機能があればメモや入力をする必要はなく、またデータを後で見返すときも簡単です。

      ただし、安価な騒音計で記録機能が搭載された機種はあまりありません。記録機能が必要な場合、多少の出費は覚悟しましょう。

      用途によっては便利な「ホールド機能」

      ホールド機能とは、特定の数値を固定表示させられる機能です。例えば、特定の数値を固定表示し、固定の数値を上回ったらアラームが出るといった機能や、測定時の最大値を固定表示する「最大値ホールド」があります。

      記録機能に近いですが、過去の測定数値を見返せるわけではありません。あれば便利ですが必須機能ではないため、用途に応じて搭載された機種を選んでください。

      専門的な用途では「重み付け機能」の有無をチェック

      重み付け機能(おもみづけ)とは、「測定時に重要度を定点評価する」機能で、簡単に言えば「何に重点を置いて測定するか選べる機能」です。重み付け機能には2種類あります。

      1. A特性・C特性・Z特性の「測定特性(周波数特性)」を選べる「周波数重み付け特性」
      2. 「F(Fast)」「S(Slow)」の「音圧変化の補正処理」を選べる「時間重み付け特性」

      専門的で細かく解説すると長くなってしまうため、ざっくりと解説しますが、要は重み付け機能があれば「さまざまな特性の音が測定できる」ようになります。

      ただ、一般的な騒音チェックであれば多様な測定方法は不要です。

      高いVS安い騒音計の比較と違い

      騒音計の価格は、簡易的な製品では1,000円台から、専門的な製品では100万円越えまでと非常に価格の幅が広い機器です。そこで安い騒音計と高い騒音計で何が違うのか比べてみました。

      ただ、10万円を超える普通騒音計や数十万円を超える精密騒音計は専門機器になるため、今回は一般家庭や企業で使われる機会が多い、「簡易騒音計」の中で安いモデルと高いモデルを比較しました。

      安い騒音計の特徴(2,000円前後のモデル)

      1,000円~2,000円の安い騒音計は、単純に騒音レベルを測るだけのシンプルなモデルが多いです。バックライトくらいであれば搭載されていますが、データを記録したり、重み付け機能といった便利な機能はあまり搭載されていません。

      とはいえ、騒音を計測するだけであれば十分で、精度も極端に悪いわけではありません。「ちょっと騒音レベルを測ってみたい」といった用途であれば十分でしょう。多くを望まなければコスパの良い価格帯です。

      安い騒音計はこんな方におすすめ
      • ちょっと騒音を測ってみたい
      • 子供の夏休みの自由研究用

      高い騒音計の特徴(10,000円前後のモデル)

      1万円前後のモデルは、簡易騒音計の中では高価なモデルです。比較的精度が高く、データ記録や大画面モニター表示モデル、湿度計や温度計等が付いたモデルも選べます。

      中には簡易騒音計ではなく、JIS規格に準拠した信頼性の高い普通騒音計も販売されています。選べる製品の幅が広く、必ず満足する一台が見つかるでしょう。

      高い騒音計はこんな方におすすめ
      • 正確な騒音レベルを知りたい
      • 警察や裁判所といった公的な機関へ提出するデータを測定したい
      • いろいろな騒音レベルを測りたい
      • 記録したり、モニターで表示できるモデルが欲しい

      騒音計おすすめ人気ランキング比較一覧表

      Picky’s編集部が主要サイト(ネット通販サイトamazon・楽天・Yahoo!・ヤフオク・ビックカメラ・価格.com等比較サイト)の上位商品や、ネットの口コミ・レビューで評価の高かった製品をポイント制で集計。売れ筋上位のおすすめ商品を厳選しました。
      商品最安価格サイズ重量種類測定範囲バックライト機能記録機能重み付け機能その他機能
      [サンワサプライ] CHE-SD1 デジタル騒音計 騒音・温度 計測可能 小型¥3,645 楽天市場AmazonYahoo!5.6×3.5×14.4cm75g普通騒音計35dB~135dB時間重み付け温度測定可能
      [サンコー] RAMA11O08 小型デジタル騒音計¥3,198 楽天市場AmazonYahoo!5.7×3.6×14.7cm151g簡易騒音計30dB~130dBオートパワーオフ
      [ノーブランド] SW-525B デジタル騒音計 壁掛け式 データ保存可 アラーム機能 点滅ライト¥9,380 楽天市場AmazonYahoo!21×13×2.1cm912g簡易騒音計30dB〜130dBアラーム機能
      [CURCONSA] 騒音測定器 LCDディスプレイ確認中 楽天市場AmazonYahoo!200g簡易騒音計30dB〜130dB周波数重み付け/時間重み付けオートパワーオフ
      [C-Timvasion] デジタル騒音計 高精度 音量測定器 ゲーム 自由研究確認中 楽天市場AmazonYahoo!4.9×3.3×15.9cm133g簡易騒音計30dB~130dBオートパワーオフ
      [Protmex] PT6708 小型デジタル騒音計 30Hz-8kHz ノイズメーター テスター¥9,940 楽天市場AmazonYahoo!6×2.9×18.4cm190g簡易騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付けオートパワーオフ
      [Mengshen] M80A メーターレベルテスター LCDディスプレイ¥7,179 楽天市場AmazonYahoo!5×13×23cm190g簡易騒音計40dB~130dBオートパワーオフ
      [WL JUST] 騒音計 サウンドレベルメーター データ保持機能 日本語説明書¥3,350 楽天市場AmazonYahoo!5.7×2.8×19.5cm簡易騒音計30dB~130dBオートパワーオフ
      [シンワ測定] 78588 デジタル騒音計 最高値ホールド付 シンワ測定¥14,649 楽天市場AmazonYahoo!6.3×3.5×18.5cm150g簡易騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付け
      [サンワダイレクト] 400-TST965 騒音計/温湿度計/照度計/風速計 1台5役マルチ測定器¥24,800 楽天市場AmazonYahoo!6.6×3.3×25.2cm568g簡易騒音計/マルチツール35dB~130dB湿度計/温度計/照度計/風速計/オートパワーオフ
      [Wintact] デジタル騒音計 最高値ホールド 補正機能付き 防風スポンジ LCD大画面¥5,704 楽天市場AmazonYahoo!‎7×3.5×23.5cm322g簡易騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付け
      [BTMETER] BT-882A デジタル騒音計 ノイズ測定器¥7,220 楽天市場AmazonYahoo!710g簡易騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付けオートパワーオフ
      [天衡] データロガー騒音計 測定結果 パソコン・PCソフト付¥10,890 楽天市場AmazonYahoo!3.5×7×23.5cm248g普通騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付けオートパワーオフ
      [アストロプロダクツ] SM998 AP 簡易騒音計¥4,719 楽天市場AmazonYahoo!3.7×5.3×13.3cm127g簡易騒音計30dB~130dBオートパワーオフ
      [カスタム (CUSTOM)] SL-1373SD データロガー騒音計 A/C特性 SDカード記録対応¥36,787 楽天市場AmazonYahoo!6.8×4.5×24.5cm445g普通騒音計30dB~130dB周波数重み付け/時間重み付けオートパワーオフ

      騒音計おすすめ人気ランキング15選

      おすすめの騒音計有名メーカー&ブランド

      騒音計は有名な測定器メーカーから、海外製の安価なものまでさまざまなメーカーから発売されています。手軽に測定するなら海外メーカー製でも良いですが、信頼性の高いデータを取るなら以下の一流メーカー製がおすすめです。

      • サンワサプライ
      • シンワ測定
      • リオン
      • マザーツール
      • カスタム
      • テストー

      この中から特におすすめのメーカーを2つ紹介します。

      価格と性能のバランスが良い騒音計を取り扱うサンワサプライ

      サンワサプライは岡山県岡山市に本社を置く、パソコンやスマホの周辺機器・周辺パーツメーカーです。パソコンの周辺機器だけではなく、騒音計や照度計、ワットモニターといった各種計測装置も幅広く取り扱っています。

      CHE-SD1をはじめとするサンワサプライの騒音計は価格も手ごろで、精度が高く多機能なモデルが多いです。また、400-TST965は騒音計だけではなく、照度計や室温計といった5つの測定ができる便利なマルチツール。さまざまな機器を取り扱う、サンワサプライならではの騒音機と言えます。

      超格安モデルや超高級モデルはありませんが、一般家庭や事業所で使用するには十分な性能を持った製品ばかりです。買って絶対に後悔はしないでしょう。

      高精度・多機能な高級モデルを扱うシンワ測定

      シンワ測定は、新潟県三条市にあるメジャーや定規といった「測るもの」を専門とする会社です。測定専門メーカーだけあり、取り扱っている騒音計「78588」は、高精度で多機能な簡易騒音計の中では高級モデルなモデルです。

      ちょっと騒音が気になるといった場合や、試しに測ってみようといったレベルではなく、「しっかりと騒音データを計測・蓄積・分析したい」といった用途であればシンワ測定の騒音機で正確な数値を計測するのがおすすめです。

      騒音計の使い方

      騒音計の使い方について解説します。間違った設定や使い方をすると、正しい数値が表示されなくなるため、必ず正しい使用方法で測定してください。なお、測定したい音の種類や環境によって設定や測定方法は異なりますが、今回はごく一般的な「周囲からの騒音」の測定方法です。

      騒音計の電源を入れ設定を確認する

      騒音計は、基本的に電源を入れるだけで騒音レベルを測定できます。なんの機能もない簡易騒音計であれば、電源を入れた後は正しい姿勢で持って数値をチェックするだけでOKです。

      A特性・C特性・Z特性が選べる周波数重み付けや、FAST・SLOWが選べる時間重み付け機能のある機種は、測定前に騒音に適した設定になっているかどうかチェックをしておきましょう。

      周波数重み付けの設定

      A特性・C特性・Z特性といった、周波数重み付け特性の設定ができる機種の場合、基本「A特性」に設定してください。周波数重み付けとは、「音に合わせた補正」です。

      例えば人間の耳は高い音は聞きやすく、低い音は聞きにくい構造になっています。そのため、同じ騒音レベル数値でも音の種類によって人間が「うるさい」と感じるレベルは異なります。

      ですが、同じ大きさでも音の種類によって聞き方が異なってしまうと正確な判定ができません。そのため、人の聴覚に合わせた「A特性」を使用して測定します。

      なお、C特性は現在あまり使用されていないため基本的に使わなくてOKです。Z特性はFLAT特性と呼ばれている特性で、その名の通り平坦な周波数特性を持っています。音圧レベルの測定に用いられますが、こちらも一般の方は使用する機会はあまりありません。

      時間重み付けの設定

      F(FAST)・S(SLOW)の時間重み付けができる機種は、基本「F(FAST)」に設定しておけばOKです。

      時間重み付けは、「変化する音圧の変動に対する補正反応時間の早さ」です。例えば瞬間的な音を測定する場合は反応の速いFを使用し、列車の通過音といった長い時間音が出る場合は緩やかなSを使用します。

      ただ、周波数重み付け同様一般家庭や一般の事業所で使い分けるケースや必要性はほぼないため、「F」に設定しておきましょう。

      騒音計の測定方法

      騒音計を使用する際は「周りに壁や物といった反射物がない状況」で測定しましょう。壁や物があると、音が反響して正しい数値を測定できなくなります。もちろん使っている「人」も反射物になってしまうため、できるだけ手を伸ばし、自分の体で音が反射しない状態で測定するとより精度の高い測定が可能です。

      公的な記録や重要な記録でない限り、そこまで神経質になる必要はありませんが、少し測定時に意識するだけでも精度がかなり変わってきます。

      より正確に測定したい場合は、三脚を使用して周りに物も人もない状況で測定するといいでしょう。ただし三脚で測定する場合、最大測定値を固定したまま表示してくれる最大値ホールド機能のある機種が必要です。

      騒音計の関連商品

      騒音計の関連商品を紹介します。

      長時間正確な測定を定期的に行うなら固定用の三脚が便利

      1~2回、短時間測定するだけなら手持ちでも構いませんが、長時間、定期的に測定したい場合は三脚があると便利です。三脚に騒音計を固定して測定すれば、精度が高い測定ができ、また長時間の測定でも苦にならないでしょう。

      ただしその場を離れて計測し続けたい場合は、騒音計にMAX値ホールド機能や記録機能が付いていないと意味がないため注意しましょう。

      記録できる機種なら記録用のSDカードを!

      測定データを記録できる騒音計は、記録用のSDカードが必要です。記録できる騒音計を買ったら、必要に応じてSDカードを購入しておきましょう。

      ただし、騒音計のデータ記録に32GBや64GBといった大容量は必要ありません。よほど大量のデータを保存するのでなければ、512MBや1GBで十分です。

      機種によっては「〇〇GBまで」「SDXCは使用不可」といった制限もあるため、購入前に必ず対応SDをチェックしておきましょう。

      騒音計よくある質問

      騒音計アプリの精度や使い勝手はどう?

      iPhoneやandroidで手軽に騒音レベルをチェックできる騒音計アプリですが、ある程度正確に測定したい場合はおすすめしません。

       

      基本無料で、しかもいつでも手軽に騒音をチェックできるのは大きなメリットですが、スマホアプリの騒音計は精度がバラバラ、もしくは低いため、信頼性の高いデータを集めるのには適しません。「何となく測定してみたい」といった程度ならアプリでも十分です。

      騒音計のレンタルやリースは可能ですか?

      確かに騒音計は早朝期間使うものではないため、買うより借りる方がお得な気がしますが、残念ながら安い騒音計をレンタルしている会社はあまりないようです。

       

      騒音計のレンタルをやっている会社では、主に数万円~数十万円する専門機関向けの普通騒音計や精密騒音計がほとんどです。専門向けの騒音計は高額な機器のため、数日借りただけでも数千円以上かかってしまいます。家庭でちょっと測るだけなら、安価な簡易騒音計を買いましょう。

      騒音や周辺環境をチェックするなら騒音計がおすすめ!

      騒音計は、気になる音や騒音を客観的な数値にして表示してくれる機器です。音に関する悩みを抱えている方はぜひ一度騒音計で騒音レベルをチェックしてみましょう。

      • 隣近所の物音や騒音が気になる
      • 自宅前の道路や電車の音がうるさい
      • 自分が近所に音で迷惑をかけていないかどうかを知りたい
      • 騒音トラブルの証拠を集めたい

      騒音計は上記の方におすすめです。安いものでは数千円程度から購入できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。

      Picky’sでは、このほかにもさまざまな工具や測定機器のおすすめを紹介しています。以下の記事もぜひチェックしてみてください。

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