プロも使うおすすめ高精度ノギス21選|初心者も安心の測り方・使い方を解説

【PR】本ページはアフィリエイト広告による収益を得ています。

ノギスアイキャッチ

物の外径・内径・直径・深さを正確に測定できるノギス。精度の高い測定を要求される仕事やDIYでは必須の工具です。手頃な値段の製品も多く、会社はもちろん家庭でも一台あるとさまざまな用途で活躍します。

ただ、いざ買うとなると選び方が結構難しい工具です。大きさや種類、材質や目盛りもピンキリで、選ぶポイントがやや分かりにくいため、どれを買ったらいいのか分からない方もいるかもしれません。

そこで今回は、Picky’sでノギスの選び方について解説します。専門用語や使い方も解説していますので、ノギスを検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を監修した専門家

合同会社クラディ 代表
石井 麻紀子
DIYアドバイザー
~暮らしにDIY~合同会社クラディ代表/DIY彩女副代表/DIYアドバイザー。
2003 年よりDIYサービスを開始。小物から大がかりなリノベーションまで人と暮らしに寄り添ったプロデュースをするマルチなDIYerとして活躍。施工のDIYサポート、施工の学校も開催している。職人としても、古いおうちの価値を上げるリフォーム、店舗などのブランディングリフォームも手掛ける。
現場の実践で培った広い知識や技術を活かして、数々のテレビ、雑誌、書籍などの出演や監修も行う。
また企業研修やセミナー、商品開発・販促コンサルティングなど幅広い業界で活躍中。

    ノギスとは物の長さや厚さを正確に測定するための工具

    ノギスは、目盛り付きのメインスケール(本尺/主尺)にスライド式の副尺、測定用のジョウやクチバシが付いた測定用の工具で、物の外径・内径・厚みをミリ単位以下で正確に測定できる工具です。主に以下の用途で使用します。

    • 材料・素材の寸法・サイズの測定
    • 穴の深さやくぼみの内径、嵌める部品の直径を測定する

    高精度な計測ができるため、精密な測定が求められるプロが業務用として購入する場合が多いです。家庭でもDIYで家具などを作る際や、対応するネジなどを測ったり、趣味のプラモデルを綺麗に組み立てる際にも重宝します。

    メジャーや定規でも長さは測れますが、平面的な測定にしか向いていません。精度もせいぜい0.5mm程度が限界です。一方で、ノギスは立体的な物の測定も可能で、0.5mm以下の正確な測定ができます。

    編集部

    なお、スマホで長さを測定できるノギスアプリもありますが、ほぼ定規です。精度も粗く、本物のノギスを使った測定精度には及びません

    石井 麻紀子

    工具の場合、金額は精度や性能に比例することが多くありますので、購入する際は、安かろう悪かろうを選ばないように注意しましょう。

    【基礎知識】ノギスの各部位の名称を解説

    ノギスには「メインスケール」や「デプス」、「ジョウ」などの部位の専門用語が出てきます。

    ノギスを選ぶときは、各部位の名称を正しく把握しておく必要があるため、ここで各部位について簡単に解説します。

    目盛りの付いた部位:メインスケール(本尺/主尺

    メインスケールはノギスの本体部分で、実際の読み取りを行う部位です。センチやインチなどの単位で目盛りが表示されています。製品ごとに最小単位や測定範囲が異なるため、測定する物に合った製品選びが重要です。

    当然ノギスの全長が大きくなればなるほど、測定範囲も大きくなります。

    測定時にスライドさせる部位:バーニアスケール(副尺)

    バーニアスケールは、メインスケールについているスライドする部分です。測定するときは、バーニアスケールをスライドさせて測ります。

    目盛りだけのアナログ式、ディスプレイの付いたデジタル式、時計のような文字盤の付いたダイヤル式などの種類があります。

    一番よく使う外径を測定する部位:ジョウ(ジョー)

    ジョウ(ジョー)は、ノギスで一番大きいアゴのような部位です。ノギスで一番使用頻度の高い部位で、板や突起物はもちろん、ボールのような円形状の物も測定できます。ロングジョウや外側ジョウと呼ぶメーカーもあります。

    固定側のジョウに測定したい物を当て、バーニアスケール側のジョウを縮めて物の直径や幅を測定します。

    内径を測定する部位:クチバシ

    クチバシは穴や隙間、またはパイプのような、中が空洞になっている物体の内側測定(内径測定)を行う際に使用する部位です。クチバシを閉じた状態で穴に差し込み、バーニアのスライドを広げて測定します。

    内側ジョウ、内側用ジョウと呼ぶメーカーもあります。

    深さを測定するための部位:デプスバー

    デプスバーは、バーニアスケールをスライドさせると伸縮する棒状の部位で、高さや段差、深さ測定の際に使用します。測定したい穴やくぼみの側面にノギスの端面を当て、デプスバーを伸ばして測定します。

    石井 麻紀子

    ノギスを使うシチュエーションのひとつとして、家具や道具など、紛失したパーツを買い足したりする際も、ボルトやネジ、釘の太さ、ナットやワッシャーの内径、本体側の穴径や深さを測るのにもノギスが活躍し、ぴったりサイズのパーツを導き出すことができます。

    ノギスの選び方5つのポイント

    ノギスを購入する際は、以下の5つのポイントをチェックしながら選びましょう。

    1. ノギスの種類
    2. 読み取り精度
    3. 測定範囲
    4. 材質
    5. その多機能

    ノギスの種類は主に3種類!初心者はデジタルがおすすめ!

    ノギスにはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。主なノギスの種類は以下の3種類です。

    1. デジタル式ノギス
    2. アナログ式ノギス
    3. ダイヤル式ノギス

    上記のほかに、特殊形状の「ピッチ式ノギス」や「両丸口式ノギス」や「インサイドノギス」もありますが、専門性が高く一般的ではないため今回は割愛します。

    数値が目視できて使い方が簡単な初心者向けのデジタル式ノギス

    デジタル式ノギスは、バーニアにディスプレイがついていて、測定数値がデジタル表示されるタイプです。ディスプレイは主にボタン電池や太陽光で作動します。

    デジタル式は測定精度が高く、対象を挟むだけで測定できるため初心者や子供でも容易に扱えます。数字で表示されるため、経験による読み間違いが発生しにくく、「誰でも簡単に正しく測定できる」のがメリットです。

    また、デジタル式ならではのメリットとして、ゼロセット機能や測定データをUSBでパソコンに送れるなどの機能も豊富。特にデータ転送機能は、データを蓄積してプリンターに出力したい方におすすめです。

    手軽なデジタル式ノギスですが、電池切れやバッテリー切れで突然使えなくなるリスクや電池交換・充電の手間があります。また、価格もアナログ式に比べると若干高価です。

    編集部

    とはいえ、格段に高額になるわけでもなく、電池切れもめったに起こりません。初心者から上級者まで、どんな人にもおすすめできます

    安価・軽量で手軽!目盛りを読むアナログ式ノギス

    アナログ式ノギスはメインスケールとバーニアスケールに目盛りが付いていて、2つの目盛りを組み合わせて数値を読み取るタイプです。

    単純でシンプルな構造のため、小型・軽量な製品が多く持ち運びも容易。また、デジタルやダイヤル式に比べて価格も安価です。単純な構造上、よほど荒っぽい使い方をしない限り、簡単に壊れません。

    メリットの多いアナログ式ですが、「目盛りの読み方に慣れと経験が必要」「慣れていても読み間違える場合がある」の2点が大きなデメリットです。

    アナログ式ノギスは、メインスケール側の本尺とバーニアスケール側の副尺、2つの目盛りで数値を読む必要があります。目盛りの読み方を知らないとそもそも測定できません。

    また、目盛りが細かいため年配の方や視力の弱い方は読みにくい、もしくは読み間違いを起こす可能性があります。さらに目の良い方でも、読み取り角度が正しくないと段差による読み間違え、「視差」を起こす可能性があります。

    デジタル式やダイヤル式に比べて、測定精度が高くない点にも注意が必要です。

    編集部

    アナログ式は、手軽に測定したい方やノギス中級者におすすめ

    文字盤で視認できる読みやすく、測定精度も高いダイヤル式ノギス

    ダイヤル式ノギスは、バーニアに大きな時計のような文字盤(ゲージ)が付いたタイプです。繊細な構造で、アナログ式やデジタル式よりも測定精度が高いのが特徴です。

    しかも文字盤で数値が表示されるため、アナログ式に比べて目盛りが読みやすく、読み間違いしにくい点も大きなメリット。もちろん電池切れの心配もありません。アナログ式の手軽さと、デジタル式の読みやすさを両立したノギスと言えます。

    一方でダイヤル式ノギスは、スライド部分に小さなごみやほこりが入りやすいのがデメリットです。使用後は保管する前にエアーでゴミを飛ばしたり、水分やオイルを布でふき取り、防錆油によるメンテナンスが欠かせません。

    アナログ式やデジタル式に比べて価格も若干高いため、どちらかと言えば業務で使う方向きです。

    編集部

    ダイヤル式は正しい精度測定したい方向き。コストはやや高いですが、初心者から上級者まで多くの人におすすめです

    精度は測定する素材や用途に合わせて選ぶ

    ノギス選びで最も重要なポイントが「精度」です。ただし、精度が高ければ高いほど良いわけでもありません。以下で精度選びのポイントを解説します。

    最小読取値は用途や目的に合った物を選ぶ

    ノギスの精度をチェックする際は「最小読取値」と「器差」を確認しましょう。最小読取値とは、ノギスが読み取れる最小の値を指します。市販されているノギスの主な最小読取値は、以下の4種類です。

    • 0.1mm
    • 0.05mm
    • 0.02mm
    • 0.01mm

    数字が小さければ小さいほど高精度で測定できます。例えば最小読取値が0.1mmの場合、0.2mmや0.3mm単位でしか測定できませんが、0.01mmであれば0.02mm0.03mmといったように、小数点第二位まで正確に測定可能です。

    当然0.1mmよりは0.01mmの方が高精度で高性能ですが、そこまで精度を求めない測定で0.01mmのノギスを使用すると、目盛りが細かすぎて逆に読みにくくなってしまいます。特にアナログ式の場合は注意しましょう。

    また、精度が高くなればなるほど価格も上がります。0.01mmは金属加工で使用するような精度で、一般家庭ではあまり必要ないでしょう。木材の工作やDIYくらいであれば0.1mmか、0.5mmあれば十分です。

    編集部

    アナログ式の場合0.1mmまでの製品が多く、精度の高いデジタル式やダイヤル式では0.05mmや0.01mmの高精度な製品も豊富に選べます

    より正確に測りたい方は「器差」もチェック!

    「器差」とは、ノギスで測定した数値と実際の寸法の誤差です。ノギスが正確に測れるといっても、やはりほんのわずかに実際の寸法との誤差は発生してしまいます。したがって、より正確なノギスが欲しいときは、器差の小ささも考慮しなくてはいけません。

    器差は製品ごとに「±0.1mm」や「±0.05mm」と表示されています。器差も最小読取値と同様に、数値が小さければ小さいほど実際の誤差が少なく高精度です。

    例えば最小読取値0.1mmの製品で器差が0.1mmだったとします。この場合、0.5mmの物を測定した場合、0.4mm~0.6mmの間で誤差が出ます。

    一方で、器差が0.05mmの場合、同様に0.5mmのものを測定すると、誤差範囲は0.45mm~0.55mmと、かなり誤差が小さくなります。したがって、高精度なノギスが必要な場合、最小読取値も器差も小さいノギスを選ばなくてはいけません。

    最小読取値0.1mmの精度が高くないノギスであれば、器差も0.1mm程度あってもOKです。一方で、最小読取値0.05mmや0.01mmの高精度なノギスを選ぶときは、器差も0.05mm以下の製品を選びましょう。

    ただし、最小読取値も器差も小さいとなると非常に高性能なため、価格も高くなります。用途によって、適切な性能のノギスを選ぶのがコスパ良く買い物するコツです。

    編集部

    なお、安価な製品では器差の表示が無いものもあります。精度を重視するならきちんと器差が表示されている製品をおすすめします

    測定範囲は測定対象や使いやすさで選ぶ

    測定範囲とは、「どれほどの幅まで測定できるか」を表す数値です。

    • 0~100mm
    • 0~150mm
    • 0~200mm
    • 0~300mm
    • 0~400mm
    • 0~500mm
    • 0~600mm
    • 0~1000mm
    • 0~1001㎜以上

    製品ごとに上記のように表記されています。測定範囲を超える幅・厚さの物は測定できないため、測定したいものの大きさに合った測定範囲のノギスを選びましょう。

    当然測定範囲が長くなれば長くなるほど、ノギス本体の全長も大きくなります。小さいものしか測定しないのに、無駄に長くて測定範囲の広いノギスを買ってしまうと、大きくて重いため非常に作業性が悪くなります。家庭で使用する場合、測定範囲は150mmから300mm前後あれば十分でしょう。

    編集部

    迷ったときは少し長めを買ってもいいですが、あらかじめ測定したい物のおおよそのサイズをちゃんと確認してから買いましょう

    材質は丈夫で使いやすいステンレス製がおすすめ!

    ノギスに使われている材質は、主に「ステンレス製」と「プラスチック製」の2つです。材質によってメリットデメリットがあるため、確認しておきましょう。

    精度が高く頑丈なステンレス製

    多くのノギスでは、材質にステンレスが使用されています。金属製のノギスのほとんどはステンレス製と考えてOKです。ステンレス素材は剛性が高く、精巧に作られているため正確に測定が可能で、さらに傷がつきにくく頑丈なため耐久性も高いです。

    力を入れてもジョウやクチバシが曲がったり、折れたり、欠けたりしにくく、安定した測定ができます。

    ステンレス製のデメリットは、金属のジョウやクチバシで物を挟むため、測定時に傷をつけてしまう可能性がある点と、プラスチック製よりも価格が高い点です。とはいえ、価格に関してはステンレス製で安価な製品も多数販売されています。

    デメリットよりもはるかにメリットが大きいため、どうしても物に傷を付けたくない場合を除けば、ノギスはステンレス製がおすすめです。

    編集部

    特に理由やこだわりが無ければ、ステンレス製一択です

    安価で手軽に買えるプラスチック製

    プラスチック製のノギスは、安価で買えて、軽量で錆びにくいです。また、柔らかい材質のため、測定対象に傷をつけにくいのも大きなメリット。

    そのため、真珠やビーズなどの傷を付けたくない素材や、カブトムシやクワガタといった生き物の大きさを測る時に便利です。また、軽量で柔らかく、大きなけがをしにくい点から子供に使わせたいときにもおすすめ。

    一方で、力の入れ加減で測定時にしなったり曲がったりしてしまうため、正確な測定が難しいデメリットがあります。高い精度が必要な測定では使用しないほうがいいでしょう。

    なお、製品によってはポリカーボネイトやカーボンファイバーと表記されていますが、全てプラスチックの一種です。多少強度の違いはあるものの、ステンレス製に比べて耐久性や精度が劣る点も同様です。

    編集部

    より剛性を強化したグラスファイバー製もあります。これもプラスチックの一種なので、同様に傷をつけにくく、より頑丈な素材ですが、ステンレスに比べるとやはりしなる点に注意が必要です

    その他にあると便利な機能もチェック

    主にデジタル式ノギスには、製品ごとにさまざまな機能が付いています。最終的に製品選びに迷ったら機能で選んでもいいでしょう。

    手元で数値を確認できる固定ネジ機能・ホールド機能

    スライダーをネジで固定できる機能が付いたアナログ式や、ボタンで数値をホールドできる機能が付いたデジタル式のモデルなら、狭い場所や奥まった場所でもノギスが使えます。ノギスの性質上、通常は測定対象を挟んだ状態のまま数値を確認しなくてはいけません。

    ですが、狭い場所の寸法測定では、ノギスで挟んだ状態のままでは数値の確認が難しい場合もあるでしょう。特にアナログの場合、目盛りをまっすぐ視認しないと視差による誤差が発生してしまいます。

    固定ネジでスライダーを固定したり、ボタンを押して数値を固定できるノギスなら、測定後にノギスを外して手元で数値がチェックできます。

    編集部

    入り組んだ場所の作業が多い方は、固定ネジかホールド機能の付いたモデルを選びましょう

    電池切れを知らせる電池電圧低下警報

    電池電圧低下警報は、デジタル式ノギスの電池やバッテリー切れが近くなると、アラームや表示で知らせてくれる機能です。電池やソーラーで動くデジタル式のノギスは、突然電池切れ・充電切れになるかもしれません。

    電池電圧低下警報が付いたモデルであれば、完全に電池や充電が切れる前に交換や充電のタイミングが分かります。

    編集部

    仕事で長時間ノギスを使う方は、電池電圧低下警報機能付きのノギスがおすすめです

    スケール汚れ検知機能

    スケールに汚れやゴミが付着していた場合、アラームや表示で知らせてくれる機能です。

    ノギスはミリ単位以下で測定する精密な工具のため、メインスケールやバーニアスケールにわずかでも汚れがあると測定結果に大きな誤差が出ます。汚れやゴミに気づかず1日中作業を行ってしまうと、仕上がりサイズに誤差が出て、全て作り直しになるかもしれません。

    長時間、高頻度で測定する場合、汚れ検知機能があると作業が確実でスムーズです。

    編集部

    検知機能がないノギスの場合、測定開始時には必ずスケールの汚れやゴミの付着を確認して、必要に応じて除去しておきましょう

    任意の位置で数値を「0」にできるゼロセット機能

    ゼロセット機能(ゼロリセット機能とも)のあるノギスは、バーニアがどの位置まで開いていたとしても好きなタイミングで数値を「0」にリセットできます。ゼロセット機能があると、2つの測定対象の寸法差等を確認する際に計算が不要になります。

    例えば、ビスやボルトなどの部品と、部品を挿し込む穴の誤差を測定したいとき、まず部品を測定し、ゼロセットで数値を0にしてそのまま穴を測れば簡単に寸法差が確認できます。

    測定時の当たり具合を細かく調整できるサムローラー

    サムローラーとは、バーニアスライダー部分にある小さなダイアルのような部品です。メーカーによっては「微動送り」と表記しています。

    通常の指かけだと大きく開きすぎたり、逆に狭めすぎてしまう場合がありますが、サムローラーがあればくるくる回すだけでバーニアの開き具合を微調整できます。

    編集部

    特に、強く押し当ててしまい誤差が出やすくなる柔らかい素材やしなる素材には、サムローラー付きのノギスの方が正確に測定できます

    石井 麻紀子

    ゼロセットができることで、凹みの穴の深さだけでなく、底面部分の厚み測定など、表面から見えず測れない箇所も計測できます。

    高い値段のノギスVS安い値段のノギスの比較と違い

    ノギスは、数百円台の簡易的な製品から数万円を超えるプロ向けモデルまで価格帯もさまざまです。ここでは、安いノギスと高いノギスの大きな違いについて説明します。

    安いノギスの特徴(数百円~1,000円台のモデル)

    数百円から購入できる安いノギスは、最小読取値0.1mm単位で器差も大きい「精度の低い」製品がほとんど。また、シンプルなアナログ式、材質も主にプラスチック製や樹脂製が多いです。

    ただ、一般的な工作やDIY程度であれば最小読取値0.01mmの安価なノギスでも十分です。アナログ式が使えて、そこまで高い精度を求めない作業用として買うならば数百円~1,000円台のノギスを購入してもいいでしょう。

    定規よりは、はるかに高精度で測定できます。また、プラスチック製である点も、普通に使う分には問題ありません。むしろお子さんに使わせたり、家庭内で保管しておくには安全性の観点から見るとメリットです。

    もう少し使いやすくて精度の高いノギスが欲しい方は、2,000~5,000円ほどで買えるステンレス製のデジタル式ノギスを選びましょう。

    安いノギスはこんな方におすすめ
    • アナログ式の正しい使い方ができる
    • 0.1mmくらいの精度で十分
    • 頻繁に使わない
    • 子供の夏休みの工作や自由研究用に使う程度

    高いノギスの特徴(1万円越えのモデル)

    1万円を超えるノギスは、最小読取値が0.01mm~0.02mmで器差も小さい高精度な製品が多くなります。また、使いやすいデジタル式やダイヤル式のステンレス製がほとんどです。

    金属加工や精密な加工を行う、プロやセミプロ向けのJIS規格対応品や校正証明書付きも多いため、基本的に1万円を超えるノギスは仕事や業務用途の製品と考えて良いでしょう。

    一般的な家庭では、0.01mmの最小読取値が必要になる作業はあまりないため、むしろ1万円以上の高性能ノギスは使いにくいかもしれません。

    家庭用で購入するなら、2,000円~3,000円前後の製品から選ぶのがおすすめです。

    高いノギスはこんな方におすすめ
    • 0.01mm単位の高精度な測定がしたい
    • 仕事や本格的な趣味で使う

    石井 麻紀子

    将来的に買い替えず、最初から良いものを使いたい方でも、家庭用でしたら2,000円~3,000円程度のもので十分です。

    専門家おすすめのノギス

    この記事を監修した合同会社クラディ 代表の石井麻紀子さんがおすすめするノギスを1つご紹介します。

    デジタル式ノギスおすすめ人気ランキング比較一覧表

    Picky’s編集部が主要サイト(ネット通販サイトamazon・楽天・Yahoo!・ヤフオク・ビックカメラ・価格.com等比較サイト)の上位商品や、ネットの口コミ・レビューで評価の高かった製品をポイント制で集計。売れ筋上位のおすすめ商品を厳選しました。

    初心者でも簡単に扱えるデジタル式ノギスのおすすめランキングです。デジタル式は現在ノギスの主流で、精度や価格帯、小型・大型や幅広タイプも豊富です。いろいろ迷いながら自分に合った製品を探してみてください。

    商品最安価格種類本体寸法本体重量最大測定範囲最小読取値器差材質その多機能
    [SCITOOLS] デジタルノギス 保管ケース付 大画面大文字表示確認中 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式25cm100g0mm~150mm0.1mmカーボンファイバーゼロセット/mm・inch切替
    [Mefine] デジタルノギス 電子 LCDディスプレー IPX4 防水防塵 耐衝撃¥3,625 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式25cm0mm~150mm0.01mmステンレスゼロセット/防水/mm・inch切替/サムローラー
    [シンワ測定] 19990 デジタルノギス 大文字 150mm¥3,670 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式23.7cm65g0.1mm~150mm0.1mm0.3mm~0.5mmカーボンファイバーホールド機能/ゼロセット/オートパワーオフ
    [YFFSFDC] デジタル ノギス LCDディスプレー¥1,436 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式25cm114g0~150mm0.1mmカーボンファイバーゼロセット/mm・inc切替/オートパワーオフ
    [ミツトヨ] CD-15AX デジタルノギス ABSデジマチックキャリパ¥13,980 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式23.3cm168g0mm~150mm0.01mm0.02mmABS/ステンレス絶対原点/サムローラー
    [Neoteck] デジタル ノギス ゼロリセット 収納ケース付き¥3,666 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式10cm180g0mm~150mm0.02mmステンレスゼロセット/固定ネジ/mm・inc切替
    [シンワ測定] 19976 デジタルノギス 20cm確認中 楽天市場AmazonYahoo!デジタル式29.4cm179g0.01mm~200mm0.01mm0.03mmステンレスホールド/ゼロセット/防滴

    デジタル式ノギスおすすめ人気ランキング7選

    アナログ式ノギスおすすめ人気ランキング比較一覧表

    数百円台から購入できる手軽なアナログ式ノギスのおすすめランキングです。ただし、価格だけでアナログ式を選ぶと、ノギス初心者は読み方に苦労するかもしれません。ノギスの読み取りを練習したい方や、中級者向けのタイプです。

    商品最安価格種類本体寸法本体重量最大測定範囲最小読取値器差材質その多機能
    [シンワ測定] 19514 プラスチックノギス 70mm¥608 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式11.6cm6g0.1mm~70mm0.1mm0.1mmポリカーボネイト
    [シンワ測定] 19518 ポケットノギス 100cm¥1,080 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式15.7cm39g0.1mm~100mm0.1mm0.1mmステンレス
    [新潟精機] PC−70KD プラスチックノギス 快段目盛 70mm¥650 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式11.4cm8g0mm~70mm0.1mm0.2mmポリカーボネイト
    [SK11] ノギス バーニア目盛り付 収納ケース付¥1,738 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式26cm106g0mm~100mm0.05mm0.1mmハイカーボン・スチール鋼
    [シンワ測定] 19899 普及ノギス シルバー M型 150mm¥3,708 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式23.5cm150g0.05mm~150mm0.05mm0.07mmステンレス
    [エコー金属] 0549-099 ホビーノギス楽天市場¥280 AmazonYahoo!アナログ式22.5cm40g0mm~150mm1mmABS樹脂
    [TOYOMITSU(トヨミツ)] M-106 超ミニノギス¥4,287 楽天市場AmazonYahoo!アナログ式7cm43g0mm~70mm0.05mmステンレス

    アナログ式ノギスおすすめ人気ランキング7選

    ダイヤル式ノギスおすすめ人気ランキング比較一覧表

    アナログよりも読みやすく、精度も高いダイヤル式ノギスのおすすめランキングです。若干値段が高い点がネックですが、その価値は十分にあります。家庭用としても業務用としてもおすすめ。

    商品最安価格種類本体寸法本体重量最大測定範囲最小読取値器差材質その多機能
    [ミツトヨ] D15FX(505-732) 505シリーズ ダイヤルノギス¥12,800 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式23.1cm180g0mm~150mm0.01mm0.02mmステンレス
    [シンワ測定] 19932 shinwa Rules ファイバーノギス 15cm ¥2,273 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式22.4cm44g0.1mm~150mm0.1mm0.1mmナイロン樹脂
    [ミツトヨ] D30TX(505-745) 505シリーズ ダイヤルノギス確認中 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式40.4cm350g0mm~300mm0.02mm0.04mmステンレス
    [カノン] DMK15J ダイヤルノギス150mm¥9,167 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式25.2cm150g0mm~150mm0.01mm0.02mmステンレス
    [Utoolmart] ダイヤル式ノギス 精密研磨 防塵デザイン 双方向性ショック¥4,846 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式23.5cm340g0mm~150mm0.02mmステンレス
    [新潟精機] SK DVC-15-2 ダイヤルノギス 標準¥9,200 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式23.6cm200g0mm~150mm0.02mm0.03mmステンレス
    [ミツトヨ] D20TX ダイヤル付ノギス505-731¥14,570 楽天市場AmazonYahoo!ダイヤル式28.8cm190g0mm~200mm0.02mm0.03mm~0.05mmステンレス

    ダイヤル式ノギスおすすめ人気ランキング7選

    ノギスおすすめメーカー&有名ブランド

    ノギスは、高品質な日本メーカー製から安価で手ごろな海外メーカー製まで、さまざまなブランドやメーカーが販売しています。ただ、よほど高精度な物でなければ一流メーカー品でもそこまで高くありません。

    そのため、ノギスを買うなら、実績があり品質の高い以下のメーカー製をおすすめします。

    • Mitutoyo(ミツトヨ)
    • シンワ測定
    • 新潟精機
    • TAKAGI(高儀)

    この中から、特にPicky’sがおすすめするメーカーを2つ紹介します。

    世界レベルの高品質なノギスを選ぶならミツトヨ

    ミツトヨは1934年創業、ノギスやマイクロメーターなど、5500種類以上の製品を扱う世界有数の測定機器メーカーです。国際規格ISO/IEC17025認定事業者で、その高い品質と精度を誇る製品は、日本はもちろん世界各国のプロに愛用されています。

    ミツトヨのノギスは、全体的な価格は他社よりもやや高めですが、品質の良さに関してはダントツです。高いとはいえ、数千円から購入できるノギスも多数あり、一般家庭でも購入しやすいでしょう。

    また、数万円以上するN30やデジマチックC型ノギスなどのプロ用も豊富。一般家庭のDIY用から、プロが使う業務用までどんな用途にもおすすめできるメーカーです。

    編集部

    「コストよりも品質を重視したい方」は、ミツトヨ製のノギスがおすすめ!

    家庭用からプロ向けまで種類豊富なシンワ測定

    新潟県三条市に本社を置くシンワ測定は、1971年に金属製の測定機器を扱っていた3社が合併してできた大手の測定機器メーカーです。目盛の正確さに定評があり、特に直尺・曲尺は日本のシェア全国No.1を誇り、多くのプロに愛用されています。

    シンワ測定のノギスは、数百円台で買えるミニノギスから、1万円を超える高性能なノギスまで幅広く選べます。もちろん安価なノギスも信頼のシンワクオリティ。値段以上の正確な測定が可能で非常にコスパが高いです。

    DIYや趣味の製作に使う家庭用であれば、安くて精度の高いシンワ製がピッタリ。もちろんプロが使う、より精度の高い高品質なノギスも選べます。

    編集部

    「安価で、それでいて信頼できる製品が欲しい方」は、シンワ製のノギスがおすすめ!

    石井 麻紀子

    ホームセンターの工具売り場はカテゴリーごとに配置されていて「測定工具」売り場があります。各社取り扱いメーカーは異なりますが、信頼できるメーカー品が揃えられているので、手にとって見たい方はホームセンターでサイズ感なども含め確認してみると、大きすぎるなどの失敗もないのでおすすめです。

    ノギスの使い方・測り方

    ノギスの使い方を簡単に解説します。ノギスの主な測定方法は、「外径測定」「内径測定」「深さ・段差測定」の3通りです。

    なお、ノギスを使う前には必ずジョウが閉じた状態で、目盛りやディスプレイ表示が0になっているかどうかをチェックしましょう。(ゼロ点チェック)

    ゼロ点は使用中の衝撃やゴミ、異物によって狂う場合があり、ゼロ点が狂っていると、当然測定結果も狂ってしまいます。

    外径を測定するときは「ジョウ」で対象を挟む

    ノギスの最もよく使う測定方法が、ジョウを使った外径測定です。対象をメインスケール側の固定されているジョウにしっかりと押し当て、バーニア側のジョウを挟むようにしてスライドさせます。

    対象が柔らかい素材や沈み込むような素材の場合、強く押し当てると数値が変わってしまう可能性があるため注意が必要です。

    内径を測定するときは「クチバシ」を挿し込んで広げる

    内径を測定する場合、クチバシを閉じた状態で穴に差し込み、スライドで広げていきます。外径測定同様、柔らかい素材の場合は強く広げないようにしましょう。

    深さ・段差を測定するときはデプスバーを下げる

    深さや段差を測る場合は、ノギスのエンドを縁に引っかけて、デプスバーを下げ先端を底に当てて計測します。

    アナログ式ノギスの目盛りの読み方

    デジタル式やダイヤル式ノギスの場合、数字がはっきりと表示されるため読み方は苦労しません。ですが、アナログ式の場合、読み方を覚える必要があります。

    まず、測定が完了したらバーニア側の0の目盛りが、メインスケールのどの数値を指しているかチェックします。上記の図の赤枠部分を見ると、50mmあたりを指しています。この時点で製品の寸法はざっくり50mm前後であることが分かります。

    次に、バーニアスケールの数値と、メインスケールの数値部分をチェックします。(上記画像赤枠)その中で、「メインスケールの目盛りとバーニアスケールの目盛りがピッタリ一致している箇所」を探します。一致している部分の数値が正確な測定値となります。

    例えば、バーニアの目盛り単位が0.05mm(バーニアの目盛り1つが0.05mm)だとして、メインスケールとバーニアススケールの数字が「6.5」の位置で一致していた場合は0.65mm。最初にチェックしたメインスケールの寸法が50mmだったため、0.65mmと合わせて最終的な寸法は「50.65mm」となります。

    かなり複雑でややこしいですが、原理を覚えて何回かチェックしていればすぐに読めるようになります。ネットで検索するとテスト問題もたくさん出題されているため、チェックしてみてください。

    ただ、やはり慣れるのに時間がかかりますし、読み方を覚えた後も経験が浅いと読み間違えや見間違えをする可能性があります。自信がない方や面倒な方は、デジタル式やダイヤル式のノギスを買ったほうがいいかもしれません。

    石井 麻紀子

    計測の世界も奥が深いため、お仕事される方を対象とされてはいますが、「測る」ことを専門にした講座がメーカーで開かれていたりします。ご興味がある方はそんなマニアックな世界を楽しむのも良いかもしれません。

    ノギスの関連商品

    ノギスの関連商品を紹介します。

    ノギスやレンチを保管するツールボックス(工具箱)

    ノギスだけであれば、ラックやちょっとしたケースに収納してもいいですが、大量に工具を収納する場合は専用のツールボックスがあると便利です。

    おそらくノギスを使う多くの方は、同時にレンチやラチェット、ドライバーや各種アタッチメントといった工具もセットで使うでしょう。ツールボックスに入れておけば散らからず、また大切な道具を綺麗に収納できてテンションも上がります。

    Picky’sでは、工具をたくさん収納できるツールボックスを、以下の記事で多数紹介しています。こだわりのツールボックスを探している方はぜひチェックしてみてください。

    関連記事:【キャンプにも】ツールボックス・工具箱おすすめ30選|大型やおしゃれな商品を紹介

    ノギスの寿命を大きく伸ばすメンテナンス用防錆油

    ノギスに限りませんが、工具を使用した後は必ず防錆油でメンテナンスを行いましょう。使用後にしっかりとメンテナンスを行うと工具の劣化が防げて、長く愛用できます。

    ノギスの場合、スケールに汚れやごみが付いたままだと精度に大きな影響を与えてしまいます。特にダイヤル式はごみが入りやすい構造のため、使用後のメンテナンスは必須です。

    0.1mm単位で正確な測定を行うならノギスがおすすめ!

    ノギスは、対象を挟んで外径を測定したり、差し込んで内径を測定できる測定機器です。ミリ単位までしか測定できない定規やメジャーに比べ、はるかに高精度の測定が可能です。

    • 金属やガラス加工のために精密な測定作業が必要な方
    • 修理やDIYが好き・アート作品を作るのが好きな方
    • 子供の自由研究や工作で正確な寸法測定を勉強させたい方

    ノギスは上記の方におすすめの工具です。工具の中では活躍する出番は少ないかもしれませんが、あれば確実に役に立ちます。安いものも多いため、一つ常備してはいかがでしょうか。

    Picky’sでは、ノギスのほかにもさまざまな工具を紹介しています。工具が好きな方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。

    関連記事:安くても高精度!水平器おすすめ20選|DIYで使いたいデジタル&レーザータイプも

    関連記事:風量・温度調整付きも!ヒートガンおすすめ15選|作業ごとに適した温度の違い

    関連記事:【長さ別】釘抜きしやすい最強おすすめバール15選!使い方や用途に合った種類の解説も

    関連記事:調査やドローン用に!風速計おすすめ20選!詳しい選び方やタイプごとの特徴を紹介

    SNS

    Picky’sのSNSアカウントをフォロー